「あれ〜っ 今日タッキーは・・・・・」
知性と教養に満ち溢れ、控えめなたタッキーは欠席みたいだ。
 「タッキー 怪しいにぃ。 『 食事会出られません。ぼく、お年頃なんです。 』 なんて言ったにぃ。」
 「ダイジョ〜ブ!心配いらないね!今日も居残り残業かもね。サービスの!」
食事会の目的は次期機関紙部長を決めるための下心もあった。主役タッキーを欠いたままの開催だった。
幹事は機関紙部長。すごく気を使ったみたいだ。
 「いつにしましょうか?何を食べたい?会費どうしましょうか?」
会合で聞かれても、みんなはお任せで一向に返事はかえってこない。ウエブメールで問い合わせが来た。
「 『西ふじ』 ハ和食デス。定食モアリマス。1000円デス。イイカシラ?」
スマッシュセレブには定食は似合わない。定食なんて珍しく、見た事もないみたいだ。高級食材を探し、美食、飽食なのだ。で、会費は3000円に決まった。お酒は自前、好きなだけ飲んでもいいことになった。
 機関紙部は新人が増えてきた。親睦、記事の題材を兼ねた。機関紙は月1回最終金曜日に発行されている。毎月定期的に会合を開き、次号の機関紙内容を話し合う。二人が担当し、記事集め、紙面を作成している。発行日には練習中に機関紙を作っている部員もいる。大変な仕事だ。部員それぞれがクラブの仕事として受け持っているのだ。機関紙部会ではバドの技術的な話や大会・試合の反省などはほとんどない。話題はバド以外のことが多い。話題は様々!多岐にわたる。博学な人ばかりなのだ。
 「どこに住んでるの?」 「彼女はいるの?」 「何の仕事してるの?」
 なんて根掘り葉掘り聞き出すことはお手のモノ!新人機関紙部員達は見る見る丸裸にされる。食事会などを開けばなおさらだ。殆どプライバシーはないことになる。新人部員は油断禁物だ。
 他の部からも機関紙部の活動を見にやってきた。部長、浜松協会理事、庶務部長のみなさんだ。定刻の時間前には座敷の奥のほうにどっかり腰を下ろし、お酒のメニュウをじっくり見ている。
 「とりあえずビールね!つぎは・・・・。」
お酒の注文を出す。が、和食の店。お酒は日本酒のみ みたいだ。
お酒好きな部員達、笑顔だがビミョウにガッカリした表情をうかべている。
チュウハイはなくても次第に場が和んでくる。
 「ガチャン!」
あ〜っ!とうとうセレブはやってくれた。手を滑らせお料理をお座敷に!何でそうなったか訳わからなかったが、セレブたちは何事もなかったように上品に振舞っていた。
 
 

2007年

 1月27日(土)             機関紙食事会                  西ふじ  
 浜松団体戦、夏の陣が開かれた。スマッシュからは男女各2チームが参加した。今回はどういうことか参加部員は少なくチームつくりに苦心した。あれこれ迷い、スマッシュ未来の救世主、隠し玉、練習に参加している高校生に白羽の矢が立てられた。若人高校生は元気がいい。男・女Aチームに準優勝・優勝、男・女Bチームに敗者復活優勝、近来にない好成績をもたらした。
 「えへへ、こんなの貰っちゃった。」
超初心者・ガミーは準優勝商品、グリップテープを片手にニコニコ顔。急遽決まった”浜松協会の計らい”で大会前日男子Bチームに所属していたガミーはAチームに登録された。あのままBチームにいれば敗者復活優勝の栄誉、栄誉よりもグリップテープなのだ。
 「ははは、いただきっ!」
男子Aチームタックンは決勝戦、勝敗を決めるシングルスに。ラケットを握りまだ2年。協会1部選手に挑んだ。試合経験も浅く、バドもあともう少し。足を使い動き、シャトルを拾い、相手コートになんとか返すことで生き残っている。第1ゲームを難なく取り、2ゲームもかなり優勢に試合を進め、あと5点まで追い詰めた。観戦していたユリチンも勝ったね!とコートを後にした。
 油断大敵。すっかり気の緩んだタックンは後5点が取れない。あれよあれよという間になんと自滅・逆転負け。気の緩みを立て直すことが出来ず3ゲーム目も惜敗。やっぱりスマッシュ男子は詰めの甘い お人好しチーム。タックンは落ち込む。
 女子A・Bチームは鍛えられている。堂々のセレブ集団なのだ。気の緩みは一切無い。Aはずっと個人1部登録なし部員達で女子1〜3部を維持してきたのだ。並大抵の事ではない。団体戦は実力だけでは戦えない。相手の作戦を外す頭脳プレーも重要だ。頭脳プレーには長けている。裏をカクことなど朝飯前!今回も作戦を立て、プチセレブ高校生を叱咤激励し1部昇格を果たした。
 女子Bも凄い!参加したからには自身も全試合プレーをしたいセレブばかりだ。シングルまでなんとか回さないと肩身が狭くなるのだ。第一ダブルスを取れば、第二はあとちょっとで勝利まで追い込む。第一を落とせば、第二は頑張り、シングルまで回す。チームワークがいい。 「ちゃんとシングルまで回さにゃあ だめだでねぇ!」  超初心者ひいちゃんは初体験シングルをしたくてしょうがなかったのだ。
 「がんばれ〜」 最終試合になったひいちゃんを応援に部員達は集まる。閑散とした館内、試合は熱戦。点を取ったりとられたり。3ゲーム 「18オール」 まで進んだ。 若さはともかく、実力は相手がはるかに上。粘りに粘っていたのだ。 弱点、コート後方にロブが。 「あれ〜っ」 悲鳴とともに後ろに下がりシャトルを捕らえる。相手コートにプッシュおあつらえ向きの返球。なんとか返すもんだなあ。相手はあまりの好球にネットにかけたのだ。逆転で勝っちゃった。 その後、ひいちゃんも口同様,、25歳にしてはよく動くようになった。大会は人を成長させる。
 
 

       勝っちゃった f(^^;
 6月 3日(日)  晴                   浜松団体戦       浜松アリーナ
 6月24日(日)      浜松ダブルス戦      グリンアリナ
 浜松協会主催のバド大会が開かれた。今年度より新ルールで行われる事になった。年末から新ルールを覚えるようクラブでも様々な取り組みを行っていた。部員達はこの半年間でラリーポイントをマスター、普段の練習でも卒なくこなしている。今年に入りお仕事忙しかったわたしは新ルールどこではない。練習参加も侭ならず、新ルールが複雑で、分かっているようでよく分からない。サーバー、レシーバーの立ち位置、点数を数えるのも大変。
 「シックスティーン・イレブン」 「え〜、ジュウナナタイ・ジュウイチ」
15点以上は未知の世界、頭の中が混乱してしまうのだ。
 「協会の大会では新ルールを覚えてくるように言われているらしいですよ!」
 「知ったかぶりしとこ!」
 タッキーと大会に出る事になった。
 「あと1ゲーム取れば2部になっちゃいますよ!」 「大丈夫!今日はもう精一杯!ヘトヘトで頑張れん!」 
相手チームは目の色が変わっている。勝てば賞状と賞品がもらえるのだ。ゲームの間にはコーチと頻繁に打ち合わせをしている。第2ゲームを取られると粘るまもなく3ゲーム目も11点を先取される。
 「インターバルですよ、 休みましょう!」 
 練習に参加できなかった付けで息が上がっていたのだ。ラリーポイント精通のタッキーは冷静だった。最後まで踏ん張る事はできず、2部昇格のチャンスは次大会に持ち越された。来年はもっと実力を付けての挑戦となる。
 「さっとん泣いてますよ。」
決勝戦で惜敗したさっとんの目から大粒な涙がこぼれている。敗戦がよほど悔しかったみたいだ。でも大丈夫!若さと可愛さでは圧倒的に勝ってるし。来年は同じ1部。取り返しは充分出来るんだから!
 クラブからは他のクラブの人にも助けを求め、全部で7チーム参加。全チーム一回戦を勝ち抜いた。タックンチーム3位、モーリーチーム3位、さっとん・ユリチンチーム準優勝。とりあえず1回戦突破を目指すクラブにとっては好成績だった。
 夜はタッキーの壮行会、焼肉パーティををマートン邸で行った。婚約中のユリチンも参加した。部員達は堪らない。根掘り葉掘りユリチンのプロポーズの言葉、お付き合いの成り行きやらを聞きまくる。しっかり者のユリチンはなかなか喋らない。それではとナルさんが攻められる。ガソリンスタンドのなりそめやら車の趣味やら次々と喋る羽目になり、人のいいナルさんはすっかり丸裸。
 「タッキー しっかり勉強してきてね。ガソリンスタンドでも気を抜かないで、コンビニでもチャンスが・・・・」
 みんな大会以上に生き生きとし、いい顔をしていた。
7月1日(日)  曇時々晴       市スポ         浜松サブアリーナ
  浜松市スポが行われた。”合併”以来初めて参加した。今までは浜北市民だったので参加する事ができなかった。合併も「負担は低く、高いサービス」の夢が振りまかれたが、年が経たずとも忘れ去らている。ちょっとしたこともわざわざ浜松本庁まで行かないと用を足さなくなったことも多い。近隣バドラーにとって”合併”は市スポに参加できるようになったこと、がいいこと・・・。う〜ん、なんだか納得できないが・・・・
 市スポの参加者は少なかった。1〜3部、男女ダブルス合わせて41チーム。スマッシュからはバド好き・5チームが参加した。
 「ボクまだ公式戦勝ったことないです。」
ガミーはまだ勝利の味を知らない。連戦連敗。社会人になってからラケットを握り、まだ間もない。無理もないことだ。少ない練習時間の中、こつこつと練習を重ね、次第に上達してきている。ガミーに1勝を!がクラブの合言葉になっている。
 「今回はチャンスだでね。一回勝てば賞品だでね。」
スマッシュ部員は賞品には弱いが運には強い。賞品に目の色が変わり、実力以上の力も出、優勝チームとは当たらない。
 「ラッキー!」
初めての賞品付き勝利にガミーはニコニコ顔。1勝に笑顔を見せるだけでなく、自分の技量の反省もする。これでますますバドにはまっていく。
 「うふっ、超ラッキー!」
酒木さんも満面の笑顔だ。女子1部参加チーム4チーム。エントリーと同時に3位が確定。労せずして賞品ゲット。試合も若者に混じり25歳らしい戦いをしていた。
 「う〜残念!」
さっとん・ユリチンペアは先週に続き準優勝。惜しくも決勝戦第2・3ゲームセティングで落とした。でも準優勝は立派。涙は見せなかった。家に帰ってから泣くんだなぁきっと。
 タックン・もーりーペアも頑張った。男子1部1回戦は惜敗したものの2部のタックンを率い、敗者復活優勝!やはり賞品をゲットした。 残念ながらモーサン・ミヤペアはベスト8、賞品は手に出来なかった。
 大会の後半ではシングルス大会も行われた。線審が怪訝な顔をしている。近くの友人と苦笑しながらヒソヒソ話。無理もない。もーりーが参加しているのだ。右フォア奥に攻められれば右からのスマッシュ。左奥に攻められれば左からのフォアのスマッシュ。相手の選手も何が起こっているのかわからなかったみたいだ。左右の強烈なスマッシュにわけわからず太刀打ちできないでいる。
 今回の大会ではいつになく忘れ物が多かったみたいだ。賞品を手にし有頂天、スマッシュ部員の忘れ物が殆どだったみたいだ。ホント世話のかかる部員たちだ。
7月7日(土) 曇      バーベキュウ        たっくんチ         
 「バーベキュウ来ませんか?お酒もお肉もお野菜も揃ってます。お肉も程よく焼けてますよ。身一つで歩いて来てください。たっくんチです。みんな来てます!」
バーベキュウへのお誘いが来た。そういえばこのところ2ヶ月間は大会主催や大会参加が続いていた。今日も家庭婦人大会でスマッシュ婦人部の皆さんが参加している。お楽しみに遠ざかり、禁断症状に耐えかね、緊急に決まったみたいだ。
 お仕事忙しく練習に参加できないでいるチーちゃんがいた。もう何ヶ月も会っていなかった。
 「まだしばらく忙しいです・・・・・。」
昔と違い今のサラリーマンは大変だ。それなりのお休みがあるかも知れないが、時間が思いどおりとれず、練習に参加できない人も多い。クラブにやってくる派遣社員も多かった。そして、生活も侭ならず離職し郷里に帰っていく。これから事務職の”労働時間規制適用免除制度=長時間タダ働き”も取りざたされているみたいだ。”派遣”だの”ホワイト”だのアメリカの労働形態を取り入れ、日本版として立法化される。バドラーの練習時間も取りにくくなってくる。困った世の中になったもんだ・・・。われわれには余暇が必要なのだ。
 マークンがお料理番。
 「のんちゃんバド上手だよね!入部したみたい。」
話題は新入部員のんちゃんに集まる。
 「よくクラブに入ってくれたね!儲けモン!」
のんちゃんは先週入部届けを出した。ノンちゃんはいけ面、バドの技量も高くカッコいい。実力は既にクラブ最上位。クラブにとって財産だ。喜んだのは今日集まった部員だけではない。セレブの食指が伸びている。いつでも入部届けを出せばすぐさま練習後に自己紹介をさせられる。ミーチングはクラブ情報伝達の場でなく、根掘り葉掘り情報入手の場に様変わりする。
 「あのミーチング凄かったよね。酒木さんたち普段は玄関入り口で自己紹介を聞いているけど、今回ばかりは違ってたな」
 「そうそう、のんちゃんにぐっと近づき、いっぱい質問してたなあ。お熱が入ってるみたい。」
。婦人部の食指は団体戦秋の陣、混合団体冬の陣に。ノンちゃんの加入で団体Aチームのメンバー探しが楽になったみたいだ。
 スマッシュはバドクラブ。飲み、食べる事にひと段落すると当然のようにラケットを持ち出した。ナルさんは家庭サービス。可愛い子供さんと参加。羽を打ち合い、優しいお父さん振りを発揮。チーちゃんもバド実力者、なにやら怪しいラケット捌きを。飲んでもやっぱり思いはバド。遊んでいても練習に余念がない。
 ははは、バーベキュウのことほとんど覚えてないもんね。相当飲んじゃったから(--)
      ・・・・よく考えたらついこの間タッキー壮行会やってたっけ。
 梅雨寒、雨天の中毎年恒例の”ビアガーデン”を行い、部員18名が集まった。今回は新人歓迎会を兼ねるという事でまだ”歓迎”を受けていない新人も3名参加した。次々とやってくる部員達に幾度もの乾杯が続く。
 「あの人誰ですか?」  隣のてらてらはまだ入部間もない。練習では顔を見せないぶんちゃん、りかぴょんを見つけていた。ぶんちゃん、りかぴょん、こういう場には顔を見せる。
 初参加、まだニックネームを貰っていない新入部員達の名付けが始まる。
 「おーもりさんはユキちゃんがいいかしら?」 
ユキちゃんといえばハイジが山にいって初めて出来たお友達。ユキちゃんもみんなに好かれていた。気に入ってもらえたようだ。
 「山下君は何の車になってるの?」
 「モコです。」 
 「え〜っ 私と一緒! じゃあ モコモコ ね!」  りかぴょんが勢いづく。
 「それって拙いんじゃあない。なんかモッ○○を想像して・・・・・・。」
で、”ヤマピー”に決まった。 モコモコ はりかぴょんの二つ目愛称になってしまった。
ガミー弟は”アッチャン"に。
 「あれ〜隣のテラテラは何処にいった〜?」
 宴たけなわ。隣にいた新入部員テラテラの姿が見えない。あたりを見渡すとちゃっかりユリチンの隣に座わり、膝を突き合わせ、楽しそうに会話をしている。
 「あ〜 新入部員がそんな〜・・・誰に断って・・・・」 みんなあっけに取られている。
ユリチンはクラブの人気者。みんな隣に座るの凄く遠慮していたのに。どうも新入部員の教育がなっていなかったみたいだ。テラテラはスマッシュのバド上級者、バドで教わることが多いが、こういうことは早めに教えておかないと。 f(^^;
 酔いも回り会話も弾む。スマッシュは社会の縮図。不幸を身に背負った者が集ってくる。歯科技工士のお勉強をし、技術も持ったが、工賃が安く、長時間労働で転職を余儀なくされた者がいた。保険診療は技能も生かせないみたいだ。話を聞くと総入歯のお年寄りがかわいそう。今は夜勤もあるが、1週おきにバド練習の時間も出来たみたいだ。楽しそうに話をしている。スマッシュも社会の役に立っている。
 あっという間に閉店の9時を迎えた。
 スマッシュでは新入部員、入部希望者、見学者が増えている。
 「最近スマッシュは盛り上がっています。これからも仲良くバドを楽しみより盛り上げていきましょう!」
部長の挨拶の後、いつもの一本締めで解散となった。
 新入部員の皆さん!これからもよろしくお願いします。
 
7月21日(土) 曇       ビアガーデン       浜北プラザ
8月8日 (水)         体育館利用調整会議        浜北市体育館会議室
 部長多忙で浜北体育館利用調整会議に代理出席した。現在、他の体育館は早い者勝ち、抽選勝ちで貸し出されている。スマッシュが出来た20年前はまだ浜北市。その当時、県の体育協会の指導で、スポーツ振興のための指針が出されていた。もうよく覚えていないが、第1には定まった時間・場所で練習を行うようにする。第2には団体の責任者・会計、規約などを決める。第3に仲間の親睦を図る。まだ何かあったような気がする。スポーツクラブは、いつもこの時にこの場所に行けばいつでもスポーツが出来ることが大事ですよ!と市の指導がされていた。よく考えてみるとグリンアリナが建てられた頃から地域の体育館を借りるのに市の態度がだんだんと変わってきた。デカくなってきたのだ。スポーツを愛好する人たちが増えているのに税金の無駄使いしっぱなし。それを支えるだけの施設・指導員が不足している事も遠因だろう。弱肉強食・競争社会への強引な政策の片鱗が体育館を借りるところまで入り込んできたのかとも思う。日常生活までその思想が入り込んできたのだ。その点まだ浜北体育館は広く一般まで貸し出しを募る中、利用団体が話し合い、出来るだけ定期・定地での練習が出来るようにとの考え方が残されている みたいだ。
 会議にはソフトテニス・バウンドテニス・バスケット・ファミリーバドミントンの人たちがやってきた。体育館貸し出しを管理している体協の職員の方の今日の会合の趣旨や体育館使用上の注意の発表があったあと、各団体それぞれの希望の日を出し合った。かち合うこともなく無事に割り振りが終る。
 「その他、何かありますか?」
職員の方が発言を促すと、
 「バウンドテニスですけど、南面のライトが1つ消えています。体協でも話題になっていますけど、体協は市から 『3・4個電球が切れれば直します』 『もう壊すという事が決まっている体育館に予算はかけられない』『あまり問題が多いようなら早めに壊します』 とか言われてますが、決められた利用料金を払っているのだからなんとか直してもらえるよう話があったとあらためて報告してほしい!」
居合わせた各団体もこれには大賛成。
 「浜北は副都心であるから、旧浜松市並の公民館付設体育館を是非!、税金だって同じように払っているんだから!」 など様々な意見が噴出していた。われわれにはスポーツ振興法もあるし・・。今では当たり前のように21時半まで練習しているが、以前は21時までだった。市の条例では22時まで体育館を利用できるとあった。で、要望し、一時、22時まで練習できるようになった。浜北体育館のラインもひけた。どんなささいな事でも正当な要望は出したほうがいい!
 ”きらりタウン浜北”は”政・財・官”の重点施策(*_*)。総事業費は300億円を超えるといわれている。血税も百億近くつぎ込んでいる。公有地も差し出した。合併し政令市になったとたん県の”きらり”借財も市に背負わされた。オオタカの棲む浜北の森を破壊し、キツネもタヌキも追い出した。ホントの話!森が減り酸素が不足し、バドをしていても息苦しくなった f(^^;  ”きらり”はバブル時に”政・官”が計画したもので、地価も下落、「”まともに全て売れても大赤字”」と市の職員も言っている。他に,道路・河川・公園、幼・保育園、小学校などは市の全額負担、およそ200億円!とても電球の修理までは手が回らない。
 「 ”きらりタウン” より体育館の電灯を キラリ として欲しいね!市民の健康のためにも!」
8月26日(日)   晴       機関紙食事会           ぼうらや
 「あ〜ど〜しよっ!」
機関紙部会は月一回行っている。記事集めをし、編集をする。大会や行事がある月には記事には困らない。でもそうでない時には記事集めが大変。で、記事に困る時には自分達で行事を作り、話題つくりをする。ヤラセ記事みたいだが、大衆を一定方向に扇動したり、だまくらかす国や商業メディアのヤラセとは一味違う。 f(^^; のだ。罪がない。今月も機関紙発行前にはな〜んにも行事がなかった。編集担当者は必死になる。部会で相談するとセレブ達は満を持して言い出す。
 「そ〜ね〜、しばらくお楽しみがなかったから、お食事会はど〜かしら。」
そういう話にはみんな乗りがいい。話も早い。次週にはトッコさんが探し出してきた。
 「”ぼうらや”はどうでしょう?」 
トッコさんの提案は直ぐに決まる。みんなの信頼が厚いのだ。
 天竜川支流の涼しげなせせらぎを想像しながら、山道を縫うように走った。”ぼうらや”は山の上にある。緑に囲まれている。北に南アルプス、南に太平洋をひかえ、景色も良い。
 「”ぼうら”ってなんだか知ってるけぇ?」
知っている人は少ない。”ぼうら”は方言、かどうか知らないが、この地方で使われている農具。草取りの草を入れる竹籠のことだ。”ぼうらや”は採れるものは地元の農産物を使っている。お店の名前も地に適っている。
 次々とお料理が運ばれてくる。
 「団体3チームの名前どうしたらいいのかしら?」
酒木さんのお仕事は大会申込み、出席確認。お食事中もバドのことで頭は一杯。来月の混合団体戦が心配なのだ。われわれのバド力量は乏しい。チーム名だけは楽しいものにしたいのだ。
 「 ”ボウラ” ・”クワ” ・”カッサライ”  がいいんじゃあ?」
スマッシュでも部員は全国あちこちからやってくる。この地に根付き、働き場として、嫁ぎ先としてとけ込んでいる。
 「 ”ダッペ” ・”ンダッスゥ” ・”ヨカバイ” では?」
なかなか決まらない。
 「も〜し訳けございません。バウンドケーキの生クリームを切らせました。かわりに杏仁豆腐ではいかがでしょうか?」
 「それほうがいいかも〜。低カロリーがいいから。」
なんだか訳わからない事を言っている。
 「え〜、トントンも〜・さっとんも〜・ひいちゃんも〜・富巫女さんも〜」
セレブ達の間ではブートキャンプが秘かなブームになっている。スマッシュセレブはみんな細身で、筋力も充分。何の必要もないのに夜ごと体を鍛えている。みたいだ。
 トッコさんは準備万端。美味しく、楽しいお食事のあとにも気を回していた。百古里(スガリ)の焼き元で陶器の鑑賞。道の駅 いっぷく処横山 に立ち寄り、ジャンボ氷を食べ帰路に着いた。セレブは終始上品に振舞っていたが、機関紙の記事は揃った!
 「ジャパンオープンの招待券があります。来ませんか?」  東京の打凛から連絡が来た。練習後みんなにお誘いをした。ユキちゃんは水も空気も澄んでいる山岳地帯、田舎育ち。ジャパンオープンのことはまだ知らないみたいだ。 「えー 行く人ってみんな大会に出られるんですか?」 この大会は見るモンで出るモンではない。
 クラブの仲間でジャパンオープン大会観戦に行った。もうこれで3回目。東京の街、大会の雰囲気にも慣れてきた。開場は11時、押し寄せる観客に圧され、いつも開場は30分ぐらい早くなっている。試合開始は12時。その間バドを普及する催しも開かれる。今回はバドテクニカルクリニック。小中学生、社会人初心者がナショナルチームメンバーの助言を受ける。米倉選手は超人気。デジカメ、携帯が取り囲む。タックンもごく普通に参加。ちゃっかり米倉選手と握手、お話もしていた。その後は上機嫌、笑顔が絶えない。
 来年はオリンピック。北京で行われる。ジャパンオープンもその前哨戦、スーパーシリーズに組み込まれている。オリンピックを目指す選手達が集まる。世界のバド技術の集大成を観戦する我々には訳のわからない、世界を転戦しての駆け引きが繰り広げらていた、に違いない。われわれはそのプレーにただただ感心するばかりだった。
 観戦好きな田舎モンの私達には夜の感想会も欠かせない。
 「去年も新宿だったよね。今年は歌舞伎町にしよっ!」 田舎モンには歌舞伎町は刺激的。東京出身の打凛の勧めでキリンビール系直営店で慰労会を行った。さすが東京!メニューも訳分からん。
 「ビールはハーフアンドハーフ。お料理は”野バラとシンシアのストラコット”にしよっと。」 
 「なにシンシアって、それ」 セレブは気がかり。
 「赤ワインがコクと旨みをひき出す豚ばら肉とジャガイモの煮込みって書いてあるけど。」
 「あー、洋風ジャガイモの煮っ転がしね。」  ベテランセレブは一言で片つける。ホカホカのお料理が運ばれてきた。
 「えー、これって熱い〜? 最近熱さが分からなくなってるの〜。」 25歳だったセレブはすでに26歳になっているみたいだ。
 「パリーン!」 あー今度は超ベテランセレブが! 店内に大きな音が響く。満席のお客の注目を集める。物静かに飲食をする高級店でビールグラスを床に落っことしてしまった。グラスは粉々。とんでもない一日になってしまった。
9月15日(土)    時々      ジャパンオープン大会     東京体育館
9月29日(土)   天気 小雨     ゆりちん結婚式二次会    スラバヤ
 朝から時々小雨の天候となった。昼にくつろいでいるとタックンからゆりちんの結婚式の写メールが入った。
 「ユリチン綺麗ですよ」
今日はユリチンの結婚式。夜には仲間でお祝いする2次会が開かれる。会場はインドネシア料理のスラバヤ、バドラーにとってインドネシアも聖地。浜北からは遠鉄電車の乗車時間、浜松集合時間場所を打ち合わせ万障繰り合わせた。
 「ねえねえ、何着て行こうかしら。」
セレブは初々しい花嫁を引き立てようとお洋服が心配でならない。花嫁以上に美しくてはいけないのだ。あらぬ心配をする。何十着もあるお洋服から選ばなくてはならない。あくまでも地味に、地味にと、何週も前から、ああでもないこうでもないと色やら柄やら打ち合わせていた。電車に乗ったセレブ.達は落ち着いた秋の装い。電車の中では終始賑やか、地味目な服に派手目なお喋り。お客も気を使っていたみたいだ。
 「あら、テラテラ夫妻も乗る事になっていたのに、いないわねぇ」
テラテラ夫妻も新婚ホヤホヤ。幸せ真っ只中。練習では私事をお話しすることは少ない。こういう機会を捉えお話したかったに違いない。
 「えっ、部長!ネクタイするんですか?」
さすが部長、「新浜松」に着くなり手馴れた手つきでネクタイをし始める。待ち合わせ場所でミドミドに会うなり
 「むらむらのカジュアルウエア初めてみた。」
いつも野良着とスポーツウエアで生活しているのだ。バドウエアが似合うバドラー達のカジュアルな格好は人を惑わす。とりわけ女性は綺麗に着飾り、美しくなる。
 会場では既に満員。少し遅れてテラテラ夫妻がやってきた。
 ユリチンとダイゴ君は会場の中心に。幸せ一杯の笑顔を振りまいていた。結婚式に参加した部員達に結婚式の感想を聞くと、「わたし結婚したくなっちゃった。」「もう一度結婚したい。」 とにかく感動的で涙一杯の式だったみたいだ。美味しい料理を食べ始めるとお楽しみ、ビンゴゲームが始まった。こういうゲームになるとスマッシュ部員達は色めきだつ。チーちゃんは自転車を当て、他の部員達も 「リーチ・ビンゴ」 繰り返し次々と賞品を手に入れていた。新婦とジャンケンポンゲームではさっとんが最後まで勝ち残った。勝てばデズニーペア券、負ければさわやか1万円お食事券。部員達はなんとしてもさわやかお食事券のほうが魅力的、あわよくば”さわやか”でのお食事を期待し、さっとんはデズニー券にかける。で、さっとん、ジャンケンに負け、お食事券が。さっとんはガッカリした様子だったが、部員達は大喜び!
 二次会は終始楽しさと若々しい賑やかさで一杯。楽しい時間をすごした。
スマッシュ部員は明日の大会に向け帰路に着いた。
 「ちょっとちょっと、前見て〜」
ベテランセレブが街中の雑踏を見ている。テラテラがりっちゃんの腰に手を伸ばしていたのだ。ジャパンオープン大会の時、セレブは旦那様、東京で待ち合わせをしたエージ君の腰に手を伸ばしたことを思い出しているみたいだった。みんなアツアツなんだなあ。