11月6日(日) 曇 後 雨 浜松シングルス大会 舞阪 舞童夢
浜松市舞阪、舞童夢でシングルス大会が開かれた。大会へは男子1部19名、2部15名、3部15名、シニアの部8名。女子1部3名、2部7名、3部11名の78名が集った。ダブルスの大会に比べると随分参加者が減る。女子のシニア選手のトーナメントはなかった。エントリーすれば”婆”扱い。さすがに気が引けるかも。
大会にはスマッシュから6名が参加した。
「敗者復活あるじゃん!ラッキー!」
敗者復活でも勝てる可能性のないモンは意気消沈。再びシングルランク最下位が決まり、全国に発信されてしまうのだ。部員達は頑張る。さっとん、ポッターは一回戦を勝ち抜き、コマを進める。たっくん、モーリーは初戦を落とすが、敗者復活では勝ち上がり決勝戦まで進み、タックンは1位、モーリーは2位になる。さっとん、決勝戦で負け準優勝。澄んだ可愛い眼に涙を一杯溜めていた。さっとん、まだまだ先は長いです!
周りのバドラーに圧倒され 「私、ここにいるの場違いみたい」 トントンは弱気になっていた。
「そんなことないですよ。参加することに意義が・・・」!? で、やっぱりトントンもあたしも一回戦負け。充血した眼に涙はなかった。あ〜あ、この先は短いです!
「ワタシ、オナカペコペコデス。アサネボウシマシタ。アサゴハン、タベラレマセンデシタ。」
時はもう昼1時になろうとしていた。インドネシアから出稼ぎに来ているヘリー君と知り合った。2階観覧席が隣だったヘリー君とは敗者復活戦の対戦相手になっている。富巫女さん差し入れの菓子をかき集め”敵に塩”を送った。食べ物のことが話題になる。インドネシアではイスラム教徒が多い。
「ヘリーさん、豚肉は食べない?」
「ブタニクニハ、カラダニワルイモノガアリマス。」
日本では”メキシコ産米国輸入”豚肉が大量に出回っている。米国ではBSEに侵されている可能性のある異常プリオン入り肉骨粉・血粉飼料が家畜に与えられている。イスラム教は当たっている。空腹感がちょっぴりなくなったヘリー君は元気になり、いよいよ対戦。(0−11、2−11)結局あたしは2点しか取れず”青菜に塩”状態で終ってしまった。終始後ろで応援してくれていたシニアのおじさんたち、ありがと!
「オトウサン、ガンバッテ」 ヘリー君の励ましを受けた。ありがと!次回は頑張るから!

第36回浜北オープン大会を開催した。
「4部なのに実行委員長、大変だねぇ!」
若さと人望の厚さで実行委員長に選ばれたひいちゃんの旦那さまは優しい言葉をかけた。スマッシュではバド技量も大切だが、たとえ初心者でもクラブにとってはみんな大切な人。それぞれの持分でクラブの運営に関わっている。人間味や能力を上手く発揮している。
今回はかなりピンチに立たされた。今までの大会の教訓を引き出し、大会のマニュアルを作り、完璧なチェック体制を作り、当日も大会運営の主役をかってでていた勘定奉行が体調を壊し、開会式を見届けるや否や会場を後にしたのだ。ここで踏ん張ったのがりかぴょん。もう数ヶ月もラケットを触れていないりかぴょんがドッカと奉行の席に座る。新入部員でバド初心者のみいちゃんも大会進行を勉強しながら一つ一つ作業をこなしている。大会未体験のもーさんが運営のお手伝いにやってくる。オニオンちゃんも初めての「ナースのお仕事」に必死だった。モリゾー君もサブアリーナと本部席を大忙しに行き来している。怪我で大会に出られないマー君も頑張る。手の空いた部員たちも代わる代わるやって来ていた。
ポッター君が2部で優勝を飾れば、大ベテラン酒木さんもシニアの部で準優勝。3部でもユリチン、マッキーペアが準優勝。ぷーさん・富巫女、たっくん・トントン、さっとんぺあはトーナメントに勝ち上がる。モーリー、与羽娘、トッコ・よごさん、神さん・ポテトちゃん、モリゾー・ひいちゃん、も頑張り、あと一歩のところまでに追い込んでいた。タッキー・オニオンちゃん、のんべ・クボッチも悲願の一勝を勝ち取る。が、前回中学生に完璧にあしらわれ、苦杯を舐めたむらむら・マドカペアは、またもや一ゲームも取れないまま無念の敗戦に終った。
「シニアの部、もっとランク分けできないのかしら?」
シニア婦人がやってきた。シニアの部が出来、年相応のバドが楽しめるよう企画されているのだが、シニアの部はとてつもなく上手な人たちの集まりになっている。本物のシニアの出る幕は無いのだ。仕方なく3部へのエントリーになっている。シニアの部への出場者は少なく、思うようには行かない。
大会反省と慰労のため 「さわやか」 に立ち寄った。来週開かれる浜松混合大会の作戦を練り、若者たちの意気は上がる。
12月11日(日) 曇 グリンアリナ 第36回浜北オープン大会
ユリチンと浜松混合ダブルス大会に出ることになった。ユリチンは美人で優しい。出場予定であったユリチンのペア、マッキーの出張で申込み日直前に決まったのだ。もう組んでもらえる女子がなく、参加をあきらめていた。
「組んでくれませんか?」ユリチンの申込みに 「ぼ、ぼ、ぼくっ 頑張りますっ」 思わず頬が緩んだ。
大会は浜松サブアリーナで行われた。参加チームは70チーム。今年最後の大会に熱戦が繰り広げられた。
「若い人と組んでますねぇ!」 西山口A山さんに笑顔で話しかけられた。
「あはは!棚ぼたです。」 「あの美しさと若さ、吸い取りたい!」
「止めてくださいよ。A山さんみたいになっちゃいますっ! ユリチン可愛そう。」あはは。
大会ではスマッシュ部員は頑張った。モーリー・A山ペア、1部3位。ポッター・みいちゃんペア、2部準優勝。タックン・さっとんペア3部優勝。ノンベさん大変身!ノンベ・マドッカペア3部敗者復活トーナメントで決勝まで上りつめた。ノンベさん私設応援団美女2名を引き連れての参加だっただけにここは納得できる。不運なペアもいた。3部タッキー・エッちゃんペアだ。一回戦で優勝ペアと当たり、また敗者復活戦でも1位ペアと当たってしまった。急造ペア、モーさん・トントンは目があかなかった。1部酒木、山田ペアは一回戦不戦勝。2回戦敗退で、敗者戦にも回れず1試合消化に終ってしまった。ぷーさん、人の命を預かるお仕事でわがままは言えずぷーさん・富巫女さんペアは一回戦を棄権した。富巫女さんは敗者復活にも参戦できず、参加選手のウオームアップ相手に練習を重ね、元を取っていた。
浜北混合大会は以前から浜松混合大会の前哨戦の位置にある。前から試合慣れのしてないスマッシュ部員は浜松大会ではいい成績を残せなかった。前哨戦をペアで戦い、その勢いで浜松大会に臨んでいたのだ。今回、ほとんどのペアは浜北大会のペアと組むことは無かった。相手をとっかえひっかえ臨むことになってしまったのだ。そのわりには好成績を残した。が、ユリチンには申し訳ないことをしてしまった。ユリチンの頑張りで何とかベスト8まで勝ち進んだが、最後の戦いではフォーメーションも確立できず負け方が不甲斐なかった。ユリチンの可愛い眼から涙が溢れていた。今まで女を泣かしたことは無かったのに・・・・ ユリチンは来年度からは2部昇格となっている。
「待っててね!僕も2部に上がるから」 なんちゃんって!!
年末恒例のお楽しみ部内試合を行った。部員達は500円相当のプレゼントを片手にやってくる。年々中身はともかく、紙包みは豪華さを増している。普段、練習試合では思いっきりディセプションをかけられている部員達は、ここぞとばかりに包装に趣向を凝らしている。プレゼント置き場は色とりどり、雰囲気も出てくる。去年はラリーポイントにてこずり、部員の頭が混乱してしまい、みんな試合どころではなかった。普段、お仕事ならどんなに頭を使ってもぜんぜん平気なのだが、いざバドとなると体だけでなく、頭がからまわりするみたいだ。企画副部長マー君が試合のチーム分け、方法などを説明し、進められた。
「昨日、”かるど”に行ったど、お客さんと知り合っちゃって、どーしても試合やりたい!からって連れてきちゃいました。ははは。初心者です!」 のんべさんがいえば
「スペースビジターさんも飛び入りです。」
部員達ばかりでなく、試合を楽しんだ。
チームは、《一チーム》 《二チーム》にわかれた。それぞれのチームからペアが決められ、次々とコートに入っていく。
「あ〜っ!またゆりちんとペアだ!なんか糸で結ばれている気がする。」
余りにも有頂天になり、打つショット打つショット決まらず、動きも次第にぎこちなくなる。やっぱりフォーメーションが問題みたいだ。ゆりちんとペアを組む時はいつも「ぽおっ」ってなってしまい、上手くいかない。すこしはぶつかり合ってしまい、「キャーッ!」 「ラッキー!」 なんてことなるのにそんなことも無かった。次回はがんばろう。
9時を過ぎると試合も終盤。《二チーム》は勝敗においても、総得点においても圧倒していた。マー君がなにやら取り出した。
「スマッシュ特別ルールです。」 「え〜っ!そんなぁ〜!」 勝ったはずの《二チーム》は憤る。下一桁がナンタラコウタラ、下二桁がナンタラコウタラ。なんか説明もつかないようなことを言い出した。《一チーム》は勝ち誇りプレゼントコーナーに走り寄る。試合中のシャトルよりもプレゼントの中身をよく見ている。試合よりも生き生きとしている。《二チーム》はいまひとつ盛り上がらない。
「こんなん当たっちゃった。」 セレブ主婦にとって生活の足しにならないものには興味がうせる。試合に遅れて来た者のプレゼントをちゃっかり、強制的に頂いていた。セレブはいつも元気だ。
この日はみんな楽しみみたいだ。与羽娘は遠路はるばるやってきた。りかぴょんは浜松忘年会の打ち合わせと称してみんなの様子を見に来ていた。
そういえば与羽娘、今日発行の機関紙 《NEWS BIRD》 の試合結果の名前が落ち、おまけに一年を振り返っての原稿の尻尾が切られていた、なんて落ち込んでいたなあ。今か今かと新しい機関紙を待ち望んでいたのに!
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
スマッシュ新年会をマートン邸で行った。ベテラン部員から新入部員まで18名が集まった。普段、スマッシュの宴会は土曜日。毎回土曜日に行っているとのんべさんはいつも参加できない。のんべさんはミュージシャン。土曜日は音合わせ、ワガママは言っていられないのだ。今回は、のんべさんが出席できるよう気を利かせ、日曜日の昼間から行った。
「のんべさんは?」
「欠席で〜す。のんべさん、恐縮してました。」
スマッシュ部員はワガママで趣味は多彩だ。
「今年一年、楽しくバドミントンをしましょう!」
部長モーリーの挨拶が終るやいなや、持ち寄ったお菓子の披露が始まる。部員のうち、半数は地元の出身だが、あとの半数は全国のあちこちから職を求めこの地に根を張っている。お正月に郷里に帰り、郷里のお話や銘菓を土産に戻ってきた。
「このお土産は?」
「あたし!あたし! 雪景色、白一色、下呂温泉に行ってきたの〜」
空かさずセレブは探りを入れる。
「ダレと〜?」
「母さんと。えへっ!」
もーさんは一輪車が得意。暮れの練習の時、みんなにせがまれ持って来た。みんなで外にでた。トントンは、一輪車を上手く乗りこなした。趣味が広いんだなあ。
みいちゃんも宴会初参加。お酒もあまりたしなまない。普段から落ち着いている。
「みいちゃんの隣りがまずいじゃん。」
隣りには、りかぴょんが・・。みいちゃん、すっかりうだっていた。
このクラブは単なる宴会クラブじゃあない。あちこちでバド技術論議が花開いていた。地道な練習は嫌いだが、バド論議は得意な部員が多い。3時から始まった酒宴も6時間を過ぎてもまだ帰る人はいない。
今年一年、バドへの新たな決意を秘めたかどうかは最後まで分からなかった。が、次の宴会 「2・3月のお誕生会」 のことは決めていた。宴会クラブだったのかなあ。
2月 4日(土) 晴 マートン邸 2・3月お誕生会
2・3月のお誕生会がマートン邸で行われた。なんで2・3月のお誕生会だけが行われるのかはよく分からない。あちこちでもバドラーは2・3月生まれが多いみたいだ。スマッシュでもやっぱり2・3月生まれが多い。しかもこのクラブに君臨している。クラブになんか提案をしようとすれば、必然的に2・3月生まれの顔色を伺うことになっているのだ。この会もクラブの恒例行事。自分が食べる分だけの一品持ち寄り、お飲み物は各自持参ってことになっている。遠方から与羽娘、マッキー。練習では滅多に顔を出さないブンチャンも合わせ15名が参加した。セレブたちには日頃の家庭料理の腕を披露する場だ。
とんとん、煮込みハンバーグ、トン汁、クリームシチュウ。とっこ、ぶり大根。せっちゃん、ワカサギのフライ。ひいちゃん、春巻き。さっとんの手の込んだチョコレートケーキ。料理はプロ級。家庭料理の極みだ。
「このカキフライ、美味しい〜っ」 なかには家庭料理モドキもあれば、みたらし団子もある。
「もーさん、これってもーさん作ったの?」
なんと、鉄火巻きを持参したのだ。食べきらない、とてつもない量だ。
「ははは、愛妻が作ってくれました。」
スマッシュは部員達ばかりでなく、その家族にも支えられている。もーさんもすっかりスマッシュの顔になっている。
携帯が鳴った。勘定奉行からだ。
「会場、無事取れました〜」
勘定奉行、お誕生会と体育館利用調整会議が重なり、遅れての参加になった。来年度浜北オープン大会は大変なことになっている。会場が取れないのだ。定番のグリンアリナは超人気。合併後、旧浜松市の団体が押しかけ、借りるのが難しくなっている。浜松バド協会の大会と重ならないよう調整していると機を失し、確保できなくなっている。来年度は浜北体育館での大会になったみたいだ。他の体育館を借りないと、規模を縮小して開くことになるかも知れない。
「あ〜っ!勘定奉行さんのお料理取っとくの忘れた〜」
持ち寄り料理、一品ずつ残す約束だったのだ。美味しい料理は既になくなっている。
「分からん分からん!黙ってこ!」
可愛そうなことになっている。
「え〜っ、来年度のユニホームですが・・・・」
マー君が口火を切った。
「そ〜ねぇ!今度は協会公認のユニホームにしたらドーかしら。」
すっかり酒木さんが「酒気・酒器・酒喜・酒鬼」に化している。
「やっぱ、ヨネックスチームユニホームよねぇ!」
セレブはブランドにこだわる。やっぱり3月生まれだ。
浜松団体戦、春の戦いか開かれた。スマッシュは大会運営当番になっている。大会会場の設営、進行と後片けが仕事だ。会場には8時の待ち合わせ。いつもは時間を見計らいぎりぎりに会場にやってくる。が、今日は8時には集まった。朝の掃除とコート張りをテキパキとこなし、準備が済むと本部席に20数名が所狭しと肩を並べた。
大会にはスマッシュから男子3チーム、女子2チームが参加した。男子Cチームは8部。試合は午後からだ。他のチームは午前に試合が集中している。部員は本部席に陣取った りかぴょんの言いつけを守り、各コートに審判用紙を届ける。午前の試合に臨む者、”試合進行”を進める者、阿吽の呼吸で仕事をこなす。
男子Bチームは6部で、前回散々な目にあったが、棄権チームがあり、部を維持した。今回は勝ち進み、優勝昇部してきたプーさん率いるひょうたん島と決勝戦で戦うこととなった。第一ダブルスは惜敗。第二は調子を上げてきた 北の天使、マークン の踏ん張りで五分の星になる。シングルス勝負となり、ひょうたん島のヨゴさんがウオームアップを始めている。ヨゴさんは頭脳明晰しかもバド上級者だ。
ひょうたん島はお医者さんチーム。シングルスにまわったモンが、ヨゴさんにご機嫌伺いにいく。
「腕痛いんだけど・・・・」 整形専門の選手もいる。
「腱鞘炎ですね。まあ無理してバドしないほうが一番の治療ですね。」
お医者様の一言ですっかり戦意喪失し、試合放棄!とほほ
女子Bチームは最下位部。なかなか勝ち上がれないでいる。
「こっちに来て!」 シングルにまわったトントンはコートチェンジの折、、応援団に活を入れる。トントンに励まされ、気合の入った応援団は声を張り上げている。その勢いでシングルス勝利!
大会は夜の7時半までかかった。 「そろそろ協会から夕飯が出るはずなんだけどなあ」
みんな期待はしたが、そんなことは無かった。挙句の果てに大会で出たゴミを持ち帰ることになり、ゴミじゃんけんが始まった。結果、浜松協会の前理事酒中と現理事モーリーがゴミお持ち帰りとなった。世の中よくしたもんだなあ。新部長やっさんのご苦労様の挨拶で帰路につき、遠路はるばるやって来て、試合にも出られなかった与羽娘のために夕飯を! と、”仙山”に立ち寄った。
浜北オープン大会を行った。今回の大会は、会場の都合がつかず、2会場での開催となった。規模もかなり縮小された。スマッシュにとっては協会の団体戦に引き続きの大会運営となった。
「わかれての大会ってナンだか寂しいわねぇ。」
ベテランの家庭婦人の方に声をかけられた。
「スミマセン。寂しいのはおねぇさんだけじゃあないんですよ。大会もかなりの減収。赤字覚悟なんです。ははは」
参加チーム74とは前回よりもかなり減った。集まったチームの皆さんに大会を楽しんでいただければそれだけで満足。浜北大会の目的のひとつでもある。
「ゆっちゃん凄い!」
ゆっちゃんは女子4部ペアが足りないため、一ヶ月前からかり出され、バドの練習を始めた。勿論ラケットは握ったことはない。残念ながら負けてしまったがその後がすごかった。本部席に座り、大会の運営に乗り出した。見よう見まねであちこちチェックを始める。部員と協力し合い、最後まで頑張った。おまけに慣れないバドの試合で足の爪まで剥がしていた。
「あ〜っ どっちも応援できない・・・・」
女子2部はスマッシュ同士決勝戦となった。みんな気を使っている。ユリチン、さっとんペアと酒木、小川ペア。手の内を知り尽くした間柄だけに長い試合となった。大会も終わりに近づいており、手のすいた部員達がコートの周りに集まってくる。シーソーゲーム、ラリー、好プレーにに思わず拍手!
「ゆりぃ・・・・」 思わず声を出す部員もいたが・・・・・
浜北大会はオープンで開かれる。遠く愛知からも参加してきている。そういえば浜松団体戦の時も浜松協会主催の大会もオープンでやってほしいと、要望書が出ていたなあ。県内中東部の大会もオープンで開かれているとのこと、県東部の方からも問い合わせメールが届く。バドをしたい人の要望も極力叶える方向で考えたほうがバドラーの輪を広げることに繋がるかもしれない。
6月4日 (日) 曇後晴 浜北オープン大会 グリンサブアリナ と 浜北体育館
機関紙NEWS BIRDは月一回発行。機関紙部会は月一回行っている。毎回記事集めには苦労しているみたいだ。今でこそ練習日は定期的に行われているが、以前には会場の都合もあり、そうも行かないことが多かった。そのつど部員に練習会場や行事予定を知らせる必要もあり、機関紙の発行をすることになった。携帯電話やメールも普及してなかった頃である。この発行を楽しみにいている人も多い。機関紙の発行はサークルやスポーツクラブ運営の基本でもある。
「記事少ないじゃん」 次号の発行担当のタッキーは裏面係りになっている。
7月は大会も行事も少ない。趣味やら車やら様々なシリーズも種が尽き困っていた。
「行事のネタ作ったら」
「そうだねぇ。暫く機関紙の食事会も中断していたし・・・」
お食事会をカニ料理甲羅で行うことになった。参加メンバーはひいちゃん、トッコ、看板娘、富巫女、酒木さん、それと部長、機関紙担当 元祖R、タッキー。メンバーに申し分が無い。伝説の女王こそ居ないが、このセレブ達ならば期待をかけられる。
セレブを前にして席決めも簡単にはいかない。ジャンケンにしたらなんて意見も飛び出し、琴の音が響く和室で大きな声で・・
「最初はグー・・・・ジャンケンポン・・」
あまりにもの恥ずかしさに 「ちょっとー、なかなか決まらんから 下駄箱キー番号順にしたら・・・」
「エーッ! それってナ〜ニ? あたし、そんなの持ってないモン」
「靴はどーしたの?」 「 (^^; 」
スマッシュセレブは生活のためには働いていない。もっぱら社会勉強、社会奉仕のために働いているのだ。みんな裕福なのだ。話題も違う。セカンドハウスや世界旅行の話だ。
「あちこち旅行に行くのもいいけど、なんか目的もって行きたいわよねぇ」
「そうそう、あたし、タイの中学生を援助してるの。一度でいいからその子に会ってみたいわ」
タイは農業国。農村部では児童が働き、兄弟の面倒を見るため学校にも通えないことも多いみたいだ。話を聞くと文化も風習も日本とは大違い。スマッシュセレブは弱い人の立場にたって考えられる。バドの活動にもその精神が生かされている。個人が勝つことや強くなることばかりを求めるだけなく、仲間との輪の中で上手に目的をかなえている。
「二十歳代の娘、入らないかしら。若い娘が入らないと・・・」
妖艶さを増したセレブはクラブの行く末も心配だ。クラブ活動も活発になる。に違いない。勿論、若い子が入っても充分渡り合える教養と美しさがある。
カニ料理はしばしば沈黙に陥る。セレブ達は箸も口もよく動かし、所狭しとおかれた会席料理、すっかり平らげ、元気一杯帰っていった。最近警戒心も強くなり、期待したことが起こることはなかった。とほほ。
この半年間、スマッシュではノック練習が流行っている。早くから会場に来た部員が何人かで行っている。シャトルをひとつひとつ床から拾い、球出しをしている。この前は、バック奥に打ち出されたシャトルをストレート、クロスにフットワークを噛まし、打ち分けていた。シャトルを打つほうも大変なら、球出しも大変。
ノック練習を見たまーくんが、”ノックマシーン”を探し出し、もーさんに
「こんないいもんありました。参考にしてください。」
印刷された紙を渡していた。次週には2連式のノックマシーンを作ってきた。もーさんは乗りがいい。なにしろ一輪車も得意なのだ。もーさんはいち早く練習会場にやってきて『使用報告書』を貰い、ネット張りやらお掃除をして部員を待っている。もーさんは練習熱心。いつもノック練習をしている。
「今日はビアガーデンです。」
たっくんからメールが届き、急いで出かける。会場に着くとモーリー、もーさん、酒木さん、たっくんが待っていた。
「あれあれ、このメンバーって、”ノック”の皆さんじゃん。」
ノック練習も熱心なら、部員交流にも熱心だ。
部長、タッキー、ゆりちん、さっとんがやってきた。
最近”お祝い”がない。周りのモンは首を長くして待っている。
「美的な人と、そうでなく、性格がいい人とどっちを選ぶ〜?」
「勿論、美的で性格がいい人!ははは、冗談です。」
若者も多様化してきている。スマッシュの独身男女はみんな美的で性格もよく、なおかつお仕事にも一生懸命な人ばかりだ。スマッシュの誇りだ。
スマッシュは社会人クラブの典型。年齢層も幅広ければ、バド経験年数、技量も様々だ。バドが上手くなりたいと入部した人もいるし、人との繋がりを求めて来た人もいる。ダイエットしたいと入部した人もいる。入部目的も様々。出身地も北は北海道から南は九州まで、全国的だ。様々な”思い”の中での部の運営が求められる。
この地方においてもバドが出来る環境も狭まりつつある。働く者の労働時間も無秩序的に長くなってもいる。会場取りも大変になってきた。他先進国に比べ”銭”にならない文化には税金を使わない。大型施設は出来ても身近で出来る体育施設が少ないのだ。”富の分配”が機能していなくなっている。
「ビールはいかが?」
酒木さんはいつも優しい。笑顔も素敵だ。そういえば酒木さん、去年ジョッキのお代わり6杯。「もと取ったぞ〜」なんて言ってたなあ。今回は控えめみたいだ。今年から代金男女同額、3000円になっていた。
スマッシュでは年齢層も幅広いが、女子の年齢はみんな25歳だったっけ。