機関紙記事枯渇、定期的にやってくる。暑い最中バド大会もない。苦肉の「オーマイカー」、「私の夏休み」、「バドを初めて・・・」もネタ切れ。
「どうしましょうか?」
りえちゃんは機関紙部長。笑顔が可愛くそのうえクラブ一聡明!スマッシュに多い良妻賢母型女子のひとりだ。クラブ員の人望も厚い。バドをはじめまだ間もない。努力努力でバドの技量も日々身についている。りえちゃん、記事いっぱいのニュウスバードを発行したいのだ。
「最近ビアガーデンないわねぇ!」 古参機関紙部員の一言で お酒が苦手のひいちゃんも乗り気になる。最近お食事会やらお楽しみ宴会が少なかったのだ。
「マッスー、機関紙部に入ったみたいですよ!」 クラブ副部長ガミーは部内情報に長けている。
「じゃあマッスー機関紙部歓迎会兼ナベタロー新人歓迎会ということで・・この際だから部のみんなにも参加をお願いしましょう!」
『ビアガーデン』を行った。ロビーで待ち合わせた。屋上に少し遅れていくと既にモーリーが場所取りを終え、首を長くして待っていた。
「マッスーは・・・?」
「ははは!来ませんよ!!」
「だって今日はマッスーの歓迎会だったじゃん!ナベタローはさておいて・・・」
「ナベタロー、会社の宴会しか出たことなく、バド宴会けっこう楽しみにしていたみたいだけど・・・」
「スマッシュの宴会、利害関係もないし、地で行けるよね!」
人間こういう場も必要だ。でもマッスーは来ない。最近入部した新人ナベタローの顔も見えない。泣く者もいたみたいだったが大丈夫!!代わりにビジター部員ちょー君と遠路おっくんがやってきた。りえちゃんの参加もあり知的水準がぐっと上がる。主役がいなくてもスマッシュ劇団、演劇は延々と続けられる。
スマッシュ宴会は情報交換の場になる。来月後半からはバド大会が目白押し。とりわけ団体戦はスマッシュでも最も重要度が高い大会だ。部員たちの目の色が変わる。大会参加メンバー確保も重要な課題になる。
「混合団体戦にみんなと出たいです。」・・・ちょう君が・・・
スマッシュ部員は気のいい人が多い。
「じゃあ一般の部で一緒に出ましょう!・・・メンバーは・・・・・」 「クラブの部、1部は・・・2部は・・・」
次々と楽しい案が出てくる。
スマッシュセレブは聞き上手。独身の男性がいればつぎつぎ丸裸にさせられる。今日の餌食はノディ、おっくん、ちょう君。この地に赴任してきた。みんなバド上級者だ。
「ノディ、生まれはどこ?」 「次、長君・・・・おっくんは?」 「と・年はいくつ?」 「彼女はいるの?」 「兄弟は?」 「父さん何してるの?」
可哀そうな長男次男三男達、何の罪もないのに尋問、取り調べはビアガーデン帰れコールが鳴り響いていても延々と続けられていた。周りを見ると他のお客さんはもういない。やっぱりスマッシュ宴会、今日もトリ役を務めた。
「イケシマさんがいます!」
浜松団体戦夏の陣が開かれた。
イケシマさんは今もスマッシュのアイドル。バドがうまくてバド仕草も可愛い。3物も4物も持っている。1物2物は自ら手に入れた。
「隣の人がイイノさん。で、線審しているのが旦那さん。元全日本チャンピオン!イケシマさんと同じクラブです。」
「なんで有名な方がここにいるんですか?」
かまちゃんはラケットを握って一年にも満たない。イケシマさんも知らない。一昔前ヤマハではラケットを製造していた。バド女子実業団大会にも参加していた。近くで練習も見ることもできた。ヤマハは採算の合わないラケット製造を止め、バドスポーツからも手を引いた。日本スポーツ界は企業におんぶにだっこの危うさを常に秘めている。地域のある大きな会社が社員同士の競争心を煽るためある競技を推奨、利用している。社内大会に負けてはならぬと地域の体育館に練習会場を求めてやってくる。地域のスポーツクラブの会場取りとぶつかる。で、ハズレてしまい練習会場が確保できなくなってしまう。物の見方考え方も様々だが競争心を煽るためだけのスポーツの利用・・・このスポーツ観はいただけない。スポーツは文化!企業の指導者たちは『儲け』以外にも心を注いでほしい。我々はスポーツ・文化に対する欲が深いのだ。っていうか・・・いつでもどこでもバドをしたいのだ。
団体戦にはスマッシュからは女子2チーム、男子3チームが参加した。女子Aは2部、Bは4部。男子Aは1部、Bは3部、Cは7部。女子Bが一回戦を勝ち抜き4部を維持する。次は男子Cの試合。実力はいまいち。練習参加もままならない集団だ。で、作戦も立てられず勝ち抜きトーナメント、敗者復活戦も早々と敗退し、最も弱い部への陥落が決定してしまった。降部も心配された他のチームは勝ち抜き部を維持した。
「線審代わりましょうか?」
女子Aの応援中、マッスーがスマッシュセレブに線審交代を申し出た。14m先のサイドラインまでぼやけない視力を持つ線審セレブも助かった。みたいだ。
「腹減った〜」
満を持して参加した敗者復活戦、簡単にやられてしまい、応援に回る。応援疲れて空腹感も頂点に達した。
「よかったらこれどうぞ・・」
笑顔とともにポッキーを分けてもらった。勿論所定の場所でいただいた。マッスーって気配りでいい人なんだなぁ。
元気になり応援を続ける。殆どの部員たちが自分たちの試合が終わっても帰らない。時針は6時半を指している。男子Bチーム、ワンオールでシングルス戦まで回った。シングルス要員は3部のコーキー。シングルスは練習でもしたことが無い。初めての体験。相手は細江の百戦錬磨、1部の若い選手。コーキーは落ち着いて戦った。素晴らしい!
「スマッシュの応援すごいですね!」
相手チームの選手が感心する。コートの周りには20名を超える部員たちが取り囲んでいる。ステレオ状態だ。
「最後のシングルス戦は大変ですよ!勝てば喝采、負ければ地獄です・・・」
「ははは!スマッシュではそんなことありません。シングルスで負けても気にしません!降部だってへーちゃらです。気のいい人多いですから。」
そういえばおっくんも練習相手もままならないのに遠路練習にやってくる。自分の練習もしたいだろうに初心者の面倒も見てくれる。スマッシュは気のいいメンバー、知性の高いメンバー恵まれている。
浜松団体戦秋の陣が開かれた。スマッシュからは男子3チーム、女子2チームが参加した。男子は1部4部7部、女子は1部4部に登録されている。上位チーム、何とか1部は維持しているが実力的には一杯一杯。頑張り何とか部を維持している。他クラブ同様スマッシュチームも毎回毎回チームメンバーが入れ替わっている。団体戦はクラブ力、チーム力が問われる。チーム力はバド技量ばかりでない。結束力が試されているのだ。その点スマッシュメンバーの結束力は強い!日頃大きな課題、交流会、企画行事やら大会開催、機関紙の発行。協力しなければならないクラブのお仕事は数多く持っている。部員達は一致協力、助け合っていかなければクラブの運営が出来ない。こんな話もある。アメリカの教育機関での研究だ。あるクラスでは大きな課題、生徒たちが協力しなければ到達できない課題を与える。他方ではスポーツでお互いを競争させる。そして選ばれた者だけが賞品、賞金が与えられる。大きな課題を与えられたクラスでは助け合いや協力に対して積極的なクラスが出来、他方は競争に明け暮れてんでバラバラ。生徒たちに疑心暗鬼の精神状態、殺伐とした人間関係がつくられた。まるで今の世の中みたい!スマッシュは大きな課題が多い。
ランランは超初心者。手間暇がかかった差し入れを持って応援にきた。
「意外とうまいじゃん!ランランのチョコケーキ!」
「え〜っ!意外って・・・・」
「ははは、冗談ですよ!美味しいです!」
美味しいチョコケーキを頬張った。ケーキ屋さんで買ってきたみたい。余りの美味しさに2個も3個もお腹におさめる者もいた。
酔也ちゃんはナッツ入りマドレーヌ、トントンはパン、さっとんはシホンケーキ。ゆりちんはデズニーチョコクランチ、ホーリー、ひろりん、リエちゃん・・・・・。スマッシュ待合室は美味しいお菓子で一杯!。わたしは男子Cチームで参加した。Cチームはお気楽。試合前でもなんでもあり。で、お腹も一杯になり試合に臨み一回戦敗退。危うく降部の危機に立つも7部を守った。
「え〜っ!もうチョコケーキ無いんですか!」
アツポンUはガッカリ!アツポンUは男子B、バドに対する姿勢もCとちょっとだけ違う。食べたいチョコケーキも我慢した。お陰でBチームは2位になり3部昇部したが美味しいケーキを食べ損ねた。男子Aは1部残留!女子Bはシオリちゃんのシングル頑張りで4部死守!した。
「仕事辞めたいです!大変なんです!身が持ちません!残業時間が長くバドも出来ません!」
部員の中には深刻な悩みを持つ者もいる。大好きなバドが出来ないでは堪らない!精神的に追い詰められいた。同じような悩みを持つ部員もいた。
「今会社を辞めてももっと大変!一人の求人に60名が応募しました。この地方ではこんなもんです。」
「僕、5時以降は数時間サービス残業です。会社からは一銭も賃金出てません!」
他人ごとではない。農林魚業も同じだ!輸出産業を手厚く保護し国内産業は衰退の一途で後継が出来ない。国は大企業をあらゆる面で優遇している。地球の裏側まで行って工場を作り国内どころかその国の産業まで潰す度の過ぎた経済政策がいま問われている!我々の作りだした「価値」や我々の支払った税金は「余暇」や「文化施設」に換えられる!我々バドラーに余暇と施設を!
「ど〜しよぉ〜 ペアいないじゃん」
第44回浜北混合大会が開かれた。今回も多くの選手が参加、遠くは長野、神奈川、愛知、レベルの高い選手達がグリンアリナに集まった。今大会もペア探しに後れをとった。ガミーが隣で聞いていた。
「ここんとこ暫くホーリー練習に来ていませんよ!サボりです。フットサルに夢中みたいで・・・」
「ここはひとつホーリーと出てホーリーをバドに復帰させては・・・・!私のほうから連絡しておきますから。」
副部長のガミーの作戦でホーリーと出ることになった。ガミーの作戦は大成功。ホーリーが真面目に練習に来るようになった。僕ちゃん練習を休もうとすると・・・、
「ホーリー練習に来てますよ!」
すっかりバドに心を入れかえたホーリーが熱心に練習に来ている。ひとりで練習を重ねているホーリーを見て耐えかねた部員達から『早く練習に来い!』メールが届く。2回も3回も!部員達のやんやの督促で練習に参加。よく考えるとガミーの作戦でなんだかんだ僕ちゃんもサボらず練習に参加していた。
沢山いる部員の中ペア探しは難しい。固定ペアが少ないのだ。ひいちゃんが機関紙代表実行委員になった。
「わたし、運営で頑張ります。試合には出ません!」
周りの者が折角だから試合に出たら・・と勧めても全く出る気配を見せない。クラブ主催だからと部長マー君も・・
「ひいちゃん!もうリーグ入れときましたから。出てくださいね!」
当日リーグ表を見てひいちゃんが俄然やる気を出した。スマッシュ好青年中ちゃんがペアと決まっていたのだ。若くカッコいい。バドも上手だ。殆ど混合練習をしなかったひいちゃんが前衛で大活躍。大変身、体もしなっている。練習ではめったに見られない動きを見せていた。
アツポンUも大活躍。大会の実行委員長。3位決定戦に臨んだ。ペアのリエちゃんが前衛.。後衛で踏ん張る。予選リーグから相手コートにスマッシュを打ち続けている。相手ペアもこの様を研究してたみたいだ。疲れさせようとアツポンUを右に左に振りまくる。
「俺、死んでもいいからスマッシュ打つで・・・」
アツポンUはとうとう最後までプレースタイルを変えず3位をもぎ取った。逞しい!
ランラン、かまちゃんはバド大会に初めて参加した。ラケットは今年七夕過ぎから持ち始めた。大会の緊張感やら覚えたてのストロークを試すいい機会を得た。超初心者でも参加できる浜北大会の意義を示すことが出来た。大会は部別とはいえ地域オープンで開かれるため旧知のノンさん夫妻、テラテラ夫妻も参加した。様々な地域の人たちとの交流も一層深まりつつある。ジュニアの大会開催で子供たちに大会への参加機会も設けることが出来た。本当にいい大会だ。
「イケシマさん参加してますよ。」
タックンから情報が!ともにイケシマさんの大ファン。スマッシュセレブが二物を与えられていれば三物をはるかに超える物を得ている。お話もできた。それに豊田のナガシオさんとも笑顔でちょっとだけお話しできた。本当にいい大会だ。
大会のゴミジャンケンも無事に終わり、普段はしてなかった浜北大会直後の反省お食事会も久し振りにプレハウォークで行った。参加者が多く焼肉屋さんうどん屋さんにわかれた。いや3か所・・・4か所だったかも知れない。
クラブの中に新型インフルエンザらしきものにかかる部員が出てきた。先週は発熱、しばらく練習をお休みしていたランランがマスク姿で練習に来た。
「ランラン!3m!近寄っちゃあいかんで・・・!」
「もう治りましたっ!保育園にも行ってますっ!」
練習後のミーティング、浜北オープン大会の実行委員のひいちゃんもマスク姿で大会の最後の打ち合わせのためにやってきた。責任感が強い。
「ゴホッ!ゴホッ!えへへ 風邪ひいちゃった。」
「ひいちゃん!5mは離れて!」
「違う違う!インフルじゃありません!ただの風邪です!ちょっと咳がでるだけです!お熱はありません!それにインフルは若い人だけがかかるんですっ!」
今日は機関紙部会。お稽古事が忙しく練習に顔を見せなかったとんとんがやってきた。厳重にマスクをしている。少しだけ覗かせている顔色がすぐれない。風邪は若くて可愛いセレブ達に襲いかかっている。みたいだ。
「とんとん、新型?無理しないで今日は早くお家に帰って休んだら〜?」
ウイルスが心配な機関紙部員たちが口々に諭す。が、
「違います!多分!ちょっと熱と咳が出てるけど!大丈夫です!多分!」
機関紙部員たちが次々とやって来た。次回の編集委員の確認や記事内容を話し合う。話し合いはしばしば脱線する。
「私、昨日の大会で3部で1勝目指し2勝しました!」
リエちゃんが笑顔満面!嬉しそうに報告する。
「3部で1勝したらバドバッグ買う目標だったんです。」
楽しそうにカタログを見ている。
「そういえばひろりんが2部で優勝で アツポンUが部長マー君と組んで3部優勝したみたいですよ!」
「アツポンUが・・ それって朗報だけど結構拙いじゃないですか!今でも野放し状態、態度デカクなっちゃいますよ。浜北大会の実行委員長にもなってるし・・・」
「もう2部が決まってるし、今が稼ぎ時だからねぇ・・・余裕で試合してたみたいですよ!」
アツポンUは練習に練習を重ね、努力し昇部する。
来年の正月の記事ないみたいだ。年初め掛け声だけに終わった初詣が計画された。
「小国神社は止めましょう!」
ガミーは森町出身。機関紙行事がいつも森町ではたまらない。
「あそこは代り映えしないです。何〜んにもないし。トレーニングにもならんし。」
「じゃあ奥山の半僧坊に!あそこならけっこう歩きますから!
出発前に花びら餅をいただいて・・・・1月10日ってことで・・」
ホーリーは機関紙部長。
「来年の編集部員が決まってません。阿弥陀籤します。」
来年6月までの編集委員を決め機関紙部会を無事終え風邪がうつっていないか心配しながら部員達は帰って行った。。
「あ〜あ、誰か組んでくれんかなぁ」
昔はよかったf(^^; 混合大会といえば超モテモテf(^^; 黙っていても女子が寄って来たf(^^; いまでは随分様変わり。どんなに「大会参加!」って発信しても近寄ってくる女子は誰もいない。機関紙記事に書き込みし、全女子クラブ員に伝えても一向に返事は帰ってこない。
サナエちゃんはバドをはじめ一年、趣味多彩、超忙しレディだ。いつも笑顔、笑顔が魅力的、久し振りに練習に来た。練習後のミーティング、女子の集まる場所に「枝豆」を持って待ち伏せた。隣にサナエちゃんがいた。
「ぼっ、ぼくと混合大会出ていただきませんか・・・・。」
「えっ、私でいいんですか?」
サナエちゃんの視線がちょっとだけ”うつろ”だった。が、サナエちゃんは天使で女神。 ぼくちゃん大会に参加することができるようになった。
浜松混合大会が開かれた。参加チームは58チーム。スマッシュからは他クラブのお力をお借りして8チームが参加した。1部モリピー・酒木、タックン・まりっぺ、2部ひろりん、3部マー君・とんとん、タッキー・しおりちゃん、ガミー・りかぴょん、コーキー・りえちゃん。みんなやる気満々!
「コールします!」
えっ!第一試合じゃん!前大会と同じサービスレシーブがうまくいかない。空振り、あたればアウトの連続、簡単にやられてしまった。
「負け審お願いします。」
困った。あの小さな升目、あの中に数字を書くなんて!サナエちゃんはシャトルを打つのにも慣れていない初心者。タックンがやってきた。
「どうしたんですか?」
「審判が出来ないんです!」
サナエちゃんも用紙片手に困惑している。
「この際審判用紙の書き方覚えたほうが・・・!僕教えてあげるから!」
大会に参加した意義があった。リーグ全敗でその都度負け審。サナエちゃん、おかげで完璧に審判が出来るようになった。
「応援足りないよ〜!」
2・3部の者たちが次々敗れトーナメント戦に勝ち上がることが出来ない。トーナメント準決勝まで勝ち進んだ1部酒木さんが周りの部員に伝える。3部敗戦の部員たちが腹いせ練習。あちこちのコートで練習に励んでいた。不甲斐ない負け方で納得いかなかったのだ。緊急に呼び集められ皆で応援することになった。で、ちょっとした手違いが!第3ゲーム14−8でリードの場面までは良かったのだが、モリピーが弾けてしまったのだ。可愛い女子部員の声援にスピード、パワー全開!モリピーもやっぱり男の子。女子の前で恰好良さを求められ徐々に墓穴を掘っていく。次第に差を縮められ、セティングまで持ち込まれ、リードはするのだがなかなか決められない。右フォアスマッシュ、左フォアスマッシュ、一気に攻め込んだが返り打ち。カウンターを決められあとちょっとの所で残念なことになった、が、3位入賞、クラブで唯一賞品をもぎ取った。
スペースのマサクン・加奈ちゃんといえば1部、天上の人。リエちゃんと基礎打ち練習をしていたが何かしっくりいかない。マサクン・加奈ちゃんが隣にいた。チャンスとばかりリエちゃんの指導をしてもらった。快く応じていただいた。マサクン・加奈ちゃん、バドの心意気も超1部だった。
お仕事中モリピーからお誘いメールが入った。
「久し振りに花の舞行きませんか?」
花の舞酒造は毎年この時期酒造解放を行っている。いつもは浜北産業祭と同じ日、今年は産業祭の一週間前になっていた。
「しばらく行ってないもんね!タダ酒は上手いし!・・・・でも誰が行くでぇ〜。綺麗どころは・・・花が咲くとこでないと・・・」
「大丈夫ですよ!シオリちゃんも行くって言ってますから!」
シオリちゃんと聞き俄然行く気になった。バド練習が終わってもスマッシュ部員は忙しい!練習後のミーティング、部会の打ち合わせ、ダべリング。練習が終わった後も延々と部員交流が続く。部員同士仲が良くなるのも納得できる。交流に忙しく伝えられた集合時間は頭の中に入っていない、っていうか大事な話はほとんど聞いていない。聞いてもすぐ忘れてしまう。
「今どこにいますか?みんな待ってますよ!」
「家です。えっ!9時集合だったっけ?11時とかって聞いたけど・・・」
「ちゃんと目の前で言いましたよぉ〜!」 モリピーが電話口で泣いている。
花の舞近くのホンダ君のおうちに立ち寄り酒蔵の直ぐ前の指定席に急いだ。用意した自作の「枝豆」と富巫女さんの作ったおにぎりを持参した。黒山の人だかり。
今日のスマッシュ行事は・・酒好きなジジ達は花の舞。スマッシュ婦人部の皆さんは家庭婦人団体戦運営担当で舞阪アリーナ。みんなやっぱり忙しい。
「凄い料理じゃん!誰が作ったのぉ。」 「これとこれは優で〜す。」ちーちゃんがニコニコ笑顔で答える。 「で、こっからはトントン」 美味しそうなお料理が並んでいる。「この鳥の唐揚げは〜?」 「モリピーで〜す。」
「持参のおにぎりは自分で作ったんですか?」 部長婦人トントンはお料理上手!部長マー君は幸せ者!毎日手の込んだ美味しいお料理に囲まれている。「違う違う!これ富巫女さんが作ってくれただで・・。」
「え〜っ!そーですか、おにぎりタッチがどう見ても・・・男料理みたかったし・・・」
よく見ればおにぎりに締まりがない。ちょっと具が外に出ているし、大きさもまちまち・・・・
「富巫女さん朝から忙しいかったから・・・・寝るのに・・・。いつもはもっとお料理上手だけど・・・」
「新酒味見会」は異業種交流の場になっている。隣人は入れ替わり立ち替わり様々なグループがやってくる。お酒好き、利害関係もないから生身で交流できる。隣に人のよさそうなビール片手のおじさんがいた。とっても元気!
「どちらからですか?お仕事は?どんな物作ってますか?」
このおじさん浜松ホトニクスでカミオカンデの電子管を作っているみたいだ。ノーベル物理学賞の小柴先生がこの電子管で何か見つけた。凡人は真実に蹴躓き何事もなかったようにさっさと立ち去る。偉人は蹴躓いてもただでは立ち上がらない。ちょっと意味わからんか f(^^;
「前に電球全部割れたら。大変だったらぁ〜!・・・・」
綺麗なお嬢さんも隣にやってきた。
「どちらからですか?お仕事は?どんな物作ってますか?」 このパターンでアカの他人がお友達になる。
「私たち何も作ってませ〜ん。フィリピンから来ました。」
フィリピーナと仲良くなりフィリピンの話題がとめどもなく続く。
隣を見た。え〜っ!部員たち誰もいないじゃん!
待てども待てども可愛いシオリちゃんはやってこない。ひとり淋しく千鳥足でおうちに帰った。。
「もう出席者はおらへんね?駆け込み乗車も、せめて電車が止まってるときにしてな。」
ノディから新人歓迎会のお知らせが来た。
新人歓迎会がつぼ八で行われた。年度がわり、入部が相次いでいる。練習に行く度見慣れない顔。
「ノディ・・・・新人って誰が・・・」
「市川君、フジークン、マッスー きーます。」 ここは遠江。言葉がちょっとだけきつい。近江弁は何とも言えない温かみがある。
新人を含め17名が集まった。15分前につぼ八に着くとモーリーが丁度自転車から降りるところだった。座卓は2卓用意されていた。時間前には新人の市川君、フジークンは既に席についていた。真面目な青年だ。心がけがいい!
「え〜と、今日の主役は新人で座る場所は多分ここ・・・・ここにマッスーが来るに違いない!」
誇大気味に妄想をめぐらし席を取る。
「あっ、ひいちゃんだ!」 「ひいちゃん!こっちこっち・・・」
久し振りに会い手招きして しまった!。ひいちゃん、ニコニコしてやってきた。少し遅れて今日の主人公マッスーも笑顔でやってきた。気を利かせたひいちゃんが隣の席を空けてくれる。作戦失敗だったのに大成功!
「マッスー、どうやってここに来たの?」
心配だったので聞いてみた。
「さっとんが送ってくれました。」
さっとんは気配りの人。新人のために会場まで案内・運転手役をかって出ていた。優しいお姉さんだ。
「マッスー、お酒は何を飲むの?」
「ビールもいいけど梅サワーも大好き!」
ビールをついであげた。周りから「えっ!お酌してる!」ちゃちゃが入った。
「ははは、魂胆ありです。9月に入ればちょっとわかるけど。10月にはもっと!11月では誰でもわかります!」
このクラブ,、3部の男子も多い。競争率が高い。近年では指名してくれる女子はだれひとりいない。指名されないと出られない羽目になる。今からバド練習以上の涙ぐましい努力をしないことには始まらない!
ランランが右隣にやってきた。いい気になっていると「かまちゃんって素敵!きっとモテたでしょ。」
なんだ、ランラン右隣のかまちゃんとお話に来たのか。かまちゃん、その気になり鍛えたチカラコブを鼓舞する。遠くでチカラコブを見たマッスー、やっぱりチカラコブを。筋肉が凄い。「マッスー」はやっぱり「マッスル」だったんだ。
飲み放題オーダーストップの時間が過ぎた。ノディとちいちゃんがシメの挨拶に入る。
「新人の皆さん!これからよろしくお願いします。残念ですがここでシメにします。」
って何回シメてもなかなか閉まらない。みんな帰らないのだ。スマッシュの「楽しいことを求め続ける」伝統は今も生き続けている。
8月14日(土) 曇 機関紙ビア プラザビアガーデン
6月6日(日) 晴 浜松団体戦夏の陣 浜松メインアリーナ
11月30日(月) 晴 機関紙部会
12月13日(日) 晴 浜松団体戦秋の陣 浜松メインアリーナ
1月4日(月) 曇 機関紙部初詣 奥山半僧坊
5月2日(日) 晴 浜北ダブルス大会 グリンアリナ
5月23日(日) 雨 浜松ダブルス大会 グリンアリナ
5月14日(金) 晴 クラブ総会 浜北体育館会議室
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
機関紙部の仲間と初詣に行った。・・・・
12月初め機関紙部会を行った。
「お正月には花びら餅、お抹茶をいただいてから初詣といきましょう!」
「トレーニングも兼ねましょう!でも『鳳来山』は大変だから・・・」
初詣は一年間休まずに機関紙を発行しその慰労も兼ねることになった。機関紙部員達はノリがいい。が、ガミーは考えた。
「えーとっ タッキーは帰省で・・・・むらむらはお仕事忙しくぅ・・・・ええーっ!それって男子僕一人じゃん!・・・・ひいちゃん、りえちゃん、ホーリー、さっとん、らんらん、富巫女さんと・・・悲惨じゃん!正月早々こんなじゃたまらんじゃん!!」
急いで部員全員集合メールを送った。窮状を見たモーリーが参加した。
奥山半僧坊は引佐の山奥にある神仏混合で南北朝時代からのf(^^;多分、由緒のあるお寺だ。参道も長く五百羅漢、杉の大木が出迎えてくれる。参道を少し進めば静かで落ち着いた佇まい、正月三が日も過ぎ、時も遅く人影もまばらだ。
「やっぱりお正月は御神籤よね!」
「そうそう!昨日の御神籤『凶』だったのよ!正月早々考えられんよねぇ〜!今日は引き直しよ!」
セレブ達の会話が静寂を破る。
参道の中ほどまで来ると前年まではなかった小屋が建てられていた。
「え〜っ!入場料払うの!300円も〜っ!」
セレブ達の嬉々としていた笑顔がひきつった。
神仏を恐れぬセレブ達は・・・ 手水の作法!奥山半僧坊は心身を清め参拝するよう細かな作法を求めている。右手で柄杓を持ち左手に掛け同様に左手で・・・右手に・・・セレブ達誰ひとり『作法』が目に入らなかったみたいだ。でも大丈夫!セレブ達、身も心も清く美しい。途中の祠にはすべて参拝。仏様、神様にお願い事は忘れていない。スマッシュセレブ達今年も「いつも明るく元気よく!」御神籤がどうあれ心配はいらない。
少し遅めのお昼ご飯。モーリーの勧めでお蕎麦屋さんで美味しいおそばを食べた。
「今日は何のお願い事したの?」
「良縁」「家内安全」「無事故無違反」・・・・・
楽しい会話の途中与羽娘からメールが入った。
「タックンこんなになっちゃってます。」 スマッシュ部員は忙しい。部長マー君、トントン、ひろりん、コーキー、ちーちゃん、ユウちゃん。昨晩からスノボー、伊豆で開かれたママチャリ選手権に参加。仮装ママチャリ大会だったみたいだ。今年も部員たちは元気いっぱいだ。 |
11月1日(日) 曇後雨 浜松混合大会 浜松サブアリーナ
10月25日(日) 晴 花の舞 酒造解放「新酒味見会」 花の舞
コーキーからメールが・・・・
「浜松ダブルス出ませんか?ちなみに本日締切日!です」
切羽詰まっていた。ヒロりんとコーキーは大の仲良し。
「ぼく、ヒロりんのために・・・出ます!」
浜松ダブルス大会が開かれた。113ペアが集まった。今回スマッシュからの出場数は少なく、他のチームの方もお借りして8チームの参加となった。応援に部長マー君、愛息シオン君、たっくん、与羽娘がやってきた。 試合前拍手とともに嬉々とした声が体育館内に響く。
「やった〜、3位確定!」
周りの者も配られたトーナメント表を覗き込む。女子シニアの部の登録者が少なく一回戦負けても3位。協会ポイントが高かったのだ。酒木・富巫女ペア試合前から笑顔が絶えない。モリピィがノディー・アツポンUペアと話し込んでいる。
「2部で優勝したら夕食おごりますよ!・・・」
オゴリに奮起したノデ・アツペアが変身した。このペアこのところ美味しい夕飯から遠ざかっている。勝ち上がるごとスマッシュ応援団が増えていく。勝ち進みとうとう決勝戦へ!アツポンUはバドをはじめ3年。正確なショットを相手コートに送り込む。ノディーはここぞという時にオープンスペースにスマッシュを打ち付ける。これがまた気持ちよく決まる。応援団もいいショットに拍手で答える。相手を打ち負かした。男子2部優勝!美味しい『焼肉定食』にありつけた。みたいだ。
ヒロりん・タマちゃんペアも女子2部優勝!念願の1部昇部を決めた。
男子1部モリピィ3位。3部り・りちゃんペアベスト8。「あのペアには負けられない!」 旧友Yさんに競り勝った。
「え〜っ!賞品ないのぉ〜」
”3位確定”で力が抜けてしまい敗者復活に挑んだ酒木・富巫女ペアはさらに力を落とす。本部の”手違い”で賞品を手に入れることが出来なかった。
大会反省会を何箇所かで行った。「和食さと」に参加した。おっくんもやってきた。このところスマッシュでは将来有望な若い新人が次々と入部している。
「新人の教育係をきめましょう!可愛いフジークンはおっくんお願いね!」 りかちゃんが意気込む。
「おっくんは転勤あるの?」 「しばらくはありません!本社勤めになります。」 「あ〜よかった!いつまでもここにいてね!」
「おっくん なんでオー君とペア組んでたの?」 おっくんは楽しそうに試合をしていた。りかちゃんがさらに切り込む。
「大学リーグの時初めての対戦相手がボクみたいです。同級生です。」 出身校阪大の時からの知り合いだったみたいだ。
「何を専攻してたの?」 「化学です!」
「え〜っ!わたしも化学!もうすっかり忘れてしまったけど!」 りえちゃんは宇大出身だった。どおりで知的でセンスがいいわけだ。
りかちゃん!周りの者のベールを次々剥がしていく。
あらゆる話題も最後には来月開かれる浜松団体戦夏の陣につながっていく。やっぱりスマッシュはバドクラブだ。