「明日は練習会です。豊岡体育館です。集合は8時30分です。」
モーさんからメールが入った。スマッシュは弱体集団。部員も初心者が中心。社会人からバドをはじめたものが多い。弱い分部員同士力を合わせ、助言し合い練習に励むことになる。モーさんは今年から企画部長。今回の練習会にも力を発揮した。事前に何回か話し合いを持ち、部員の弱点を洗い出し、練習内容に取り入れ、時間割で練習計画表を作った。部員達も時間前には集まった。
 「ピィー!!」   館内に笛の音が響く。
「まずはランニングからお願いします。ランニングが終わったら、次は基礎うちをして体をアップして置いてください。」
いつもの練習より長めの体慣らしを終えた。ここら辺で息が上がってくる。
 「今日前半の先生はチーちゃんです。」  チーちゃんの講義が始まる。
 「今日は股打ち、背面股打ちをします。よく見ておいてください。」
 「背面股うちはシャトルが顔の前に通り過ぎたときが肝心です!」
背面股打ちはおろか股打ちでさえ上手く出来ない。ラケットはより前で、より上で打つように言われつづけた。後ろにラケットを回すことなんて考えたことが無い。勿論上手く出来ない。ラケットが自在に動かせないのだ。
 「えーっ!股打ちであそこまで飛ばすの〜。」
前の日股打ちに挑戦していたセレブひいちゃんが感心する。タックンも背面股打ちに取り掛かる。あまり力を入れ、振り過ぎると大変なことになる。セレブの前でセレブ達には分からない”あの痛さ”はたまらない。後々何を言われるか分からない。バド人生の汚点になるのだ。そんな格好見せられない。素振りから挑戦したほうがいいみたいだ。
 「次はフットワークです。」
先生の前で生徒達は真剣。並べられた四つのシャトルをコートの四隅に散りばめる。また集めては散りばめる。もう大変。途中で集めているのか散りばめているのか訳わからんくなる。ほとんどの部員は真面目に取り組み素早い動きを身につけていた。学校部活で鍛えられたバドラーは毎日この練習を繰り返していたんだなあ。次のオールロング練習が終わった時にはもうフラフラ。モーさん、足腰に来ていたのを見越し、サーブ練習。サーブ練習に入ると、遅れて新入部員サナエちゃんがひとりでやってきた。笑顔が可愛い。ラケットを握りまだ間もない。バドに慣れてと部員達が手取り足取りお相手をする。『私達とバドラー仲間になってゲームを楽しもっ!』 と みな期待をしている。サナエちゃん、サーブは初めてだったのにこれが実に上手く入っている。将来有望だ!
 今日はこの練習会のほかに掛川大会に参加している部員達がいた。 『コーキーとアツポンUが4部で3位よ!』  トントンからメールが入った。コーキーもアツポンUも練習熱心で好青年。ラケットを握り間もない。バドに一生懸命。練習には早く来てコートを全面張って部員達を待っている。自慢話が早く聞きたい!
 

10月5日(日)           県スポ混合団体戦       豊田アミューズ

 県スポーツ祭の一環で混合団体戦が豊田アミューズ体育館で行われた。県西部のレベルアップを図ろうと、ジュニア・子供達の大会も隣のコートで開かれた。大会は一般の部のクラブ混成チームとクラブ対抗の部があり、スマッシュからは「参加することに意義があり」と、5組がクラブ対抗に参加した。 女子ダブルス・男子ダブルス戦、決着がつかない場合は混合ダブルス戦に持ち込まれる。スマッシュは実力にあわせ壱チームは1部参加。その他の弐・参・四・goチームは2部に参加した。総参加チーム数は36、去年は47。前年に比べちょっとだけこじんまりした大会になった。
 「あ〜っ!ミナちゃんだ!」
体育館に入るとあちこちのクラブ員は各クラブの縄張り、居場所の確保をはじめる。アミューズは年一回、この大会が開かれるだけだ。浜松アリーナ、グリンアリナでは決められた場所を占める。ここではそんな所はない。ミナちゃんは背が高く、美人でバドが上手。性格も朗らかでバドラーの人気が高い。急いでフロアにいるミナちゃんの隣に行こうとしたら・・・・   「みなさん、こっちですよ〜」 すでにクラブの場所取りをすませた漁師神さんが2階に手招きしている。部員達がトコトコ階段を上がっていく。2階に上がると 「やっぱり不便だな〜2階は。折角だけど下にイコ〜ッ・・・」     団体戦は休むまもなく次々と試合が始まる。階段を上り下りする暇もないのだ。下に行くともうミナちゃんの周りにはバドオバちゃん達が取り巻いている。離れた奥まった場所しかあいていない。残念なことになってしまった。膝を突き合わせお話しするチャンスだったのに・・・
 今回の大会では壱チームが3位と頑張れば、弐チームはリーグ戦を勝ち抜き、トーナメント決勝まで勝ち進んだ。ひろりん・富巫女ペアが女子ダブルスを取ると3部ナルさん・2部中ちゃんペアが協会規則上2部、実力1部のペアに果敢に立ち向かった。混合ダブルスに持ち込まれると、一大事!20名近くの部員達はコートに集まりだす。コートの周りはスマッシュ部員だらけ。相手チームの応援団はだれもいない。コートをホームに塗り替えた。1点加算するだけでもう勝ったも同然の応援が続く。バド力で上回る相手チームは応援に圧され次第に元気が無くなっていく。相手の術中にはまるのは得意中の得意! ひろりんが後ろから鋭いショットを繰り出せば、前でタックンが決めにかかる。スマッシュお得意の逆トップアンドバックで凌いだ。弐チームは硬い結束で勝利をものにし、とうとう優勝した!中ちゃんはスマッシュ初デビュー大会で靴下を手に入れた。ひろりんは今回も靴下ゲット、幸運が続いている。

  協会理事モーリーから 【 明日は8時からグリンアリナで大会準備です。僕、大会担当だから部員のみんなも来られたら早く来て助けてね 】 メールが入った。気のいい部員たちは時間通りに集まり、コート張りを手伝った。コート張りは手馴れている。部の運営にみんなが能力を出し、協力し合う精神に溢れている。のかな?
 実力もなく、ペア探しには苦労する。
 「来年釣りに連れてってやるで 僕とハーマツの大会 出えへんけぇ〜」
 「浜名湖の船釣りだにィ〜」
カズパに申し込んだ。カズパは”押しかけ”には弱い。奥方との馴れ初めは全て知っている。
浜松大会への参加が決まった。
 「カズパ〜、僕のかわりにちゃんと練習しといてね!」
淋しい事だが生涯最後の2部での戦い、記念の2部チャレンジになった。
 「スマッシュ打ってくださいよぉ〜・・・・」
この何年かスマッシュなんて打ったことがない。カズパにしっかり見られていた。
 「え〜っ 僕がぁ〜、スマッシュ打つのぉ〜」
参加が決まって以来3週間まじめに練習に参加した。が、お互いの動きがわからない。今まで一緒に戦ったこともなかったのだ。実力が違いすぎる。練習を重ねるに従ってカズパの頭の中が混乱していく。無理もない。僕ちゃん適当にやってるだけだから。最後の金曜練習試合には1部に負け、2部にも負け、格下3・4部のペア2チームにも負け最悪の事態になっていた。でも大丈夫、我々は本番には強い!部員達の容赦のないシゴキがきき、大会1回戦は不戦勝。2回戦はピンポイント狙い撃ち攻撃を凌ぎ、カズパの立ち回りで逆転勝ちをおさめ、3回戦は2部優勝チームに楽しみながら2ゲーム目セティングまで持ち込んだ。試合中、普段の練習試合では見られないシャトル回しやスピードにも慣れた。来年に向けちょっぴり自信もついた。 
 カズパに・・
 「来年はもっと頑張るからね・・・ははは!」
 頑張ったのは僕達ばかりではない。スマッシュ部員達はみな頑張った。参加はいつもより少なめだが、他のクラブの方達の助けもあり8チーム。14人中9人がバッグや靴下、タオルを手に入れた。6名が昇部の対象にもなった。我々の強い味方、イケシマさんのプレーをお手本に、聞き盗り、見盗り、実力も上がっている。
 女子はヨネックスのクリニックも受けた。 試合を見ていたひろりんの 「スマッシュの男子はすごいね!」 この一言で男子も元気づく
我々はどんどん強くなる!

 浜松混合大会が開かれた。参加総チーム数75、昨年の大会より規模が少しだけ大きくなった。スマッシュからは7チーム、他のクラブの部員の方もお借りし3チーム、計10チームが参加した。
 「私だって出たい!」 ホーリーの一言でさあ大変!ホーリーはまだゲーム練習はしたことがない。ホーリーの手取り足取り、ゲーム集中特訓が始まった。
 「サービスの練習したことあったっけ?」
 「サービスって・・・?」
初心者はゲーム、大会参加で俄然やる気が出てくる。練習に対する目の輝きも増す。バド練習の目的がハッキリしてくるのだ。
 「サービスは正確に入れるだけではだめだねぇ!そこはこうしてこうなのよ!」
初心者女子にとって混合試合は試練の場になる。相手チームからの攻撃の的。攻撃を凌ぎゲームを作る努力もしなくてはならないのだ。
 「そお!そおそおそお!」「いいねぇ!いいねぇ〜!」「グットォ〜!ナイスナイス!」
誉め上手のセレブ達の助言で一生懸命練習に励んだ。練習の成果が大会で花咲かせた。サービスの失敗はほんの数回!教えられたように慎重に!慎重にサービスを繰り出し、レシーバーの戦意を喪失させていた。ペアのタッキーも凄い!いつの間にか3部混合戦の極意を身につけていた。人知れずミックスの戦い方を勉強していたのだ。ホーリーの後ろでV字形で踏ん張り、この上ない決め方でポイントを重ねていた。アツポンUも初心者リエちゃんのために奮闘、拾いに拾い、リエちゃんにデビュー初勝利をプレゼントした。混合1部モーリー・ジャパネ、2部タックン・マリちゃんは準優勝!1部酒木さんもリーグ勝ちあがり、さっとん・ちいちゃん、3部のガミー・トントン、富巫女・マー君、ひろりん・ナルさんペアも踏ん張っていた。
 ホーリーとお昼ご飯の最中デリカのマキちゃんが通りかかった。デリカの部員だけど
密かに応援している。マキちゃん達は今年もスマッシュペアに力が及ばなかった。ラケットを持ち半年足らずのペアに敗北を喫したのだ。
 「マキちゃん!あのヒゲのおじさんには負けると思っていなかったら!?」
そおだったみたいだ。油断は禁物、3部の戦いでは個人の実力以外の作戦がモノをいう。
 反省会をいつものように仙山で行った。
 「ホーリー、来月の浜北オープンは4部で出られるねぇ!」 「わたし、3部で出てみたい!」 タッキーに”厚い”視線を送っていた。自信がついたみたいだ。

 「グリンアリナで市長杯があります。雨だし応援来ませんか〜。・・・ミナちゃんと出ますよ〜。」
与羽娘からメールが入った。お仕事大忙し!この4ヶ月間バドから遠ざかっていた。僕のお仕事のサイクルを知っている与羽娘がそろそろドオですか〜?バド復帰を促す内容のメールだった。ミナちゃんと聞きすっかりその気になった。 「ぼっ、ぼく 今すぐ応援行きます!」 返信する。
 「10時までに帰ってよ!、あたし今日 買い物で忙しいんだから!!」 富巫女さんからタガがはめられる。
 3月4月は年度変り。多くのバドクラブが微妙な変わりをとげる。メンバーが転勤や移動でクラブを去り、新しいバドラーがやってくるのだ。スマッシュでも無類の人気者、機関紙部の活動や企画の催しには毎回出席!酒豪ナルさんが浜松1部昇部を片手にこの地を離れた。この時期上級者やクラブ活動に熱心な部員が去り心細くなる。
 「すごい人がきましたよ!」
久し振りに金曜練習に参加するとガミーがやって来た。
 「入部してくれました。ケンシロー君と清水君です。二人とも上手いです。僕達のバドとぜんぜん違います。噂によるとケンシロー君は実業団に誘われたらしいですよ。今日は来てないけど水曜日には来てました。まだ来ている人がいます。あそこにいるヤノッチとオクッチです。バドはもの凄く上手いです。」
ヤノッチ・オクッチのことは富巫女さんからも入っていた。
 「ヤノッチは東京超名門大学でオクッチも大阪超名門。お友達も来てねぇ、その子達も九州の超名門。バドも上手いし、頼めば初心者の面倒も快く見てくれてるにぃ。ひとりは『僕は面倒見て欲しい』なんて言ってたけど・・・」
 ガミーに言われ早速ヤノッチ・オクッチとお話をした。二人とも気さくで明るく楽しい、人柄もいい好青年だ。バドが上手いだけではない!自分のフットワークはいい加減!新入部員リエちゃんの足の動きが変だなあ、なんて思っていても上手く教えられない。リエちゃんの面倒をヤノッチに見てもらう。フットワークの動きを分解し、丁寧に教えてもらい、ものの3分でリエちゃんが理解!動きもスムースになった。少しコツが分かったみたいだ。心強いメンバーがやって来た!次の水曜練習の時初めてケンシロー君・清水君に会った。彼らも好青年だ。やっぱり快く初心者の面倒を見てくれる。実にありがたい。スマッシュの新たな「宝者」だ。部員達は彼らのプレーを見ているだけでかなりのお手本になる。目から鱗が取れる。
 市長杯でもスマッシュにやって来た新しいメンバーに注目が集まっていた。『樹』の栗ちゃんが・・・
 「スマッシュ、上手い人が入ったジャン!少しメンバー分けて!」
 「ダメダメ!」 宝者は手放せない。固くお断りをしておいた。
 ケンシロー・清水ペアは大会毎優勝するペアと運悪く2回戦であたり惜しくも敗退。次の対戦の新たな目標となる。アツポンU・中ちゃんペア、モーリーペアは敗者復活戦に回り、ヤノッチ・オクッチペア、さっとんペア、酒木ペア、与羽娘ペアが勝ち進んでいた。
 「帰るの!酒木さんに呼び止められた。」
 「『10時に帰れ!』 って言われてるし もう11時半 これじゃあ絶対怒られる。」
夕方、与羽娘から応援のお礼と、女子優勝! 勝ち上がっていたペアは全員ベスト8まで上り詰めた、と嬉々としたメールが入った。スマッシュは昨年来新人もかなり増え、クラブ活動も活発になってきた。

 仙台、故郷の香りを乗せたメールが与羽娘から届いた。
 「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今晩練習があります。来ませんか?」
 タックンからは直接のお申し込み。
 「今晩の練習会場はアツポンUがとりました。今5人来る予定です。サナエちゃんと練習できますよ〜!」
年末以来、朝から晩まで酒びたり。お正月料理もタラフクいただいた。まだ乗り気のしないバドだが、サナエちゃんの名を聞き、重い足を体育館まで運んだ。
 「え〜っ!多いじゃん」
もうすでに15・6人の部員達が、5時半から寒々とした館内で練習をしていた。
 「今年もよろしくね!」 声を掛け合い練習に参加した。
部員達も気合が入っていた。
 「今日は初打ちだよねぇ〜」
 「違いますよ!モーリーさんと元旦からバド漬けです。もぉ少し動いただけで足にきてます。」
4部アツポンUは練習熱心。モーリーから期待され個別指導を受けていた。
 サナエチャンを探すと既に他の男子部員と練習をしていた。
 「僕の出る幕ないじゃん!」
で、ひろりんを探すとコーキーと仲良く練習、与羽娘はアツポンUとシングルスしてるし。僕ちゃん、今日何のために練習に来たんか わからんじゃん!?これって正月早々おもろくないじゃん。
 仕方なくf(^^;クラブ一番!若さと美貌、笑顔の酒木さんと練習をした。新年初打ちで僕ちゃんとじゃあ いまひとつ気合が入らなかったと思うけど・・・・・。
 普段の練習より倍の時間練習が出来た。だが、ショックと寒さで思うように体が動かない・・・。
 月末は浜北オープン混合大会が開かれる。クラブ内ペア探しが終盤に近づいている。話題にもなる。部内申し込み締め切りは今週末だ。
 「ナミちゃん、タッキーに逆指名したらしいですよ!」
 「4部のサナエちゃんが3部に出たいっていってるで、ナミちゃんだって3部で出たいらぁ・・・・」
 「ホーリーは誰とでるの?」
 「大丈夫だよ!困った時にはアツポンUがいるじゃん!4部で出られるし・・・」
来年度浜松や他の地方混合大会も心配になってくる。
 「ひろりんは来年度から2部だら〜? 2部の男子って誰だったっけ!」
 「そうねぇ、カズパと・・・・・」
えへへ!このうえないチャンスが回ってきた。

 恒例の忘年会をマートン邸でおこなった。いつもの一品持ち寄り宴会。美味しいお料理が並んだ。担当部員達は朝から準備を進めていた。今年は多くの新入部員を迎える中での忘年会になった。新入部員歓迎会を開く前に多くの新入部員達が参加した。バドに掛ける情熱もちがう。スマッシュではラケットを初めて握る部員達には手厚く接する。まずはフォームの固定から。この段階が3ヶ月も続く。しかも、3コート30人を越す人数ではコートにも入れず、充分練習もできない。バド初心者にとってはいい環境ではない。早く試合をしたいと思っている新入部員達は試練の時を過ごす。まずここが新入初心者の難関となる。
 「私達、今度の浜北オープン混合大会に出たいんですけど!!」
金曜練習の後のミーティングで、さなえちゃん・なみちゃんがカリスマ理容師に申し込む。お姫様たちはラケットを握り3ヶ月、少ない練習時間の中でもだんだんシャトルにも慣れてきている。先輩達と早くゲームを楽しみたくなってきたみたいだ。お姫様の一大事!すぐさまペア探しをする。コンドー君、ガミーが名乗りを上げる。
 それを見ていたホーリーが、  「私も出たい!!」 ホーリーだってお姫様。もう5ヶ月もコートの外で練習を重ねている。後輩のお姫様たちが大会に参加では堪らない。練習時、たまたま目の前を通りかかったタッキーが人身御供に・・・
 「調子よく、いいって言ったけど、家に帰って考えたら大変なことを・・・・」
タッキーは忘年会で反省する。タッキーは責任感が強く、頼もしい。隣でホーリーちゃんがニコニコしていた。ニコニコしていた部員がまだいた。ナルさんだ。3部のナルサンが浜松ダブルスに中ちゃんと2部で参加。すべてファイナルゲームを制し、ベスト4まで勝ち進み、1部への飛び昇部が決まった。人より早めに練習に参加、4隅シャトルのフットワーク練習に励んでいた。見事努力が実を結んだ。タックンも努力家。密かで地道な練習がオーバーワークになることもある。今年一年怪我に苦しんだ。同じくテラテラと組み、1部昇部を決めた。
 「今年は団体戦の中で1勝しただけです。」 美味しい奥さんの海苔巻きお寿司を持参したモーさんも反省の弁しきり。勝てなかったかもしれないが、企画部長としてのお仕事は頑張っていた。我々も今年一年企画を楽しんだ。
 部長マー君も「大会でリーグ戦を勝ち抜くことが出来ませんでした。怪我も多かったです。部長といっても名ばかりで・・・」 反省をする。スマッシュ部長はクラブの精神的支柱。各部の部長や周りの部員が、部長から与えられたお仕事をこなしてます。スマッシュ部長さん!頑張ってますよ。
 「どうしても2部に行きたかったわ・・」 「大きな怪我がありませんでした」 「何もなかったことが一番よかったのかしら?」 セレブが反省すれば、 スマッシュにも男子オグシオペアが・・「今年一年ペアで頑張ったけど・・来年は・・機会があったら また・・」 「パチンコに熱中し練習に参加できませんでした。」不心得者もいた。彼の話は聞いていて楽しくなる。部員達の笑顔の中に醜い高度な作戦も進行していた。来年度の昇部降部によって2・3部の混合ペア探しが熾烈になる。大会で勝ち進む以上に情熱を傾けていた。
 男子1部はまたもや一大事。今年はポッター、のんさんを欠きながら何とか団体1部を死守。来年はテラテラが・・男子1部は来年への決意を次々と述べていた。
  テラテラ夫妻は入部1年数ヶ月。来月転勤に決まり、送別会の意味合いにもなった。入ったときは新婚ホヤホヤ、愛息メイちゃんに恵まれ、この地を去ることになった。

 婦人部員達は胸を高鳴らせこの日を待った。今日はバドクリニックの日、前日には花ボンボンを作り、熱烈歓迎!の横看板もつくり、岩田良子さんを待った。体育館との打ち合わせもバッチリ。クリニックにはスタッフの方を含め3名。ラケットを今日始めて握った新入部員ジュンちゃんから、計算してみると5歳からラケットを握り20年近くバドを楽しんでいる部員まで、集まった婦人部員は17名。クラブとしても初めての体験、男子の見学者とあわせ、緊張と笑顔の中で開会式を迎えた。
 「クリニックへのご応募をいただきありがとうござました。キャンペーンで試打とクリニックに当選しました。今日は岩田の講習で上達してください。また、今後もヨネックス製品をご愛顧ください。」
スタッフの中村さんから挨拶をいただいた後 練習メニューに入った。
 岩田さんがコートに入ると婦人部員達は直立不動、細身の体がきりりとしまった。
 「今日は鬼ごっこからはじめます。この鬼ごっこはフットワークへの入門編です。様々な足の動きが入っています。最後に鬼だった人は罰ゲームです。罰は腿上げ10回です。」
 これを聞いた婦人部員達は俄然元気になる。普段使っていない足の筋肉を使う。2面・2組で追いかけっこをしているのだが、途中で誰が鬼やら訳が分からなくなっている。楽しそうな声を上げ、コート内を走り回っている。1回戦2回戦があり、決められた時間が来ると鬼が決められる。
 「え〜っ!また私達が鬼〜っ!」
お淑やかセレブの二人。腿上げ10回が2回で20回。細い足がより細くなり、長さと相まって格好よくなった。みたいだ。この鬼ごっこ、セレブ達が一番生き生きしていた。
 岩田さんのコーチで新入部員達も素振りを頑張った。形が良くなっているがまだひ弱。ラケットを握り間もない者が、オリンピック選手だったコーチからバドの手ほどきを受けたのは実に幸運なことだ。ヨネックス製品の特徴の説明も聞かせてもらい、ラケットもシューズも新調できる。
 りかぴょんがラケット・靴をとっかえひっかえしている。
 「まずいっすよ!うちのかみさん。すっかりその気になってますよ!」
りかぴょん、幸運なことに岩田コーチから終始アドバイスを受けていた。ラケットもシューズも新しくなるみたいだ。クリニックでバド練習もいっそう楽しくなり、バド上達に励むことになる。
 婦人部のクリニックは実に有意義だった。婦人部の結束は固くなり、さらに上を目指す。男子部員は見学だけ。う〜ん、先が思いやられる。

12月21日(日)        晴            浜松混合大会     浜松サブアリーナ

 スマッシュ婦人部、セレブ達、ヨネックス 『あなたのクラブに訪問します!!』 キャンペーンに応募し、これが見事当たっちゃった。全国で9つのチームの中に選ばれたみたいだ。こんな田舎のチームが。スマッシュではオリンピックの影響なのか8〜9月で10名を超える見学・入部希望者がやってきた。ほとんどラケットを持たない初心者だ。そのうち半数は頑張りバドを続けている。スマッシュ婦人部はラケットを握り10年以上のベテランから先月ラケットにはじめて触った部員までいて幅が広い。時間に限りがあるが、なんとか全婦人部員の要望に応えるようなクリニックをお願いするところだ。クリニックの日も22日、訪問スタッフも岩田良子さんと決まった。婦人部員もみんな楽しみにしている。岩田さんはシドニーオリンピック女子ダブルス松田治子さんと組みベスト16。全日本選手権や全日本社会人大会でも何回か優勝を飾っている。現役引退後は全国を走りバド普及にかけている。バド放映の際には解説者として活躍されている。
 ヨネックスのこのキャンペーンは実にタイムリーだった。タイムリーなのはオリンピックでスポーツ熱が高まり、スポーツ用品の需要が高まる時期に行われたこと、スマッシュではラケットを持たない部員が入部し、その部員達がヨネックスのコーチからラケットの特徴を直接聞き、ラケット選びができるばかりでない。婦人部員達は我々とともにヨネックスチームウエアを新調したことだ。セレブ達はYYマークを見てもらいながらクリニックにのぞめる。
 金曜日は大人数での練習だ。新入部員も増え毎回々々30人以上にもなる。コート数は3面。芋の子を洗う状態だ。ゲーム練習になると12人がコートに、コート間の空いたスペースで6人、最近では奥まった2m程の幅で2人、計20人がラケットを持ち練習している。残ったモン10数人は首を長くして順番待ち、十分に練習できる環境に無い。スマッシュの練習日は会場の都合さえつけば週3回。火曜・水曜の練習の参加人数は15〜20名。この曜日ならば我々のような弱々部員には丁度いい。金曜の練習時間の足りなさは悪いことばかりではない。練習の悪条件は不満がたまった分自宅での一人練習、素振り・フットワーク・ランニング・イメージトレーニングに励むようになる。
かな?是非ともそうして欲しいものだ。
 練習人数が多いことは悪いことではない。腕はともかくバドに熱心な部員が多いということだ。やってくる部員達も様々な職業も持っている。利害関係の無い分人生勉強・社会勉強にもなる。お医者さんの部員がいれば看護師さんもいる。勿論病院通いの部員もいる。お百姓さんがいればお百姓さんにいろいろ教えてくれる国家公務員もいる。車を作る人がいれば修理をする部員もいる。子供連れで来る部員もいれば保育士さんもいる。小学生が来れば学校事務の部員もいる。商品を生産する部員もいればそれを運ぶ運送業の者もいる。パチンコ好きな部員がいると思えば呼び込みネオンの看板作り娘もいる。髪が長くなればカリスマ的理容師もいる。中には漁師もいるのだ。この世は持ちつ持たれつの関係が浮かび上がる。われわれはバドの練習ばかりに励み、バド上達だけにかけているわけではない。バドを通じ、人を通じ人生のお勉強をしているのだ。人から学ぶことがあまりにも多い。個性的で気のいい部員が多い。スポーツに興じることは人間が人間らしくあるため、最も自分らしくなるため手段なのだ。人と争うことが人間の本性ではない、人間は社会的な動物なのだ。
 最近のセレブ達は何も仕出かさない。警戒心が高くなっているのだ。その分この日記も低調なものになる。セレブ達はクリニックを通じいっそう鼻高になる。わはははf(^^; でもこれだけ婦人部員が増えれば・・・・期待に胸が膨らむ・・

10月26日(日)  曇時々涙雨              万葉の宴 曲水の宴                  万葉の森     

 1年ぶりに新人歓迎会を行った。定刻に着くと時遅し、と首を長くして部員達が待っていた。集まりも集まり26名。バド練習はともかく、こんな時、時間前にほぼ全員が集まっている。この半年間も新人がかなり増えた。サナエちゃん、ナミちゃん、ジンちゃん、ヤマちゃん、マッちゃん、りえちゃん、ケンシロウ、清水君、シミホ、カミホ、名前を覚えるのも大変。
 「わたし新人歓迎会やってもらってない!」
ヒロリンがいえば、 「わたしも・・」 「わたしも・・」 ずっと前には新人歓迎会なんてやってなかった。ホーリー、ヒロリンの時にはすっかり忘れていた。
ってことにしとこ〜っと。
 飲み会、参加人数はかなり多くなる。顔を出しておかないと酒宴、何を言われるかわきゃあわからん。欠席のアツポンUが話題に・・・。
 「今日はサッカーらしいですよ。」
 「アツポンU、何でも一生懸命、
あれで可愛いとこあるからなあ。」
 「ヒロリンとよく似てる!」 タッキーとヒロリンはマラソン友達、ヒロリン伝説は何でも知っている。
 「えーっ、わたしのこと可愛い可愛いって言ってたけどあれってアツポンUと同じぐらい可愛いってこと!」
そうだったみたいだ。
 今日は新入部員の強い味方も参加していた。みんなと仲良くなり、部員同然のお付き合い、ヤノッチ、オクッチだ。
 「僕は元旦に生まれたんで、ガンちゃん!」「オクッチじゃあなくオックンでお願いします!」 
ガンちゃん、オックンこれからもバド指導よろしくね!
 賑やかなつぼ八の中酒宴も進む。セレブたちは何も仕出かす様子がない。が、とうとう新入女子部員がやってくれた!
 「あそことあそこ、手酌ですよ。」
まだ飲み足りたりないのかこの上ない笑顔、手酌で飲んでいる。
 「いいねぇ、いいねぇ!スマッシュセレブ伝説の後継ぎが出来たじゃん!」
これだけ女子部員が増えれば話題には事欠かなくなる。これからが楽しみ!!!
 新入初心者部員の皆さん!早く一緒にゲームを楽しめるよう練習を重ねましょう!みんなで応援しますよ!

 

5月23日(土)                        新人歓迎会                 つぼ八

 「忘れ物したから早く持ってきて!」
お仕事真っ最中富巫女さんから携帯がきた。片付けをし、グリンアリナに出向いた。今日は浜北オープン混合大会の開催日。1・2部では前回に比べ遠方より多くの大会参加の申し込みがあり、レベルの高い戦いが繰り広げられた。
 本部席に行くとノブちゃんが審判用紙を片手にサブアリーナに行くところだった。ノブちゃんは以前スマシュ部員、今はマーガレット部員。ノブちゃんは新入部員のナミちゃん・タッキーの対戦相手になっていた。
 「ノブちゃん、ナミちゃんはラケットを持ち間もないで、可愛いい顔に向かって強烈なスマッシュを打たんようペアのダダンに言っといて。」 「は〜い、言っときます。」  呪いをかける。
 心配になりサブアリーナに直行した。ナミちゃん第一試合はスマッシュの野田君・ひいちゃんペア。他チームのキャンセルで急遽出場することになり、スマッシュ同士の対決になった。セティングに続くセティング、死闘が繰り広げられた。何回かペア練習をしてきたナミ・タッキーペアがペアの動きがいまひとつわからないミックス初体験の野田君、急な出場で「わたし、心と体の準備ができてません!」ひいちゃんペアに競り勝った。
 休むまもなく第二試合、ダダン・ノブちゃんペアと対決。報道カメラ担当のちいちゃんがやってくる。ゲーム練習時に、シャトルが飛んでくるたびに「怖い、怖い」ビビリまくりのナミちゃんが変貌!前衛に入り右に左に動き回り、ラケットを上げロブやらプッシュやらわからないショットを左に右に打ち分けている。甘い球が来ると気持ちよく叩いている。ニコニコ笑顔を絶やさない。タッキーも後で激しい息遣いが絶えない。いつもは取る11点休憩タイムも忘れてしまうほど動き回っていた。1ゲームをものにした。第2ゲーム、呪縛にはまったダダンの顔つきが変わった。呪いが解かれたのだ。ナミちゃんにロングサービス。意表を付かれ、体がついて行かない。
 「あ〜っ、ばれてしまった。まずぅ!」  タッキーが後ろで小声でつぶやく。ナミちゃん、まだロングサービスレシーブの練習をしてなかったのだ。それ以降、上手に返していたショートサービスにも対応できなくなってしまっていた。
 「何とか1勝できました!」ガミーがサナエちゃんと一緒に応援に来た。この大会がサナエちゃん、ナミちゃんのデビュー戦。本来なら4部での出場となるが、気のいいガミー・タッキーが「ご一緒しましょう!」と申し出、3部で出場。初勝利をプレゼントした。デリカの杉ちゃんが通りかかった。
 「凄いですよあのチーム。僕たちは本物の3部なのに一生懸命やってもあれじゃあ敵わない。」
以前の浜北大会は初心者にとっては浜松3部大会への試練の場、浜松協会1・2部への登竜門であった。また、オープンで行なうことで、上級の選手にはより高いレベルの試合のできる大会を目指した。大会の新しい意義付けも必要となる。心配のあまり、1時間も寄り道をしてしまったが、得られるものが大きかった。

1月4日(日)          晴               新年初打ち                   浜北体育館

 機関紙「NEWS BIRD」は250号を迎えた。毎回「キリ」には特集を行うのが常である。たまたま「キリ」に当たった担当者は創意工夫を凝らし編集を行う。今日は機関紙発行日。機関紙は行事予定、練習日程などのお知らせや、次回の教訓のために大会試合の反省の場、あるいは部員の身近にあった出来事など部員の人となりを発意す場となってる。サークル活動には欠かせない道具である。ウエブメール部員お知らせはデジタルなら、機関紙はアナログ。スマッシュ部員達はデジタルもアナログも使いこなす。ラケットのように・・・・f(^^;
今回の担当はひいちゃん・酒中・・・・・・
 「ひいちゃん、記念特集で大変だったら〜」
 「そうなの、特に250号だから・・・」
わけの分からんことを言っている。もらった機関紙を見たら確かに”250号”の前に”
"ってあった。確かに特集号になっていた。機関紙を盛り上げようと一生懸命。創意工夫の特集号になっていた。
 今日は待ちに待った部内試合の日になっていた。毎年恒例になっている。各自500円相当のプレゼントを持ち寄り、試合の後にはプレゼント交換となる。企画部員達が場を用意し、部長マー君が開会の音頭を取った。
 「今日はA・Bチームの二つに分け団体戦とします。メンバーは参加者を見てA・B分けました。メンバー表を見てA・Bに分かれてください。」
 「1・2部の人は1・2部同士ペアを組まないようお願いします。Aチームの二人は2部ですけどかまいません。」
 「えーっ!それってボクと前ちゃんジャン!」
 「前ちゃんはともかく・・f(^^;  ボク2部でも活躍してるし、2部の経験だって豊富ジャン!少し負けが込んでるけど・・チョット不満なんだけど・・・」
 参加人数はいつもの金曜練習に比べ半分ぐらいと少なかったが、その分試合を楽しんだ。対戦はほぼA・B互角かろうじてAが勝ち進んだ。
 プレゼント交換は工夫を凝らしていた。いつもは試合が終わればかけっこ、贈り物めがけて一目散、われを忘れ贈り物の奪い合いが始まっていた。今回のはヨネックスオープンでもやっていて、クラブで行うと新鮮味があって楽しいものだった。トスした羽根を打ち、コートの向こうの贈り物に当たればもらえる。で、次々と贈り物が分けられていく。
 「変なプレゼントがある。アツポンU限定って書いてある。」 お手紙も入っていたみたいだ。ベストセラーがあった。「話を聞かない男、地図が読めない女」だったっけ? アツポンUは”話を聞かない”男の中の男。プレゼントは「耳かき」だった。”よく耳の穴をほじり人の話を聞いてね”とのメッセージだったらしい。
 「俺、こんなのいらんけど・・・・」
やっぱり、耳かきを効果的に使ったほうが良いみたいだ。
 部内試合が終わり、ミーティング後にカリスマ理容師がやってきた。年末は大忙し。
 「機関紙持ちに来ました。」 NEWS BIRDを楽しみにしている人が多い。

2009年

 万葉の森は三方原台地のへり、グリンアリナの北にある公園の中にある。万葉集は今から1200年ほど前の最古の歌集で長歌や短歌など4500首が収められている。我が郷土浜北ゆかりの歌が4首ほどある。地の果て遠江、東国では珍しいこと、ここには文化人がいたのだ。万葉の森はそれにちなみ今から10年前くらいに作られた。
 「あらたまの 寸戸が竹垣 編目ゆも 妹し見えなば われ恋ひめやも」
 「伎部人の 班衾に 綿さはだ 入りなましもの 妹が小床に」 
浜北ゆかりの歌は4首とも恋歌だ。この地は昔から情熱家が多かったのかな。
 今日は浜北産業祭、グリンアリナで地域をあげて特産物の販売やイベントが催され、宮口では酒造会社「花の舞」で新酒が振舞われ、万葉の森では万葉祭り、平安朝時代の絵巻が繰り広げられた。
 「ねえねえ、万葉祭りにでない?女官として・・・  曲水の宴ですよ〜。」
練習後のミーチィングの時、りかちゃんがお誘いをする。セレブ達はノリがいい。何事にも興味津々、スマッシュ一二を争う美形が3名も名乗りを上げた。曲水の宴は平安貴族の戯れのひとつ。せせらぎに任せ酒盃を流し、飲んでは歌を作りを繰り返す。スマッシュセレブにはもってこいの戯れだ。
 今日は時折雨がぱらついている。濡れた芝生の上、築山を木靴でかなりな距離を上がり下がりし、席上まで進んでゆくことになっている。周りはカメラを片手の観客でいっぱい。スマッシュセレブのこと、大勢の観客の中、だれか何かをしでかす。一斉にフラッシュを浴びること間違いなし。期待に胸膨らませ万葉の森に出向いた。公園に着くと平安の衣服に包まれたセレブ達がにこやかに待っていた。うっ・美しい!
 ミス浜北はこの行事には欠かせない。ミス浜北、鏡王女は観客から正面に座り、セレブ達は観客から顔が見えない所に座した。セレブ達、女官は後姿が最もよく似合う。後姿だって美しいのだ。次々と酒盃が流れ、自作の歌が歌われていく。セレブ達は正座一時間半にも耐えた。
  「裾踏みて 羽衣乱れ いと哀れ 萩痛み散る 万葉の森」
なんてことは無かった。すべての行事を終えた。
 「みなさん、ご苦労様でした。今から記念写真を撮ります。池のほとりにお集まりください。」
 あ〜っ、まずいっ!。スマッシュセレブ達、若くて美貌のミス浜北に近づいて行く。カメラに撮られ新聞に載ってしまう。ミス浜北の隣では・・・。でもちっとも心配は要らなかった。美しさでもミス浜北に負けてはいなかった。
と思う
  セレブ達、品格を漂わせ、何事も起こさず堂々と振舞っていた。。緊張感なんて全く無い!セレブ達はとても慎重に行動し、優雅な振る舞いに終始した。平安貴族を見事に演じきった。やっぱりセレブはいつでもセレブなんだなあ。

10月22日(水)   曇               ヨネックスバドクリニック           浜北体育館

10月19日(日)   晴          半日練習会          豊岡体育館

11月16日(日)     小雨         浜松ダブルス大会          グリンアリナ

 ティアラ姫、久しぶりに練習に来た酔ちゃんに・・
 「団体戦、ちゃんと8時半に来るだでねぇ!、男子1部は午後からの試合だっていったって応援にこにゃぁいかんだにィ!」  「ボク、いつも行ってるジャン!」 酔チャン涙声で訴えた。「行って寝てるジャン!」
 浜松団体戦秋の陣が行われた。スマッシュからは男子3・女子2チーム、女子Aチーム棄権で4チームが参加した。男子Cチームは浜松協会最下部。対戦相手は強かった!ボコボコにされた。敗者戦でも頑張ったがやっぱり勝てない。浜松協会で一番強くないチームのひとつになってしまった。
 「8コートのおばちゃんペアは・・・・」
2階応援席の一番前の列に陣取っていた女子Bチームのメンバーが一斉に振り返る。
 「えっ!オバちゃんじゃないでしょ!お姉さんでしょ!!」
ひろりんが諭す。
 「ハ、ハイッ。お姉さんです!」
不用意なこと言っちゃった。ただただあのお姉ちゃん達、ず〜〜と昔から浜松協会で頑張ってきて、しかも今も頑張ってるね、って言いたかったのに!ホント、婦人部の方達、打ち合わせをしたみたいに一斉に振り返ったなあ。
 で、女子Bチームの結束はやっぱり固かった!岩田良子さんのコーチを受けてから何か変わったみたい。トントン、ティアラ姫、シオリちゃん、ひろりん、りっちゃん、富巫女さん、楽しそうに団体戦を戦っていた。力は上の相手でも臆することなくゲームを楽しんでいた。勝ち負けよりも一生懸命、しかも楽しんで、ある力を尽くすこと。これが一番大事。
かなぁ。なかなか出来ないけど。女子Bチームは頑張っていた。
 女子Bチームの試合が終わると同時に新入部員、さなえちゃん、なみちゃんが応援にやって来た。ホーリーは大会開始前に顔を見せている。この熱意が男子Bチームを奮い立たせる。なんとか1ゲームオールにこぎつける。シングルはガミーだ。ガミー、自分の練習もしたいだろうに新入部員の面倒を良く見ている。先にラケットを握ったモンが一歩下がってラケットを握り始めのモンに力を尽くす。スマッシュの伝統かなぁ?スマッシュ部員、シングルなんてやったことなんか無い。なにしろ練習3コートに30数名、これでは無理だ。ガミーの相手は2部、今のところ力不足だがやっぱり臆することなく最後まで戦っていた。
 男子Aチームは1部、他のチームがなかなか勝てない中、スマッシュ最後の砦になった。一回戦を突破し1部を死守した。練習もままならないのに最後まで良く頑張った。尊敬に値する。

11月2日(日)   晴            浜松団体戦秋の陣               浜松メインアリーナ

11月22日(土)                      忘年会            マートン邸

12月26日(金)                           部内試合              浜北体育館

1月25日(日)     晴               第42回浜北オープン混合大会        グリンアリナ
5月17日(日)                  浜松市長杯オープン大会           グリンアリナ

10月10日(金)          金曜練習                  浜北体育館