「秋のダブルス大会にはペアを組んで2部にいきましょう!」
暑い盛りの7月初め、ミッチに誘われた。このクラブ、大会での決まったペアはいないことが多い。近年の大会では・・・
 「誰か出る人いませんか?・・・」
 「今日が締め切りです。誰かなんとかお願いできませんか?・・・」 
締め切り直前にペアが決まる。ミッチは3部男子一番人気!クラブ練習試合でもミッチとはダブルスを組んでみて役割分担が出来る。非力でも球を回せばなんとかこなせ、ペアの力で実力以上のものが発揮できる。

 「ボク、バド人生最後の2部目指すで・・。昇部すれば話題に事欠かなくなるで・・頑張るで!」 この上ないお誘いで有頂天になった。・・・・・まではよかった。
浜松ダブルス大会が開かれた。お昼を食べ終え、足を引き吊り会場に入るなり、
 「今日は応援?怪我されたそうですね!大変ですね。」
デリカ浜北の可愛いお姉さんに声をかけられた。ちょこっとだけうわさが広まっているみたいだ。
 「やっちゃいました。 今では怪我したこと楽しんでます! ははは、負け惜しみじゃないで! ・・・f(^^; 」
あちこち「かわいそ」眼で優しい声をかけられる。
 「終わっちゃった、リーグ勝ち抜けれんかった。」 ぶんちゃんが残念そうな笑みを浮かべやってきた。「たっくん・ちいちゃん、ノディ・アツポンⅡ、ナカリョウ・マー君ペアも頑張っていましたが・・・。1部は強敵いっぱいでした!」
 コートでは 酒木・OG、 カッチ・さっちゃん、 ヒロりん・○ちゃん、 よっちゃん・マルちゃん、おっくん・長さん が同時に戦っていた。暫くすると ミッチ・コーキーペアがコールされ急いでコートに応援に行く。 ミッチは頭脳明晰、普段は物静かな好青年。 プレーごとに 「はいっ!」 「よしっ!」 気合の言葉が館内に響く。気持ちがいい。闘志を表に出している。
 「ミッチって意外! 情熱家だったじゃん!」 
気合とともにリーグ1位で勝ち抜け、トーナメント決勝まで勝ち進んだ。コーキーとの息もぴったり合い準優勝!2部昇格を決めた。
 ガミーがやってきた。
 「スマッシュ2部昇格多いですよ!3部減っちゃいました。どうするんですか?」
 週3回、スマッシュクラブでは練習量も増え技量も上がっている。今年度、マー君、コーキー、ミッチ、マッスー、キナちゃんが昇部を決めた。
 「大丈夫!男子だっらボクちゃんもいるし・・ f(^^; 。 女子だって りえちゃん、りかちゃん、カッチ、さっちゃん、しほちゃん・・・大会出る人一杯いるじゃん。」
スマッシュクラブ、バド技量足りなくても部費さえ払えば、クラブのお仕事もできるし、大きな顔をしていられる。
 帰ろうとしたら彼氏を連れてキナちゃんも応援にやってきた。
 「私達結婚式を2度するんですよ。沖縄と浜松で!」
よかった、またお祝い会に出席できる。

 「まことにもーし訳ございません・・・・楽しくバドしてますと お伝えするだけの 日記です。皆様への他意はございません・・・」 この日記の趣旨だ。 ・・・楽しくないことができた。
 台風15号が接近した。気圧計の針がみるみる下がっていく。そのまま浜名湖周辺に上陸しこの地方は暴風雨。台風の眼にも入った。今日は練習日!遠い昔 台風のおかげで体育館フロアは水浸し、お掃除でその日の練習もままならなかった。練習が出来るかどうか体育館に問い合わせる。 「フロアはちょっとだけでいいんですけど舞台が雨漏りで大変なことに・・・・!」  「部員達に頼み お掃除のお手伝いをさせていただきます。」  体育館のお嬢さんからも 「凄く助かります!」 お礼の言葉を・・・。 遅れて体育館に行くと全員メールを受けた リカぴょん、愛息ユウマ君、りえちゃん が早めに体育館に着き 舞台のお掃除作業をおえていた。部員たちのこの「作業」の積み重ねでクラブ、クラブ活動も成り立っている。
 「台風被害大変だったんです!帰ったら650ccのバイク倒れてました。スロットルが壊れてました。挙句、重くて起こせないんです!えへへ!」
新入部員のキョーコちゃんも大きな被害!  「停電で家の中大変です。練習行かれません!」 台風に慣れた沖縄のキナちゃんからもメールが届く。
練習に参加できるだけでも幸せかも・・・・ ・・・・じゃあなかった。・・・・
 『ブチッ!』 左足着地で踏ん張ったとたん 後ろで右足と絡まったような感じが・・
 「やってしまった!」 大きな怪我は実に忌まわしい。このひと月 台風やらなにやらでバドトレーニング=農作業もあまりしていない。いつもは念入りに行った準備体操が中途半端だった。
かも?
たまたまペアを組んでいたリカぴょんがこれは大変! 「電話より早いから隣の消防署に行ってくるわ」 小走りで出掛ける。 
 何分もしない間に救急車がやってくる。大勢の部員の中 担架で運ばれる。 「超カッコ 悪~」
 「あの~日赤がいいんですけど!」 救急車のお兄さんに訴える。 「医大に行きます!先生も待っていますから」
サイレンの大音量の中医大に到着すると待っていたのは整形の先生ばかりでなかった。
 「今日は研修医が来てます。症例を見せたいんですが・・・」  
 研修医の皆さんが痛めた足首を撫ぜる。
 「ここの脹脛を押さえると痛めてない足先は動きます。ほらこの通り、痛めた足先は動きません!」
 次々と学生さん達がフクラハギを・・・
 「医大では患者が多くこの手術は順番待ちで時間がかかります。即日の手術は全日本クラスの選手だけです。」 
 「日赤はどうですか?紹介状を出しておきますから・・・」
初めから日赤に行った方が良かったじゃん!
 翌日日赤に行くと整形の若い美人先生が待っていた。とても可愛く お医者さんには見えない。
 「手術なしの温存方法もあります。腱は自然と繋がり、思ったより上手く治ります。・・・」
手術でつなげる方が少しだけ治療期間が短いみたいだ。
 「手術だったら今日にでも出来ますよ!私が執刀します。術後のリハビリも頑張って下さい。半年でバドに復帰できますよ!」
「人生最悪の日」を数多く体験してきたが その日がまた増えてしまった。

 浜松シングルス大会が開かれた。スマッシュクラブからは女子7名、男子4名が大会エントリー。勿論クラブ中最多参加となる。
 この地方では自動車関連会社が多く、そこで働く者も多い。「危ない原子力発電」をしたくてウズウズしている中電経営者・大株主が発した電力不足を理由に自動車関連会社の休日は木金となった。日曜開催の大会にはお仕事で出られない。大会参加者が減るのだ。身近にも影響を受けたバドラーもいる。今回の大会は男女合わせて68名影響があった・・・
かもね???
 「スマッシュ女子3部12名エントリー中6名ですよ!」 
 「女子1部はよっちゃんエントリーだけだったみたいです!」
スマッシュ女子は積極的で元気がいい。元気がいいだけではない。合わせ持つ人生観もそれぞれ素晴らしい。控えめで生き生きした生き方に周りの者も引き付けられる。お話もいつも弾んでいて仲も良い。
 「あの子、3部ミックスで優勝した娘だわ」
細江クラブの女子高生みたいだ。
 「なんとかして雪辱を!」
1回戦ではスマッシュの3部の女王、シホちゃんが対戦相手となっていた。シホちゃんは看護師さん。夜勤の続くお仕事も大変。練習に顔を出すのもままならない。ラリーが続き、顔中ほとばしる汗、息も荒くなっていた。相手は疲れを知らない17歳。1ゲームを取るも最後は力尽きる。
 準々決勝はミックス大会決勝戦で戦った王女マッスー。昨年シングル大会では惜しくも準優勝。今年にかけていた。が・・・練習不足もあり、あえなく破れ去る。
 準決勝戦はまだバドをはじめ1年目の高校生。隠れたエース、物怖じしないタカエちゃん。経験不足でお姉さんには及ばない。
 決勝戦ではキナちゃんが対戦。試合の終えたマー君、コーキー、タックン、アツポンⅡ、りえちゃん、キナちゃん、しほちゃん、マッスー、カッチ、たかえちゃん。応援団の酒木さん、よっちゃん、トントン、富巫女さん、ヒロリン、ナベタロー、ナカリョウ、みなの期待が一気に高まりコートに集まってくる。苦しいことの嫌いな応援団の数が凄いじゃん!
 タッキーかわきりで結婚シーズンは始まったばかり。ヒロりん800グラム減量しました。与羽娘は2キロオーバーしてます。
 「キナちゃんは?」
 「ははは、秘密みたいです!」
ゲーム中 腰を押さえ、足をさすり一杯一杯。ゲームカウントワンオールでのお休みタイム。かなり腰にきているみたいだ。見かねた部長マー君がキナちゃんの腰に指圧を施す。マッスーが羨ましそうに見ている。
 「マッスーも指圧してほしいダラ。」
 「うふっ!・・・・ちょっとしてほしいかも・・・。でも足の甲 めちゃっ痛い!」
マッスー一大事!本部席に行き応急処置のアイススプレーを持ちに行く。
 「なんか冷やすものない?」 本部席には応急処置となる物は置いてなかった。バドラーにとって怪我は忌まわしい。早めの処置で重症にならないこともある。
 「これ使ってみて」 さすが看護師のひろりん!バックの中から冷湿布を取り出し優しく足の甲に貼ってあげていた。
 キナちゃんは準優勝で2部昇進を決めた。タカエちゃんと笑顔のカッチも美味しい3位、マッスーも敗者復活で優勝!
スマッシュ女子は一層元気になる!

 「夫婦仲良くする秘訣はなんですか?」
金曜練習中婚約中のコーキーがやってきた。
 「我慢と辛抱、そして・・我慢と辛抱・・・で、何があっても見て見ぬふり。 f(^^; 」
 コーキーとひろりんの結婚式に列席した。スマッシュクラブが出会いの場・・・・彼等は運命の糸で繋がれていた。
スマッシュで出会う前 コンパで知りあっていた。話を聞くとこんな偶然は滅多にない。スマッシュ入部は同じ頃。このクラブを通じお互いをよく知り合い、愛を確かめ合い結婚。コーキーとひろりんは大の仲良し。住んでるところも近かった。「地図が読めない女」ひろりんは自他共に認める方向音痴。遠路はるばる浜北体育館に来るのも難儀。帰りはコーキーが道案内で仲良く帰って行った。長い間このクラブが続いてきて本当に良かった。バドクラブはバド技量向上も大切なことだと思う。が、われわれはただ単にバドをしているだけではない。と思う。集まってくる仲間達と楽しくバドをするだけではなく、部員達の持って生まれた人柄や長けた点を学び、自分自身の身につける機会を与えられる場ではないかとも思う。
 式場内にある教会で入場行進。ひろりん父さんに案内されちょっとだけ緊張したコーキーのもとへ。ひろりんは満面の笑顔、生き生きして可愛い。われわれにとってもこのうえない感動の瞬間だ。ひろりんのウエディング姿が映えている。・・・・・ 
タキシードのコーキーも凛々しく可愛いかった。
 マナーがちょっと心配だったけど披露宴は洋食。フォークを持ち食べようとすると・・・
 「ここで新郎新婦、ウエディングケーキ入刀です!」
ケーキはバドミントンコート! で、コート内ではウエディング姿のふたりがバドを!ふたりの共通の趣味はバドとスノボー。ふたりの生い立ちビデオで紹介された。ビデオを見て思い出した。コーキーとペアを組み試合に出たこともあったなぁ。
 「ここでサプライズです。」
 「えっ!何も聞いてなかったんだけど!!」
富巫女さんと新郎新婦の改めての入場のお手伝いをすることになった。場外に行き念入りに打ち合わせをする。
 「おふたりでドアを開いてください。そしてタイル2枚分前に進んでください。そこで会場の皆さまに頭を下げます。・・・」
 「えっ!ボクがコーキーと手を繋ぐんですか!!」
 「・・・・新婦様と手をつないでも・・・・・ f(^^; 」
スタッフのお姉さんが躊躇しているとヒロりんはニコニコ笑顔で手を差し出して・・・・素敵なサプライズじゃん!
ひろりんは根っから優しい人だった。富巫女さんが体育館で怪我をした時真っ先に駆けつけ後ろから抱っこ。心配する富巫女さんにずっと付き添っていた。スマッシュには優しい天使が沢山いる。私は天使が大好きだ!
 結婚式最中タックンにメールが入った。
 「よっちゃん、二次会で浴衣にするかどうか迷ってますよ!」
 「多数決で・・・ 浴衣で・・・」
部員たちがここぞとばかり二人のお祝いに駆け付けた。よっちゃんの浴衣姿が見られる!・・・期待に胸ふくらませると・・・浴衣姿じゃないじゃん!・・・少数意見が尊重されることもある。
 「仲良くする秘訣はなんですか?」 ・・・・・・ って考えていることが「秘訣」ですよ!

 「えっ!男子禁制ですか?」
 楽しいおしゃべりとお酒、宴会が大好きなカトちゃんが
羨ましそうな笑みを浮かべて女子達に懇願している。
 「なんとかボクだけでも!」
勿論女子達は許さない。
 「男子は男子で男子会やったら!」
セレブお食事会が開かれた。
 「とってもカジュアルなフランス料理屋さん見つけました。フランボアーズですよ!
会費は1680円です」    リカぴょんがスマッシュセレブにふさわしいお店をさがす。
 「カジュアル!それってお箸でフランス料理食べられるのかしら?」
そういうわけにはいかない。 普段格調高いセレブ達は格式ばらないお店で食してみたいのだ。 フランス料理も似合っているが落ち着いた雰囲気、古風なスマッシュセレブ達にはどうみても和風、お箸と爪楊枝のほうがよく似合っている。 セレブ達の利き腕がはバドでよく鍛えられ異様に太くたくましくなっている。足だって太くたくましい。セレブ達の自慢のひとつだ。 パワーも並大抵ではない。 勿論、洋食に慣れたセレブ達は持ち前のパワーでナイフやフォークのカチャカチャ音とともに上品なお皿を傷つけることはしない。 
グリップを繊細に扱う指先にも神経が行き届いているのだ。 うどん屋さんの時みたいに 『ズルズル~』 なんて音を立てることもない。 生まれ持って上品なのだ。
 練習会場、浜北体育館の前に集合。
 「これなら8人ゆうに乗れますわ。」
アメリカ帰り、さっちゃんが洗練されたセレブ服を着こなし降りてきた。超高級車!ピッカピカの車に乗りフランボアーズに着くと席決めが始まる。席が決まらないことには落ち着けない。
 「年齢順・・・・?」
 「ダメ!ダメダメ!!」 
セレブ同士といえど歳にまつわる話題は禁句だ。 スマッシュセレブ平均年齢約『25歳』を軽く下回る活動的な女子が増えている。
 「スマッシュ歴ということにして!」 
見まわしてみると近年入部した女子が半数を占める。社会人のクラブは維持するのも大変。バド、この地方でも比較的マイナーなスポーツだ。常に新入部員を獲得していないとあっという間に部員数も減りクラブ運営も大変なことになる。とりわけ女子は結婚でこの地を離れたり育児に追われバドどころではなくなる。
 お食事会のお洒落な話題、会話など殆どベールに隠されている。
 「りえちゃん!なんか楽しい話題あった?」 ・・・・・ 「何かあったかしら~」
 「キナちゃん!どんなこと話してたの?」 ・・・・・「う~ん いろいろ・・・・」
 「まっすー! なんかしでかした?」 ・・・・・・「えへっ!」
 「カッチ! 面白いことあった?」 ・・・「楽しかった!!」
教育が行き届き、若いセレブ達尻尾を出さない。
 「各部から連絡はありませんか? まずは機関紙部から」 
部長マー君の司会で恒例金曜練習後のミーティングが始まった。 りえちゃんが・・
 「機関紙部からです。機関紙の記事を頼まれた方は締め切りまでにお願いします。ナベタロークンの神奈川大会感想もあります!」
 「コーキー・ヒロりんの祝う会に出席の方は連絡お願いします。」 企画部からのお知らせも続く。
ビアガーデンやらセレブ女子会やらの連絡事項が告げられる。 
 「では私から・・ 明後日は浜松混合です!参加される方は8時半には会場にお願いします。がんばりましょう!」
 「他には何かありましたらお願いします・・・・」
 隣にいたタッキーがもじもじしている。
 「えー・・・えー・・・」 部長マー君が躊躇しているタッキーに発言を促す。クラブ一の秀才、理性派、何事も控えめなタッキーが皆の前に立った。
 「えーこの度・・・つい先日結婚しちゃいました」
 この発表に部員たち大騒動、キョをつかれた。寡黙なタッキー、話が進まない!部長マー君も「質問」コーナーを設けようと必死。皆も手ぐすねを引く。が、・・・・・普段は体育館玄関脇、片隅が定位置の酒木さん、富巫女さんがタッキーの傍らに進み出ていた。タッキーに質問攻め。名前は?歳は?何処に住んでるの?お仕事は?いつ知り合ったの?タッキーもタジタジ。周りのみんなには質問は聞こえるのにタッキーの声が聞こえない。
 「へ~っ!やっぱり!タッキー腰痛の時看病してくれた人でしょ!」 かすかに聞き取れた。
なんでそんなことまで・・! スマッシュでは来月から毎月のように結婚式、お祝いの話が相次いでいる。突如「結婚」の初陣を切ったタッキーおめでとう!!このめでたい話で浜松混合の「檄」がふっとんだ。
 浜松混合大会が開かれた。スマッシュからは他のチームの方もお借りして1部2チーム、2部1チーム、3部4チーム、シニアB1チームで8チーム。会場に着くなりガミーがやってきた。
 「大変ですよ!先週開かれた豊田混合大会3部準優勝のチームが同じリーグですよ。地獄ですね!」 暫くしてニコニコ笑顔でやってきた。
 「強豪チーム欠席みたいです。地獄から天国に様変わりですよ!ははは、よかったですね。たとえ勝ち上がってもその後は地獄かもです!頑張ってください」
 キナちゃんは沖縄出身。この4月に入部した。
と思う?当然クラブ情報には疎い。部員数も多く部員の名前すらよくわかっていない。どさくさに紛れ、周りの部員たちのプッシュでキナちゃんとペアを組み参加することが出来た。キナちゃんが天使に見えた。キナちゃん、先週はタッキーと豊田混合大会に出場。大会前のクラブ練習ではタッキーとあたし、とっかえひっかえ練習。背の高さも大違い・・多分大変だったに違いない。スマッシュ3部は面白い、相手をとっかえひっかえはキナちゃんばかりではなかった。マークン、ガミー、りえちゃん陰日向なく誰とでも仲良くやっていくタイプだ。
 大会では予期せぬことが起きた。幸運、天敵のいないリーグでまさかの勝ち上がり。マッスー・部長マー君と対戦することになってしまった。試合前のジャンケントス・・・マッスーと握手までは良かったのだが・・・
 「やりにく~っ」
周りのギャラリーの受け狙いのぼくちゃん、いつもは騒然応援の部員たちの沈黙が怖かった。で、実力通りマッスー・マークンペアが勝ち進み、めでたく準優勝!2部への昇部を決めた。
 「・・・・負けても良かったですよ!2部は大変・・・・・・」 妙に説得力がある。・・・3部の帝王を目指そう!

 「2チームですよ!男子!」
 団体戦締切日、ガミーがやってきた。前回浜松団体戦に引き続き男子チーム数は2。お気楽Cチームにとっては男子3部は荷が重い・・・前回大会ではボコボコ、順調に4部に降部させた。
 「女子は何チーム? 酒木さんは久し振りのデートみたいだし・・・」   「3チーム作り上げました!」 
スマッシュ女子はいつでも元気。与羽娘・ヒロりんが懸命に連絡を取り合い参加者を募りチームを作り上げる。最善を尽している。
 「で、男子Bのメンバーどーなってるの?」  「アツポンⅡがいます!」 アツポンⅡ、バドを初めて3年目、今は1部、頼りになる存在だ。
 「ミッチもいますから前回よりパワーアップです。」
最終金曜練習の後では団体戦の打ち合わせ、作戦も練られた。
 「スマッシュが当番です。7時50分集合です。大会は順調に進んでも8時過ぎになります。頑張りましょう!」 部長マー君も檄を飛ばす。
 浜松団体戦が開かれた。夏の陣。会場の設営、大会運営、片づけ、ゴミの後始末やらがお仕事だ。各クラブ団体戦では参加者がぐっと多くなる。スマッシュは団体戦の運営が任される。スマッシュは年3回大会を開いており運営は手慣れたもの。バド技量ではともかく行事への取り組み、この点では秀でているクラブの一つだ。東日本原発・大震災でもチャリティーバド講習会を開いたばかりだ。
 順調に降部させたはずが再び3部に登録されていた。アツポンⅡ、男子Bの作戦を立て直す。
「えっ!裏をかくのですか?」 アツポンⅡはニコニコ。「裏の裏の裏。えへへ!」
「ちょっと待ってください。ボクにも作戦がありますから! ボク、マッスー呼んできます。」
マッスーは忙しそうに本部席でお仕事・・・・声もかけられなかった。 「優勝したらマッスーからご褒美が出ます!」 ってことにしとこ! 
「よしっ!」ご褒美を告げられた男子Bの目の色が変わった。コーキも顔が緩んでいる。苦戦の末シングル、アツポンⅡまで回し1回戦を突破した。
 男子Aも1回戦シングル、おっくんまでまわし勝ち抜く。女子に超人気おっくんには特別な心強い、熱い視線が送られていた。女子Aチームも凄かった。一致団結。2回戦シングル、よっちゃんまで回し勝ち抜き優勝!やっぱり特別な熱い視線が・・・・もうやってられない・・・・けど微笑ましい。女子Bも最強メンバー。くじ運が悪く降部が決まった。次回は部を維持した女子Cと仲良く5部に同居することになった。
 「男子C、次回は8部からの新スタートです。厳しい戦いになります。心新たに頑張りましょう!」
最下位部にはとんでもない力のある団体が入ってくる。ひとつ部を上げるのも大変。再びひとつづつ上げていく、これからが頑張りどころだ。
 今回の団体戦、勝っても負けてもスマッシュメンバーは笑顔が一杯。
 「ヒロりん・コーキ8月に結婚式です。与羽娘も10月、きなちゃんは11月です。」  お祝いが続く。 「美味しいお酒、楽しい話題が溢れるじゃん!」
 今回の団体戦もかなり遅くなった。お掃除、ゴミジャンケンを終え帰宅の途に就くのが8時40分。団体戦は時間がかかり大変だ。クラブには主婦部員もいれば明日早くお仕事という部員もいる。夕食時、前回は部員たちの「お茶ぐらい欲しいなぁ」コールでお茶の支給。今回はおにぎり二個とお茶。浜松バド協もちょっと進化した。次回はビール付き!とは言わないが温かいご飯ぐらい欲しいなぁ。

 「社会人の試合の進め方も知ってもらわないと・・・・」  ガミーは副部長。
大会前の金曜練習、女子4部女子高生ミーナ・熟女ひいちゃんペアと練習試合。ミーナはまだ試合に出たことがない。高校生は教育課程真っ只中、社会人クラブ・・・スマッシュではとても大切にされている。スマッシュの未来がかかっているのだ。ミーナもそれに応え熱心にバドに取り組んでいる。練習会場に着けば簡易コートを張るクラブのお仕事も受け持っている。高校生はお勉強が大切。様々な役割がある社会人クラブの中では精一杯のお仕事だ。
 「えっ!ボクが教えるの・・・」
 「じゃあまずトスの前に握手から・・・」
国際大会では審判に対しては握手をしているのを見たことがあるが選手同士の握手は見たことがない。この地方ではまず選手同士の握手から始めている。ルールというより 『フェアプレー精神』 の確認、選手達のエチケットだ。握手をしているとひいちゃんもやってきた。
 「いいのいいの、ひいちゃんは! 何でも知ってるだで・・」
 浜北オープン大会を開いた。参加チームは160。大会史上最も多いチーム数になった。大会運営にもいつもに増して力が入っていた。7時50分には殆どの部員たちが集まっていた。段取りよく進め 定時には大会を終えなくてはいけないのだ。そればかりか、5月でも気温が高い日が多い。30度近くになることもある。集まった選手達の健康にも気を掛けている必要もある。実行委員をはじめ部員達は本部席に行き本部から出される様々な仕事をこなしていた。浜北大会は部員たちの交流の場でもある。普段練習時にはお話をする機会も少ない。大会の準備をしたり大会時にはお話をする時間もかなり増える。部員の人となりに触れることもできる。昨年から男子部員、女子部員の入部が続いた。その人たちとお話も出来た。気配りいっぱいのいい人ばかりだ。
 スマッシュ部員達は試合でも大活躍。リーグ戦を勝ち抜けトーナメントに進むチームもあった。
 「どうも調子が出んなぁ。」 ボクとガミー、自滅、連戦連敗。シャトルのスピード回しについていけない。早めに試合を終えた3部男子は昼食も早くなる。本部席裏、話題は7月浜松で行われる混合大会のペア探し。りえちゃん・コーキーは噂の仲。
 「4月から入部しました。よろしくお願いしま~す。」 かすみちゃんがいれば・・
 「那覇から来ました。お菓子作りは任せてください。」 やはり新入部員キナちゃんもいる。
 後衛の女王 シホちゃんもいる。
 いつもニコニコ、3月からは笑顔が絶えないブッチーもいる。
 アメリカ帰り、何でも知りたい!好奇心の さっちゃんもいる。
 マッスーも超人気。 男子3部部員はちょっと少なめ。あぶれることないじゃん!実力のない男子3部の者にとってとても嬉しいことだ!
 嬉しいことが続く。女子4部でミーナ・ひいちゃん ラケットを持ちまだ1年に満たないタカエちゃん・さっちゃんが決勝戦で対戦していた。クラブ練習ミーナと対戦することも多い。あたしの出すサービスはいつもロング、なかなか対応できないでいた。が、リーグ戦の最中、他チームの繰り出すロングサービスにスマッシュを打ち込んでいた。ボクちゃんにできないことをあっさりやって退けていた。 若いって素晴らしい!

 「アナタノ トコロニハ メシツカイ ナンニンデスカ?」
スマッシュクラブにも外国のバドラー達が入部してくる。何年か前バングラディッシュ、タイの女子留学生がやってきた。たいがいアジアの留学生は優秀で上流階級生まれだ。つい最近ラオスから女子留学生がやってきた。来日間もないため日本語もたどたどしい。さっちゃん、タッキーがいないので片言英語。で、上手く通じない。ラオスはインドシナ半島にある内陸の国だ。農業を主産業とする国で人口は630万人口密度26人/km²。貧しい国といわれている。日本のように商品が溢れていないが国民の幸せ感、幸福度が高い。
 「ワタシ バドミントン マイニチ シテマシタ。バドミントン シタイデス」
部員達も快くパーさんを迎えいれた。
 スマッシュ忘年会が道頓堀で開かれた。20人の部員たちが集まった。ボクちゃん練習にも参加できずご無沙汰。久し振りに部員たちの元気な顔に会えた。
 「大丈夫ですか?」  「う~ん 大丈夫じゃないです!」
 「歩けるようになりましたねぇ?」 「ありがと~!なんとか!」
奥の部屋に行くと席はほとんど埋まっていた。マッスー、カッチの前の席が開いていた。隣のひいちゃんも笑顔で迎えてくれた。
 「あっ!パーさんあっちに行っちゃった!」
 「あたし、席変わってあげるからこっちに来てもらったら?」
ひいちゃんが呼びにいってくれた。怪我をしたおかげで優しく接してもらえる。パーさんは隣にきた。国際交流ができる。
 「ニホンゴ ムツカシイデス。イッポン ニホン サンボン ・・・・ イッピキ、ニヒキ、サンビキ ・・・ ラオス ハ ナンデモオナジデス」
 前を見るとバックハンドへらでマッスーが苦闘している。お好み焼きをひっくり返し・・・見事まっぷたつ。見るに見かねアッキーが上手に焼き上げる。
 「マッスー、ちゃんと練習来てる?」  マッスーは忙しい。勤務時間も不定期、突然仕事時間も変わってしまう。
 「来てますよ!ガミーさんと混合出ますから!」
来月は浜北混合大会。
 「えへへ むらむらとは縁がなかったね!」 ニコニコしている。 どおりでガミーの笑顔も絶えてない。
 「団体戦出てもらえますか?」  来年お正月早々に浜松団体戦が待ちうけている。ガミーは人集めに苦労している。
「握手だけでもいいですから!Cチーム人が足らないです!」
遠くの席でミッチが・・・ 「ボクBチームで出ますから!」
 「ダメダメ!ミッチはどう見てもCチームだから!」
出席率でCチームは群を抜いている。応援で何度かBチームに行っている間 最下位部に陥落。最下位部脱出がクラブの課題のひとつだ・・・
 「そこそこ くっつき過ぎですよ~!」 前の席にいたカッチはいつの間にかいなくなり、隣のテーブルで楽しそうに盛り上がっていた。
 

11月19日(土) 大雨      忘年会           浜北道頓堀

 「HKB48ってなんですか?」
 「浜松家庭婦人バドミントンですよ!」
 「48って・・・・?」
 「ははは、そんなこと
怖くて言えませんよ!身滅びます!」
 浜松家庭婦人団体戦が舞阪舞ドームで開かれた。スマッシュからはおおよそ・・大体・・約・・ほとんど25歳位の酒木さん、りかぴょん、さっちゃん、しほちゃん、ひいちゃん、富巫女さんが参加した。クラブの重鎮達だ。集まるメンバーはバド大好き。真っピル間からバドに興じている。勿論お仕事やら家事やら非の打ちどころがないほど頑張っている。人生のひと時、ひとこまひとこまを精一杯活きている部員達だ。抜け目もない。
 「リーグ戦勝ち上がれば3位確定じゃん!」
入念に作戦を立てる。
HBK48の団体戦、賞品も家庭バド婦人らしくあっという間の一品!晩のおかずに役立つものばかりだ。この地方の美味しい干物が本部席にずらりと並んでいた。浜名湖舞阪は海の幸、海産物の宝庫だ。
 「じゃあリーグは一番若いしほちゃんに頑張ってもらって・・・・!」
しほちゃんは看護師さん。いつも忙しい。旦那様のお世話をしたり、わがままな患者の面倒もみているのだ。並んだ賞品を見て俄然闘志がわいた。
みたいだ
 スマッシュメンバーはどの大会でも会場の空いたコートでの練習は欠かせない。普段の練習日には部員たちがひしめき合っている。空いたコートがあれば直ぐ馳せ参じる習性が身についてしまったのだ。部員たちがシングルの練習をしているとヤナさんがやってきた。
 「あなた達元気ねぇ!」
 「いくつなの?」
 「私達、このところ歳取ってません。まだピチピチですよ。」
 「私達
、若いんですぅ!」
ヤナさんは与羽娘の結婚式でも部員達と同席していた。もっぱら話題は「年金」と「ロー眼」だったみたいだ。
毎年歳がひとつづつ若返っているスマッシュの部員達には無縁のことだが真顔で話に乗っていた。
 作戦がまんまとはまり リーグを勝ち抜け3位入賞、見事アジの干物、味付け海苔をどっさり手に入れた。
今晩の食卓には主婦部員達の美味しく簡単にできる海産物が並んでいた。
と思う。
舞阪大会は主婦達に人気のある大会だ。仲間たちと仲良く楽しみながら晩のおかずのことも考え、思いっきり体を動かし心身ともにリフレッシュ!
主婦部員達は益々もって若返る!

11月3日(木)                     家庭婦人団体戦                舞童夢 舞阪総合体育館

10月23日(日)  晴                      浜松ダブルス大会                          グリンアリナ

 与羽娘の結婚式に列席した。与羽娘と知り合い十数年。遠地より就職進学でやってきた。バドが大好き。スマッシュクラブを探し出し、体育館までやってきた。お仕事は昼夜2交代。その間勉学にも励まなければならない。若くして親元を離れ、一生懸命。いつも明るく、気丈にふるまっていた。バド練習は厚生会体育館の時もあった。その度にみんなで送り迎え。女子寮前の待ち合わせはちょっと勇気がほしかった。
 今日 聡明なヒロ君と結婚! 披露宴の入場では与羽娘の目に涙!ヒロ君も時折心配そうにのぞきこむ。周りの列席者も 「与羽娘、よかったね、いい人に出会って!」  「もらってもらって(^^;ホントによかった!」  異口同音、口にしている。長い付き合い、与羽娘の感激の涙を見て眼が潤んだ。
 「えっ!凄い!和服じゃん!!」
シホちゃんがやってきた。綺麗な花飾りも耳元につけている。大島紬、群を抜いている。セレブにとって結婚式の服は最も気を使うところだ。
 「うふっ!わたし前に着付けをしてたの!」
華麗なフットワークを身につけた者にとって歩く姿はすり足、蟹股! 普段から心構えが違う。盛装のシホちゃん上手に内股歩き!油断がない。
スマッシュ芸能集団復活!創部の頃も結婚式が相次いだ。その度「寸劇」やら「合唱」やらバド練習そっちのけで祝う会出し物を企画した。今回の出し物はマルモリダンス。一時の練習で一致団結!見ていても乱れなく上手にやり遂げた。
 「どうしたの!」  車椅子姿が集まってきたバドラーの注目を浴びる。
 「ははは、台風で吹き飛ばされました。」 ・・
 「畑の小屋が・・・・」
 「滑って転んで・・・台風ってやだね。」
言い訳するのも大変、ぜ~んぶ 台風のせい!スポーツ保険使えるなんて恥ずかしくていえない。でもバレバレ。
 「大丈夫よ!膝よりよっぽどいいから! 6ヶ月経てば普通にバドできるようになりますよ。」
大先輩のコーチから慰めの言葉をいただけば カーちゃんからも
 「直ぐにできるようになりますよ!ぜんぜん心配いりませんから!わたし3回やってるから!」
それって凄く心配じゃん。
 久し振りにバド仲間にも出会えた。伊津っちゃんが松葉杖にけ躓きながらf(^^;脇を支えてくれれば、沖縄帰りのヒロパが車椅子を壁にゴツゴツ当てながらf(^^;押してくれる。初めから最後まで付き添ってもらった。 スリル満点、生きた心地がしなかった
f(^^; ・・・
 祝う会でも盛り上がる。ヒロ君同期生!九州大学「裸踊り」のお兄ちゃんが「日本一の司会」で進行すれば、部員達は参加人数と賑やかさで応える。恒例 意地悪問答!ビンゴ当りは九大生とスマッシュメンバー。
 「やだぁ~ 股こんなの当っちゃったぁ~!」
酒木さんが叫ぶ!
 「これって前の祝う会とおなじもんじゃん!」
隣にいたビンゴのマッキーとあっという間に賞品交換!マッキー、エライことになってしまった。
 悲運が続く中、様子を見に来たマッスーやキナちゃん、ひろりん、りかちゃんとも久し振りにお話ができ、与羽娘のおかげで楽しい一日を過ごすことができた。

10月8日(土)                     与羽娘結婚式・祝う会                 浜名湖ロイアルホテル・メイワン     

9月21日(水) 暴風雨                   水曜練習                               浜北体育館

8月6日(土)     晴             ひろりん・コーキー結婚式・祝う会                       

7月31日(日)    時々雷雨              セレブお食事会      フランボアーズ

7月10日(日)晴                        浜松混合大会       浜松サブアリーナ

5月15日(日)晴     浜北オープン混合大会               グリンアリナ

9月11日(日) 晴                  浜松シングルス大会                   浜松サブアリーナ

 曇天雨天の日が続いている。本格的な梅雨となった。昼前より雨が落ちだし、豊田クラブ主催の大会の応援に行った。チーム数は15。大会は混合ダブルス3試合5チームリーグで開かれた。スマッシュからは特別に選ばれた戦士・・りえちゃん・マッスー・巫女ちゃん・中ちゃん・アツポンⅡ・ノディの6人。会場に着くと丁度お昼休み、女子達が仲良くお弁当を食べていた。男子達がいない。
 「男子達は?」
 「コンビニにお弁当買いに行ってました。土砂降りだったみたいです。ずぶ濡れで帰ってきました。」
 その点女子達は用意周到。朝早く起き、美味しいそうな手作りのお弁当、お昼の準備をして大会に参加していた。今日の女子達はみんなお料理上手。
 「成績は?」
 「今のところ1勝1敗・・・頑張ってます。」
 お仕事忙しく、バドにも参加できないでいた間 東日本沖合を震源とするプレート型大地震が起きた。この大会は東日本大震災チャリティーバドミントン大会。被災された方達への支援の為の大会だ。
 地震のマグネチュードは9。天災と同時に人災、複数の原子炉が地震と津波が原因で炉心溶融、水素爆発や核爆発と推定される事故も起きた。爆発や水蒸気、冷却汚染水、メルトダウンでいまでも日常普段に核物質が拡散している。300kmを超える静岡県まで人の健康を脅かす様々な核物質が飛散しているのだ。浴びたのはお茶畑だけではない。あちこちの大地に降り落ちた。人によっては呼吸や食糧を通じ体内に入り込み一生体内被曝を浴びる羽目になってしまったのだ。人間はたくましい。大津波や大地震が起きてもそこに根を張り生活を続けていく。が、放射能汚染はまた様相が違ってくる。何十万年・百万年単位でそこに住むことが出来なくなるのだ。ホモサピエンス(ヒト)誕生は20万年前、気が遠くなる。どんな手だてを尽くそうが安全な原発などない。いままでも原発は事故だらけ。人為的なミスや人の想像をはるかに超える自然現象が往々にしてあるのだ。地球は生きている。地球誕生以来数十億年、ヨーロッパアルプスが海底にあった時もあったのだ。この地震・原発事故で少しお利口になった。
 浜北大会の折可愛いい福島県出身の新入女子部員と話す機会があった。
 「いまの福島原発よりもっと危ない原発!知ってる?」
 「知ってますよ!『もんじゅ』でしょ!」 さすが新入セレブは博学!ボクの出る幕はなかった!
原子炉内に3.3トンの燃料棒を交換する炉内中継装置を落っことした。現在危ない橋を渡り引き揚げ作業中。で、『もんじゅ』友達もできた。スマッシュにも全国あちこちから様々な職業や趣味、興味を持った人たちがやってくる。
 選ばれた6人、その後勝ち続け3勝1敗でリーグ2位!チームワークは抜群、楽しくバドをしていた。選ばれた戦士達、反省も忘れない。

 「私前衛がうまくなりたい!もっと練習します。」
 「ちょっとまって!それって7月10日からにして!」
 浜松の混合大会では対戦相手、敵味方になるかも知れないのだ。油断は禁物。ハハハ。
 健康で充分な余暇、生涯楽しいバド仲間と楽しいバド生活。これが我々の目指している共通のバド人生観だ。一瞬のうちに健康を脅かしこの地域に住めなくさせる原発はいらない。

6月18日(土)  雨                    東日本原発大震災チャリティーバドミントン大会        豊田アリーナ

6月12日(日) 曇    浜松団体戦夏の陣       浜松アリーナ