県スポーツフェスティバルバドミントン混合団体戦大会がアミュウズ豊田で開かれた。今まであった浜松協会混合団体戦は解消され、新しく県スポーツ祭に組み込まれた。大会の種目は今までどおりクラブ混成の一般の部とクラブ対抗でなる1部、2部での参加となっている。スマッシュからは浜松1部の選手が少なく、クラブ対抗2部の登録となった。 オメデト!・りっちゃん・ゆりちん の各3チームが参加した。この9月はクラブの仲間の結婚が相次ぎお祝いの月になった。チーム名も仲間を祝福するネーミングになった。
 ユリチンチームはひいちゃん・とっこ・ガミー・むらむら。3部の大会でもなかなか1勝できない。実力がちょっとだけ足りない。でも一生懸命チーム。元気は一杯、練習には必ず参加しペア練習も充分。大会も実力がかなり上の相手と対戦する機会を得る貴重な場となる。女子ダブルスは頑張った。1ゲームを取り、あと少しで勝てる試合だった。相手チームは大学生。 「さすがに3ゲームまでいくとね。」 セレブも若いんだけどちょっとひ弱になったみたいだ。男子チームは1ゲームも奪えず悲惨な結果だった。 「ミックスの練習必要ないかも!」 気弱なモンの予想が的中してしまった。だれか「格差だ、格差だ!」って叫んでいたけど、あれって実力差ね!
 りっちゃんチームはりっちゃん・りかぴょん・富巫女・マークン・監督。このチームは大会までの間ケガ人が続出。最後まで大会参加も危ぶまれた。頼みのナルさんはジャンプスマッシュ着地失敗で骨折。りっちゃんは新婚生活で無念の捻挫。トントンは酷暑で体調不良。急遽出場する羽目になった監督は練習不足。しかし大会では大善戦。見事なチームワークを保ち、フルセットで頑張っていた。
 おめでと!チームはさっとん・酒木・タックン・テラテラ・のんさんを中心にしたチーム。イケ面と美女、実力も兼ね備えている。お仕事の関係でペア練習こそあまりなかったが、ここ一発の集中力は凄かった。 クラブ対抗2部で準優勝を収めた。ユリチン・りっちゃんチームは予選リーグ止まり。体が昇華できず、空いたコートで練習開始。1対1やら 2対1 3対2 練習。最後はイジメともシゴキとも区別のつかない練習に励んでいた。部員達は時間の許す限り最後まで練習・応援に頑張っていた。大会に参加できなかった部員たちも応援に駆けつけた。マッキーは奥さんと・ポッター・モーリー・ミドミドみんなバドが大好きなんだなあ。
4月2日(水)              水曜練習       浜北体育館 
9月30日日)     小雨       西部地区混合団体戦県予選大会    アミュウズ豊田
 久しぶりに練習に参加した。今日は水曜練習日!スマッシュでは なんと今年度から週3日の練習日を確保できるようになった。火曜・水曜・金曜!あちこちのスポーツクラブ、バドクラブでも練習会場の確保には苦労している。定期的に定置の練習会場を確保できるのはこの上なく幸運なことだ。降って沸いたチャンスは見逃せない。どこの体育館でもジャンケンポ〜ン、早いモン勝ち、パソコン抽選により決められている。申込日に会場確保の担当者が用事が出来たり、申込日を忘れてでもいたら、その月の練習は出来なくなる。たとえ出向いてもジャンケンに弱ければやっぱり会場は確保できない。そうなった折には担当者は部員に対して、肩身の狭い思いをしなければならないのだ。バドをこの上なく愛する部員達に対し、合わせる顔がなくなるのだ
・・・f(^^;
 創立当時には週1回の練習だった。初心者ばかりなので、より早くラケットを握ったモン、クラブに入部したモン達が技術部を作り、見様見真似で後に入部してきたモンの面倒を見る。これが長く続いた。5年ぐらい経ったころ、これでは思うように技術部員の練習が出来ないと、”技術部の練習日”ということで、週2回に増やした。それはそれで大変だった。その時部費は1000円。安いシャトルを探したり、週2回の練習を確保できるようにとクラブ活動の中で費用を工面した。大会も主催し開くようにもなった。練習方法もフットワークを取り入れたり、ノックなどおニュウのシャトルを使わないで、しかもバドが上達する練習方法を取り入れた。そのおかげでバドも上達し、クラブ活動もより活発になった
これを乗り越えれば、クラブ活動をより活発にするチャンスにもなり、部員達のバド技量アップにもなるのだ!
 体育館に向かう中、電話が鳴った。
 「今日の練習は浜北ですか?まだ誰も来てませんよ!」
釣り師カズからの電話だ。初めての水曜練習、低調みたいだ。
 「ハハハ、もうちょっとで着きますから!」
まだ誰も来てないみたいだ。会場に着くと寒々とした館内に3面のコートを張り、仲間が来るのを首を長くして待っていた。
 案ずることはなかった。次々と部員達がやってきた。最近練習には顔を見せないユキちゃんもやってきた。週3回も練習日があれば、一回ぐらいは参加できる日があるのかも。
 水曜練習は参加費100円。試合の時のシャトルは個人持ち。でも大丈夫!スマッシュにはメタボリック、太っ腹部員も多い。次回の練習からは明るくなった電灯の中で、初心者集団のバド上達のための系統だった練習方法の模索が始まる。

5月11日(日)    小雨          浜北オープン複合大会   グリンアリナ

10月7日(日)         有志練習会 パスタパーティー    豊岡体育館 マートン邸

 浜北オープンダブルス大会を行った。参加チーム数は女子48チーム、男子69チーム 計117チーム。参加チーム数も多く、県外の参加もあり、近年にない盛り上がりを見せた。スマッシュからは大会主催への意気込みで14チームが参加した。今回の実行委員長はモーさん。浜北大会も数を重ねるにつれ事務量が多くなってきた。その処理が大変で、次第に実行委員会形式から、部内で新設された大会事務局の主導に移りつつある。その中、モーさん会合を開き、選ばれた実行委員達を率い準備を着実に進めていた。
 「僕と組んでいただきませんか!」 申し込み締切日少し前、酒中酔ちゃんから申し込みがあった。
 「えーっ ボクとですか!?」 何も考えず申し込みを受けてしまった。
酔ちゃんが1部だったこと、すっかり忘れていたのだ。お気楽3部のモンには1部での戦いは荷が重たい。締切日が近づくにつれ重圧。 でももう返事はしてしまったし・・・ 今更断るわけにもいかんし・・・
 周りのセレブ達の画策が始まる。スマッシュのエース酔ちゃんを辱めるわけにはいかないのだ。締め切り間際、セレブ達は正真正銘、男子1部の重鎮を探し出していた。
 「あ〜あ よかった。」    ほんとうによかった。で、急遽 マー君と2部で出ることになった。2部でも荷が重たい。この半年間、ほとんど練習もしてないのだ。
 大会準備は万端!大きなトラブルもなく進んだが、スマッシュの成績はいまひとつ。リーグ選を勝ち抜けるチームは少なかった。大会主催ということもあり、運営に試合に大忙しなのだ。でも、女子1部与羽娘チーム3位、2部酒木チーム3位。スマッシュ女子は元気、みんな成績もよかった。
  早々に負けた部員達はトーナメント戦が進むにつれ、空いたコートで腹いせ練習に励んでいる。
 「男子はここんとこの四角の中だけだでねぇ、わたしはそっちのぜ〜んぶ、どこに打ってもいいだでねぇ」
セレブひいちゃんがハンデーをつけてシングルスに挑んできた。ガミーが最初の生け贄になる。打てばコントロールが難しく、アウトを繰り返し、球をあちこちに打たれ返球できない。頭をかきかき苦笑い。男子をとっかえひっかえ思いのまま。セレブの術中にはまっていた。
 スマッシュ部員の層は厚い。層の厚さはレベルばかりでない。身重になったユリチンも運営にやってきた。せっちゃんも応援にやってきた。部員、自分達ができる仕事をそれぞれの立場ですすんで発揮している。相互扶助の精神が活かされているのだ。
 恒例のゴミじゃんけん。最後まで負け残り、お持ち帰りになってしまった。初めての経験,、大会でニッコロ、3連敗よりもショックは大きかった。

 「今日”秘密の特訓”やります。来ませんか?」  「緊急なので有志だけになりました。」
タックンからお誘いがあった。
 団体戦を控え、あらぬ地位にいる男子チームは危機感を持っている。危機感を持っているのは女子も同じ。昇部した春の団体戦では、未来のスマッシュの担い手の手助けがあったのだ。秋の団体戦ではセレブだけで乗り切ることが求められている。25歳でもシンドイ。秋の団体戦では男子3女子2チーム参加の予定でいる。男子も女子も降部を避けるには実力よりチームワークと、勝つことへのあくなき精神の集中!それ以外すべはないのだ。といっても不断の練習は欠かせない。戦う前から相手のチーム名や実力にひるんでいる訳には行かないのだ。
 この特訓では2組に別れ、ノック練習が主に行われた。各自弱点克服のノック。それぞれ目標を立て、パターン練習に励む。女子Aチームのエースさっとんの目の色が変わっている。チーちゃんは練習には滅多に顔を見せない。お仕事が忙しいのだ。チーちゃんはスマッシュでは数少ない正統派バドラー、パワーとスピード、テクニックを兼ね備えている。熊本の出身。レベルが高いバドの先進地で鍛えられてきた。でも最近はちょっと太り気味、メタボリックタイプになってきた。
 「ちーちゃん、バック奥にクリアをお願い!」
お願いを連発し、ほぼ前面に渡るノックを完璧にやり遂げた。最後にチーちゃんの強烈な本気モードの中衛からのスマッシュを前衛でレシーブ。これには可愛い顔が青ざめていた。傍から見ていても危ない。でも、あのスピードに慣れれば暮れのミックスでも大丈夫。男子のスマッシュもきっちりレシーブできる。
 隣のコートではノッカーが二人。後衛両サイドへの球出しを行っている。たっくん、てらてら、モーリーが真剣モード、汗だくになっている。隣のコートに行かなくてよかった。
 この練習会に羽根つき会の方も来ていただいた。
 スマッシュ部員は大忙し! 今日は行事が一杯。新スポ連の静岡県大会も行われていた。この連盟にはバドラケット・ストリングの伝道、キャロットクラブも加盟している。新スポ連は 「スポーツは万人の権利」「スポーツクラブは、スポーツをやりたい、うまくなりたいという共通の要求を仲間の協力によって実現する場です。スポーツを通じて自分を発見し、より人間らしい生活を築き、地域社会の構成単位としても大切な役割を果たします。一人一人が主人公となるスポーツ活動を・・・・、スポーツが本当に文化として発展する上で大切なことです。」と奮っている。スポーツに”精神主義”、暴力や制裁、金権を容認するスポーツ団体とは一味違う。本来スポーツは、健康と充実した生活、競技や練習を通じてチャレンジ精神、フェアプレー精神や友情を育み、文化として位置づけられるべきものだ。この大会に参加した部員達も頑張ったみたいだ。
 夜はパスタパーティー。パスタ料理人たちは6時には下ごしらえを終え、部員達が集まるのを待つ。秘密の特訓に励んだ部員達、新スポ大会に参加した部員達はマートン邸に集まってきた。食卓にはカルボナーラ、なにやら得体の知れない豆板醤風味のブッコミパスタなどが並んでいた。部員は、パスタとお酒と友との楽しい語らい、この時を過ごすために今日一日頑張った。に違いない。人間味があって文化を楽しむ素晴らしい人たちだ! 
 浜松団体戦、スマッシュ男子Aチーム2部優勝! 1部初昇格の快挙!だ。男女同時1部もスマッシュ史上初めて。とうとうセレブ達と肩を並べる事ができた。これで我々もセレブと対等平等にお喋りが出来る。はずだ。男子部員の心の奥底にはセレブに対しいつもモヤモヤ。セレブには負い目を感じ,ナニにつけ事の最後はセレブ達の傍若無人の振る舞いに右往左往していたのだ。気のいい仲間!のんさん、てらてら、りっちゃんの加入でスマッシュもがらりと変わった。我々も強くなったf(^^;。浜松協会にも大きな印象を与える事が出来る。かな?早速恒例”仙山”で祝勝会!17名の部員が勝利を分かち合った。こちらの卓ではビールとお茶の乾杯!後ろの卓ではご飯茶碗で乾杯!ともに今日の成果を誇らしげに語り合った。
 「ちーちゃん、凄かったね!あんなに真面目にバドをするのって初めて見た!」
 「てらてら、のんちゃん、ポッター、もーりー、みんなプレッシャーで固まっていたみたいよ。」
 男子2部決勝戦ではセレブ達がコートを取り囲んでいた。手違いで女子1部Aチームの試合が遅れ、女子5部B、男子8部Cチームの頑張りで共に敗者決勝まで勝ち進み、試合も終え、タイミングよく応援できたのだ。プレッシャーは相手チームへの、というよりセレブ達が『男子Aの勝ち』を真に望んでいた、ことかも。不甲斐なく負けるわけにはいかなかった。このビビリで雲上のライバル・シャトルズAに勝ちプレッシャーを乗り越えることが出来たのだ。1部昇格もセレブ達の可愛らしい応援と、プレッシャーを乗り越えた男子Aのバドに対する真摯な態度だった。
 男子B、実力はいまひとつ。バドお楽しみチーム。何につけ親睦会が大好きなチームだ。
 「ハハハ、我々に怯えたみたいです。6部のチーム3つも棄権です。」
前回も全敗。棄権でかろうじて部を維持した。Bチームは作戦をよく練る。部の宿敵、カサイ、スパドラの勝者とあたる事になっていた。スパドラにはいつも痛い目にあっている。
 「勝ち上がりメンバーを見てからウラをかいてシングルで勝負です!シングルはタックンがいるで。」
作戦どおりの対戦相手を的中させたものの、相手の実力はかなり上。松葉杖姿の男子Bのナルさんの応援も効かなかった。とても叶う相手ではなかった。次回の大会では男子Aのあの”踏ん張り”を糧に頑張ろう!
 大会でラリー中、ある女子選手がワンタッチ。誰も気づかずプレーは続行されていたが、この選手が手を挙げプレーを止めた。アンフェアがはびこる社会に救いの手が体育館の中にもいた。バドラーって素晴らしい!
10月14日(日)          浜松団体戦秋の陣      浜松アリーナ
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11月16日(金) 時々晴       全日本選手権大会    代々木第2体育館
 地球温暖化とはいえ時は既に秋。朝夕ちょっぴり寒くなってきた。全日本選手権大会に行ってきた。今日の予定の仕事を昨日チャカチャカと済ませてしまったので行く事ができた。金曜は準々決勝の日。朝10時から夕方まで6コートで44試合が組み込まれている。準決勝は土曜10試合、決勝は日曜5試合、金曜は無料で沢山の試合が観戦できる。今回の目的はヨネックス・米倉選手とNEC九州・幡谷選手の対戦の観戦。特にひそかに応援している幡谷選手の活躍を見ることだった。昨年の大会でも対戦し、その時には幡谷選手が辛うじて勝ち残った。そのときはバドチャンネルでの観戦だった。特に米倉選手とのコート以外の女の闘い、駆け引きが面白く目の前で見たかった。たまたま彼女達は選手の中でも大柄だが、小さい選手もいた。諫早高校の先生松尾選手、岐阜トリッキーパンダーズの井村選手は特にちいちゃく可愛かった。動きもスマッシュもはやく、パワーがあり、力強いショットやとんでもないディセプションを繰り広げていた。女子選手ばかりを見に行ったわけではない。f(^^; 男子選手の試合は凄さに圧倒され、ただただ感心するばかりでちっとも参考にならないのだ。
 オグシオの人気は高い。オグシオがコールされると会場の人たちはオグシオコートにビデオカメラを持って駆けつける。報道陣も事前にコートを知らされているのか、いつの間にやら30台近くのカメラがコート周りを取り囲んでいる。オグシオ人気もバド普及に役立っている。でも、次から次へとヒーローを作り出して話題をあおりたてるスポーツ報道のスポーツショー化には問題があるかも。スポーツは視聴率アップ・バラエティーではないのだ。放たれた映像が選手の実像とかけ離れていくこともあるだろう。われわれはオグシオを心配する気持ちがとても強いのだ。とはいいながら、バドの映像が流れれば、目が釘付けになる。
 野球にハンカチ王子、ゴルフにハニカミ王子がいれば、バドには高校生のオタケビ王子・田児賢一選手がいた。並み居る大学生、社会人に打ち勝ちベスト8まで進んだ。肝心な所をしのぐとイエローカードが心配なほどの気合・オタケビをあげる。高校生や大学生、社会人なり立ての若い選手の活躍が目立った。米倉選手はNEC九州・今井選手に敗れ、幡谷選手は怪我もあり、NTT東日本の若手後藤選手に敗れ去り、対戦を観戦する事はできなかった。
 後方で聞きなれた声がした。振り返ると関東のオカサンがいた。しかも作業服姿。
 「今日は出張ですか!」 問いかけると
 「今日は代々木に仕事を作りました。午後からバド観戦です。ハハハ。」
冷や汗をかいていた。そういえば今日は平日。観客席には選手達や大会関係者、中年のおじさん、おばさんが沢山観戦に来ていた。日本の最高水準のバドが手軽に観戦できる東京のバドラーは恵まれている。
 
11月18日(日)   時雨              アクティ森
 機関紙部会は月一回行われている。時々記事がない月がある。担当者にとっては大変!で、例によって行事つくりが始められる。
 「また記事がないわねぇ。紅葉の季節だから綺麗なところに行きましょうか?」
 「紅葉は京都でしょう!」 「岐阜の・・・・ 長野の・・・ 」
話を進めていくと夢・妄想が始まり、話しが大きくなる。で、暫くすると夢がしぼみだしてくる。
 「いやいや鳳来寺もいいみたい」 「奥山半僧坊も・・・・」
結局、小国神社に決まり、紅葉だけではと 「アクティ森の体験を組み合わせましょう!」
と落ち着く所に落ち着いていく。
 ガミー君は森町出身。機関紙セレブの思いどうりに事は運ばれ、幹事役もガミー君に、はめられたごとく決められる。
 「そうねえ、機関紙記事もガミー君ということで・・・・」
 幹事役に決められたガミー君はこの間一生懸命!ワガママな機関紙部員達のやれソバ打ちだ、パターゴルフだ、陶芸だ、テニスだの要望を聞き入れる。あちこちに連絡を取る。普段の事情であれば多少の事はたいしたことはないが、この場合、落ち度があれば大変なことになる。”時間割り”で計画を立てている。
 昨日の練習後に時間割が発表された。
 「朝は9時30分集合・出発です。現地に着いたら直ぐに昼食のメニューを決めてください!昼食は12時30分です。それから小国神社に行きましょう!」
当日、現地到着と同時に”まんま”に直行、思い思いに注文を入れる。人気メニューに注文が殺到する。
 「まことにモーシワケありません。シャモの鍋定食、シャモを切らしまして、5人様までとなっておりまして・・・・」
お店の前でシャモ取りじゃんけんが始まる。定員さんも吹き出している。昼食も決まり、パターゴルフ班、陶芸班、テニス班に分かれ、時間どおりに事が進んでいく。
 アクティ森には近隣の農家から季節の野菜が直販されている。無事体験も終え、美味しい昼食も終えるとセレブたちお得意のお買い物が始まる。中でもショウガが人気作物。みんな負けじと袋に詰め込んでいる。
 小国神社の紅葉は充分ではなかった。大きな杉の樹幹からもれる光によっては新緑のような輝きがある。まるで若々しいスマッシュセレブみたいだ。落ち葉だの、枯葉だの、紅葉だのセレブ達には似合わない。
 岐路、森町の超有名なハムの店 『いるか』 に立ち寄る事になっていた。 スマッシュの一団は店を占拠する。
 「全部おすすめとは思いますが、このお店の人気商品はなんでしょうか?」
 「はい、スペシャルベーコンでしょうか」
聞きつけたセレブ達は数少なくなったスペシャルベーコンに目が集まる。とうとうベーコン取り合戦が店の中で始まった。
 「最初はグー、ジャンケンポン!!!」 
店の外にまで聞こえてくる。男達はいても溜まらず店の外に出て成り行きを見守るしかなかった。
 スマッシュ部員は大活躍。昨夜は浜北大会打ち合わせ、他の部員達は細江の大会へと頑張っている。
 第40回浜北オープン大会が開かれた。今回は混合大会だ。毎年2回の大会が開かれるので、もう20年開かれた事になる。混合交流団体戦も年1回開いている。全チーム数84。ちょっと少な目の参加で、リーグ戦2位まで勝ち上がるようにトーナメントが組めた。今回は初めて長野から耐久バドクラブのみなさんの参加があり、愛知・長野・静岡と広く交流が出来たのも特色だった。耐久バドの皆さんにはお土産まで頂いてしまった。遠路はるばるの参加もお土産以上にありがたいことだった。
 スマッシュでは最近男子部員が増え、混合ともなると女子不足になる。絶対数が足りないのだ。
 「わたし、今度の大会出たいんですけど・・・・」
ユキちゃんは最近職場内転勤になり、練習には参加できなくなっていた。大会締切日の直前にやってきて参加の意思を担当者に伝えた。俄然3部男子部員達は色めき立つ。
 「僕も出たいんだけど・・・・」  神君が即刻名乗りを上げる。
 「だめだめ、順番を待ってる人がいるんだから・・・」 周りの3部男子は潰しにかかる。タッキー、R他にも待ってる部員がいるのだ。
 タッキーは思慮深い男子部員の一人。喉から手が出るほど大会に参加したいみたいだったが、待ちくたびれ、戦意を喪失していた。
 「ぼく、ユキちゃんと出ます。ユキちゃんのために一生懸命頑張ります。」 
 足腰が立たなくなるほど頑張ったが、トーナメント1回戦で敗退してしまった。ユキちゃんには残念な思いをさせてしまった。
 今回の大会で部員達は頑張っていたものの、成績はよくなかった。浜松の大会では沢山賞状をもらったのに、今回はどのチームも賞品を手にすることが出来なかった。無事に運営を終え、ただ1つ盛り上がったのは恒例のゴミジャンケン。20数名の部員達が所狭しと玄関を占拠し騒ぎ出す。
 「最初はグーゥー、ジャンケンポーン!」 ゴミジャンケンでは毎回トントンが一発で大会ゴミお持ち帰りとなる所だが、そうはいかなかった。ベスト4まで順調に勝ち進んだが、今日は気合が入っていた。今までの悪しき流れを断ち切った。で、ナルさん、りっちゃんが運営のみ、試合もすることなく、ジャンケンに負け、涙のゴミお持ち帰り。そういえばヤマピー、体育館の片隅にあったデッカイ段ボール箱を二つも抱え、何事もないようにお持ち帰りをしていたなあ。多くの部員達の下支えがあってクラブが成り立ち、大会開催も何とかこなせられるんだなあ。
12月2日(日)     晴         浜北オープン混合大会      グリンアリナ
12月9日(日)      晴       浜松混合大会       浜松サブアリーナ
 先週の浜北混合大会に引き続き、浜松ミックスが開かれた。大会へのエントリーは66チーム。浜松の大会にしては、かなりスリムな大会になった。全ての部でリーグ戦、勝ち抜けトーナメントとなり、参加者が楽しめるようになっていた。男女とも1部の少ないスマッシュからは、他のクラブの方を2人お借りして、10チームの参加で大会に挑んだ。男女ダブルス大会も楽しいが、混合大会も楽しい。普通、男女の差があり、男子にとってはカバーをしながら、悪戦苦闘の連続になり、女子にとってはゲームを組み立て、作りながらの闘いで、そこも楽しい。
 今回はトッコと出る事になった。スマッシュ男子3部は出られるだけでも幸せなことだ。ある程度の年代になると試合前のアップ・練習が重要になる。ケガが一番怖いのだ。空いたコートでのアップ練習を終えると、大東雄介大会の主催者のニーミヤさん達、かなりの年配の方に話しかけられた。
 「おい、ペアの人の歳はいくつだぁ?」  「ハハハ、25歳です。」     「えーつ!?」
 「そう聞かれたら、『25歳です』って返事するようにいわれてます。『綺麗だとか、可愛い』とかもつけていうように・・・」
 デリカ浜北の みほちゃん、まきちゃんとは顔なじみで仲良し!浜北はみほちゃんと、浜松はまきちゃんと闘うことになっていた。みほちゃんもまきちゃんもバドが大好き。試合前の舌戦も重要になる。
 「まきちゃん狙いでセクハラしちゃうもんね。」  のはずが、逆セクハラ。スマッシュを打てばより速い羽を打ち返してくる、クリアで奥に追い込もうとしても届かず、逆にコート奥まで打ち返され、のけぞってしまう。散々な目にあった。逆トップ&バック、トッコが後ろであたしが前、作戦で何とかしのいだ。
 スマッシュの成績はなかなかのものだった。優勝ペアと同じリーグにはまる不運なペアもあったが、そうでないペアはクラブ練習よりもより一層ラリーを続け、頑張っていた。幸運なペアは勝ち上がり、各部で賞品を獲得した。賞品を獲得したモンに、
「来年は2部の方は1部、3部の方は2部ですからよろしくお願いします。」 大会担当の寺田君に告げられた。困ったなあと家に帰り浜松協会競技規則7条をよーく読んでみた。
 「エヘヘ、申告すれば随時降格可じゃん!」
胸を撫で下ろした。25歳のトッコは降部できないみたい。
 大会ではシニアの部があるが、多くの年金シニアはシニアの部には出ていない。出られない。とほほ。

 
12月15日(土)    晴       忘年会             マートン邸
 忘年会をマートン邸で行った。26名が参加、近来にはなかった盛り上りをみせた。宿のマークンの開会挨拶・乾杯の音頭で始まった。宴会はいつもの一品持ち寄りで行われた。お料理上手なセレブ達は料理の腕をふるう。おでん・お揚げの肉詰め・ジャガイモの煮っ転がし・チヂミ・秋刀魚の甘露煮・スパイシーチキン・ヤミ鍋、どれも美味しく出来ていた。セレブなのに忙しいセレブもいる。タコマンの甘辛団子・ミスタードーナッツ・ケンタッキーフライドチキン・お煎餅、これもまた美味しかった。自炊男性も多い。数時間をかけ煮ブタ・パエリア・カレー。美味しかった。ケーキ・テラミス・アップルなんとか、スイーツも用意された。りっちゃんは一品持ち寄りは初めて。随分前から悩みに悩み、テレビのお料理番組で研究していたみたいだ。口の中が・・・とろける・まったりと・はじける・じわーっと、味の表現力の技に磨きをかけたみたいだ。上手にお料理をほめていた。
 宴たけなわ、ユリチン・りっちゃんの結婚写真が回ってきた。アツアツだ。トントンも負けてはいない、部屋の奥から新婚時代のお写真を持ち出してくる。勢いはとまらない。テラテラが新婚アツアツ振りを披露する。
 「僕達、毎晩一緒にお風呂に入ってます」
それを聞いたひいちゃんもアツアツ振りを・・・・
 「私達だって、毎晩一緒にお風呂に入ってますぅ♪( ̄▽ ̄;)。嘘でもいいからそう言えって・・・・f(^^;」
 スマッシュの今年は良い年になった。相次いで気のいい仲間が増え、結婚する者もいた。バドでも個人では1部・2部昇格者も出、団体戦では男子・女子とも1部昇格。個人でも入賞、賞品獲得が相次いだ。
 宴会ではバド反省も出し合った。中でもちいちゃんの反省にはみんな納得、聞き入っていた。
 「今年は個人戦でも頑張りました。でも一番嬉しかったのは団体で1部に勝ち上がったことです。仲間と一緒に戦い、頑張る事は、個人的に勝つことよりも何倍も何倍も嬉しかったです・・・・・。そして来年、クボッチと結婚する事になりました。」
部員一同拍手喝采、みんなも首を長くして待ち望んでいた。
 類は友を呼ぶ。スマッシュに集う仲間は本当に思いやりがあり、気のいい楽しい仲間の集まりになった。部全体がうまくかみ合い、能力を出し合い、協力しながら部の運営、大会の開催や様々な仕事を成し遂げ、頑張っている。平成生まれのヒロミちゃんも忘年会に参加していた。ヒロミちゃん、来年からの就職も決まった。シオリちゃんも入部した。スマッシュの未来を背負う若い仲間ももっともっと増えるといいなあ。スマッシュも未来を見据えなくっちゃ!
12月21日(金)                  部内試合      浜北体育館
 年末部内団体戦を行った。部員達も楽しみにしている。それぞれ500円程度のクリスマスプレゼント持参する。普段の練習は7時30分頃から集まりだすのだが、それでは時間が足りないと7時に全員集合をかける。企画担当はタックン。ウエブメール、練習後のミーチングなどで何回もお知らせは届いたのだが、従う部員達はほとんどいない。普段どおり8時にプレゼント持ってやってきた。部員は忙しいのだ。
 部員達が顔を見せるなりタックンがチーム分けのトランプカード・ババ抜きをせまる。カードはジャック・クイーン・キング、Jチーム・Qチーム・Kチームに分けられる。
 「チームの代表者を決めてください、そんで、ペアを決め、決められたコートに入って試合開始をお願いします。」
 準備は万端、部員達も手馴れたもんで、順序良く作業が進められる。妊婦りっちゃんも運営のお手伝い。
 Qチームに入った。Qチームは若者チーム、独身女性が集まった。さっとん、シオリちゃん、あゆみちゃん。華やかなチームになった。トッコもいた。女子高生は超人気。男女同数なので、お楽しみミックスで挑む事になった。現役女子高生をめぐりジャンケンポン。ダイゴ君までニコニコ笑顔、ユチリン視線で一発アウト。恐妻家テラテラはりっちゃんの前で撃沈。ナルちゃんも愛妻家、みんなジャンケン弱かった。
 3コートで試合が行われ、なにが何か分からんうちに9時になり、楽しかった団体戦が終了。
 「今回は、バドアジア選手権でした。Qはクェート、Kはコリア、Jはジャパンです。スマッシュルールで成績を発表します。」
 なーんだ、そうだったのか。で、続いて、成績発表担当のマークンはなにやら訳わからん事いいだした。下一桁がどうたら、こうたら。得失点がどうたらこうたら。勝ち数がどうたらこうたら。
 「なので、Jチーム、チームジャパンの勝ちです。」    ははは、結果は初めから決まっていたみたいだ。
 「一位のジャパンチームはプレゼントを取りに行ってください。その5秒後にコリア、また5秒後にクウェートがスタートします。」
どどどどっ、今までの楽しい雰囲気は一気に崩れる。みんな血眼、血相を変えプレゼントに走りよる。あたしが行った時には得体の知れないベビースター超大袋がひとつ残っていた。みんなに選ばれず、人気のない残り物には福があって欲しかったが微妙。ビールのおツマミにはぴったし、でも、もっといい物があったんじゃあ・・・
 試合中、機関紙部員は”一年を振り返って”、”浜北大会の感想”など記事集め、ミーチングではさっとんの年末会計報告が行われた。来年2月の浜北交流団体戦の打ち合わせで、部長、実行委員達が会合場所に直行した。スマッシュ部員は忙しい。
 「あ〜、いけねぇ〜。みんなに参加賞用意してたっけ。」
部内試合が終わり、安堵のタックンが声を上げる。既に大半の部員は帰路についていた。疲れを癒す美味しそうなお菓子がずらりと並んでいた。
 「大丈夫、みんなの分貰ってあげるから!」 ちゃっかりセレブはタダでは転ばない。体育館前に残った者には福があった。 

2008年