2002年

8月6日(火)  室内体感温度 39°湿度 高い 不快指数 満点  場所 厚生会体育館
8月10日(土)  屋上体感温度 27℃ 湿度 やや高い 不快指数 なし 場所 浜北プラザ屋上 
  今日は、朝からなんだかうきうき気分だ。仕事も手につかない。部長も待ちきれず、昼にビアガーデンの打ち合わせに来た。飲むだけなのに!3時を過ぎると、部員から何時だ?何時だ?と問い合わせが入る。昨晩、練習後にあれほど部長が午後7時からだと言っていたのに!んっ!ホームページに集合時間に6時30分って書いたのを思い出した。まだ時間があるから密かに書き直しておこうっと。クラブ員は練習以上にビアガーデンには熱心だ。この情熱をバドに向ければいいのだが。

 仕事はいい加減に済ませておく。遠州鉄道小林駅で自転車を置くとすぐさま浜松行きの電車が入り込んできた。あぶねぇ〜。乗り遅れるとこだった。切符も買わずに電車に乗り込むと、目の前に酒木さんがにっこり笑顔で待っていた。練習には遅れてくるのに、ビアには必ず時間前にやってくる。電車を降りると勘定奉行、前ちゃんから携帯が入った。不覚にも昼寝をしすぎ、少し遅れるとの事だった。{{案ずることはなかった。先着組が一杯目を運ぶうちにニコニコ顔でやってきた。集金のときと同じ笑顔だ。}} 部長はさすがだ。ホテル前に着くと出迎えてくれた。やはり責任感が強い。

 前回までは室内の涼しい中で会食をしたので、今回は屋外だ。浜北の夜景も捨てたものではない。んっ!、それなりだ。眩しくて目が痛く、目の前のチカチカ明かりは座席に着くや否や消した。近くにネオンサインなどなく、遠くのカササギ大橋や浜北大橋の明かりがポツリポツリ寂しげに点いている。その分会話は弾む。
 スマッシュの仲間はいい人ばかりだ。飲んでいても人の悪口は言わない。勿論陰口も聞いた事がない。楽しく飲めるのだ。自慢話は多い。盆休みの話が始まった。のぶちゃんの番になった。
    のぶちゃん 「私、海に行くの。」
何年か前のテレビコマーシャルを思い出した。少し見栄をはったおばさんがお正月休みはエーゲ海に行きますわよ!なんちゃって。
          「エーゲ海けぇ?」
    のぶちゃん「ううん、モルジブなの。」
さすが、浜松駅南からデパートの大ビアガーデンを通り過ぎ、田舎までやって来ただけのことはある。深い酔いと騒めきが、羨ましさと妬みでもって醒め、沈まりかえってしまった。自慢話じゃあなかった。皆もショックでなかなか立ち直れなかった。盆休みは、炎天下、汗だくで垣根を刈らなければならないのだ。他の部員も似たり寄ったりに違いない!と思うしかなかった。今日ここに居るもんは帰る故郷もないのだ。

 ビジターM好さん、N田さんも参加していただいた。お酒の飲み方もやはり1部だ。見習おう。
 次回からはこのコーナーは 回り番っこ にしよう。今日の反省は、ホームページは正確にだ。「何しろ世界に発信しているのだ。」って、酔っ払いが言っていた。


8月13日(火)  館内体感温度 37℃ 湿度 高い 不快指数 充分  場所 新浜北サブアリーナ 
 付近に人っ気の全く無い夜の新体育館、なかなかの風情だ。佐久間からはるばるやって来たヒロpaに唆され、自宅までデジタルカメラを取りに行った。初め来たときには暗く、気が付かなかったが、館外に出た明かりを外から見ると、形とあいまって、とても体育館には見えない。グリーンアリーナは昼に見るに限る。
 やはり部長が一番乗りだ。初めて使うということで、あれこれ職員と使用の打ち合わせをしていた。さすがだ。職員室は昼間も使っていたのか、かなり快適な室温だ。職員は親切に対応してくれた。
 「あんたら、あの中でやるだけぇ?」
 「西日が当たってたで、蒸し暑いでぇ。」
 「換気も出来んでぇ。」
エアコン使用の申請書を目の前に置いていた。
 サブに入る。ホントの蒸し風呂だ。
「換気ぐらいやらっと思やぁ出来るだにぃ!」    
気弱な私は心の奥底で大声で叫んだ。エアコンを使おうとすると、かなりの使用料を強いられ、噴出し口も床面より3m位の高さで、シャトルの飛びにかなり影響する。エアコンは使わない。負け惜しみでない。我々は地球環境に優しいのだ。だが、換気だけはしてほしい。
 「主人公はだれだ!なんて言うと、スマッシュでは「私だ!」「俺だ!」        なんて収拾が付かなくなる。でもここでの主人公は、涼しい廊下だ!         ・・・{{快適な廊下は役立つ。あのままバドミントンをすれば熱中症が心配だ。}}・・・体育室フロアは脇役にもならない。この中で汗まみれになっているスポーツマンは なおさらだ。本来なら館内を利用する市民が主人公なのだ!とほほ。しかし部員は蒸し風呂にはめげない。悪条件もここで頑張ればかなりの体力が付くはずだ。次回につなげよう。時間のある限り精一杯練習した。真のスポーツマンはやはり違う。夏の3ヶ月、3回の我慢だ。頑張ろう。冬はガラス張りで暖かいはずだ、いや夜は底冷えして随分寒いかも。でも頑張ろう。我々は実力が違うのだ!
 今日は朝から団体戦だ。今回は男女各2チームの参加だ。男子は、サムアップの2名の方に参加いただいた。バドシルバー世代を含むチームにはありがたい助っ人だ。
 大会は家庭婦人を思いやり、女子団体より始まる。女子Bチームのメンバーは、とりわけおっとりしている人が多い。皆美形で可愛い。なおかつ正直者だ。どう見ても勝ち上がりトーナメントや争いには弱い。相手チームが嫉妬に狂い、可愛い子羊集団に目の色を変え襲いかかる姿が目に浮かぶ。おっとり美形チームは不利だ。女子団体5部を維持しているのは自チームながら賞賛に値する。 
 そこにいくと女子Aチームは、たくましい。可愛いとか美しいとか言えば、もっと、もっと、と言葉がなくなるほどお願いされる。名実ともに美辞麗句がよく似合う。女子団体2部を維持しているのは精神的なたくましさばかりでない。腕や足が太く、たくましいのだ。今回も惜しい結果になってしまった。1回戦惜敗したが敗者復活では1位になっていた。素晴らしい結果だ!
 男子Aチームは意気が高揚していた。すでに2大会連続で降格を繰り返しており、このままでは男子Bチームに並んでしまうかもしれないという危機感があったのだ。初戦はチームワークで勝ち上がったが、第2戦惜しくも敗れた。3大会連続の降格を免れた。安堵感で顔がゆるみ、帰路の足取りは軽かった。これからの練習も暫くは力が入る。
  男子Bチームも気合が入っていた。もう男子団体、最下位を数年間維持しているのだ。何回か男子Aチームを助け、その隙にこの汚名を着せられてしまったのだ。われわれの力はこんなもんではない。が、普段の練習では肩身が狭い。最下位部は実力差が激しい。この部を勝ち上がるのは並大抵ではない。第1戦、2戦とも紙一重の差で勝ちあがった。決勝戦では奇しくもMヶ日チームと戦うことになった。ある新聞記事が脳裏に浮かんだ。昨日(9・14)、”浜北人”が旧石器時代だということが科学的に実証された。と、いくつかの新聞で報道されたのだ。有名な”三ケ日原人”は縄文時代だったらしい。Mヶ日チームもかなり意識をしていた。握手の段階から妙に力が入り、眉間の皺も深かった。なにしろルーツにかかわることだ。我々の方が猿人に近いのだ。ははは。
 決勝を勝ち抜けば久しぶりの賞品の靴下がゲットできるのだ。どうしても負けられない戦いだった・・・   が、Mヶ日チームの執拗で手練手管的コウゲキに1−2のスコアで敗れた。猿人”浜北人”には靴下は似合わない。棍棒と裸足のほうがよく似合っていたのだ。
 スマッシュはフェアプレー精神では負けてはいなかった。ともに仲良く7部に昇格し、浜北”猿”人、三ケ日原人との戦いは今後も続く。是非、”和気藹々”のお付き合いをお願いしたい。
 スマッシュの参加する大会には応援団も参加する。今回も海津大将一家そしてみわチャン、レナちゃんの可愛い応援団も加わった。いつも力づけられる。ありがたいことだ。大会終了後はいつものごとくなじみの”せんざん”に立ち寄り、恥ずかしげもなく、少しずつご飯のお代わり、味噌汁のお代わり、キャベツのお代わりをくり返し、チワ話、バド話でお店に迷惑をかけてしまった。
 それにしてもスマッシュ部員は元気だ!試合が終わり、食事が終わり、腹一杯になるとミルミル元気を取り戻し、浜北体育館で9時半まで練習をした。反省と実践!実に頭が下がる思いだ。

 
9月15日(日)  室内体感温度 27度 湿度 熱気高 場所 浜松アリーナ
9月17日(火)  室内体感温度 27度 湿度 熱気激高 場所 小牧市パークアリーナ
 「うふっ 全日本社会人大会見に行かないっ!」
 与羽娘から鼻にかかった甘い誘いのメールが入った。与羽娘といえば、スマッシュでは写真写りの頗るいい美人系の一人だ。男はいくつになっても女の誘いには弱い。尻尾が有れば軽快なテンポで前後左右に振れ、下心がハッキリした形で表れただろう。
 「ぼ、ぼっ、僕、には怖、怖、怖身姑さん、いや富美娘さんが居るから。」 返信メールを送る。
 「ウーン!二人だけで行きたいの。」
なーんて返事はなかった。
 「何勘違いしてんの!!!!」 怒りに震えたメールが間髪をいれず入る。
そうでなくとも勘のいい怖見姑さんいや富美娘さんが乱入してくるのは目に見えている。与羽娘は最近バドに燃え、全国レベルのバドを一目見たい一心だった。ってなわけで、3名で研修に行って来たのだ。
 
随分早めに出たが会場に着くには10分前だった。幸先のいいことに井田貴子選手にお会いした。勿論、お話しも出来た。 
 各種目がほぼ同時に行われた。すぐ目に着いたのは、女子シングルスの嶋田友紀選手だった。小さい体でコートいっぱい動き回る。大分の赤尾選手と死闘を演じた。最後は赤尾選手を振り切り、フルセットの末、決勝に進出した。応援したかいがあった。すっかり嶋田選手のファンになっていた。コートの傍には決勝に楽に勝ち上がった米倉選手が横目で試合を見ながら、余裕でウオームアップをしている。
 決勝戦、米倉選手が笑顔を見せながら2ゲーム目も逆転で取った。嶋田選手は惜しいゲームを失った。少しの休憩時間が出来た。玄関フロアに出ると米倉選手がトレーナーに体をマッサージされ、十分なクールダウンをしていた。ヨネックス専属の選手は恵まれている。 東北電力の嶋田選手は、一人MDを聞きながら精神的なクールダウンをしていた。
我々にも、全日本クラスの上位選手にも十分なスポーツ環境を整えるのが国や日本バド協会の仕事かもしれない。それでスポーツの普及もレベルアップも出来るのだ。外に出ようと2階のドアを開けると、なんとバッタリ、嶋田選手にお会いできた。運命の赤い糸でしっかり結ばれていたのだ。写真撮影のお願いも快くお受けしてもらった。可愛く、若々しかった。
10月1日(火) 暴風雨 室内体感温度 20度 湿度 爆高 場所 豊岡村民体育館
 ”真のバド好きは、何ものにもめげない。”

 今日は朝から雲行きがおかしい。雨は丸一日中あきもせずに降っている。かなりの雨量だ。朝からラジオやテレビでしきりに台風21号への警戒を呼びかけている。戦後最大級の台風だと伝えている。夕方より、風も少しずつ、強まっている。困ったもので今日は練習日だ。しかも、豊岡村までには一級河川天竜川を渡ることなしにはたどり着けない。練習開始時間が近づくにつれメールが飛び交うようになった。あの”暴れ天竜”にかかる橋は見るからに軟弱だ。7時を過ぎると暴風が吹き始めた。だが、今回、この地方では心配するには及ばない。
10月6日(日)  室内体感温度 27度 熱気 高 場所 浜北市民体育館
 「もっとハゲタッチの練習をしとけば。」反省会の第一声だ。スマッシュのハイタッチには様ざまな形が。仲間に対する思いやりのタッチだ。ハゲタッチと聞いて、大いに気になる人もいるだろう。思わず後頭部を抑える必要もない。ハゲタッチとは、お互い励ましあうための励ましのタッチだ。今回わがチームの戦績は前回をはるかに越えている。何しろ目標としていた一回戦突破を9チーム中7チームが到達したのだ。負け癖のついた最近のスマッシュではめったにないことだ。おかげで本部席に座る人がいない時もあったのだ。第一声は、ハゲタッチを忘れ一回戦を突破できず肩身の狭い思いをしたモン反省だ。
 今回の大会では、アツポン選手がおお化けした。元来、才能は十分ある人だ。人が良すぎるのが弱点だった。バドミントンは人が良すぎてもいけないだろう。ペテン師タイプが幅を利かすスポーツだ。
 混合ダブルスということで、男子はペアの女子をカバーして相手に立ち向かわなくていけないのだ。ほとんどの場合(どてっ!!)。アツポン選手は初めてペアを組むE子さんとの練習も殆どせずに大会に
望むことになった。アツポン選手はスマッシュの練習にはあまり参加しない。練習会場に来るのは、練習終わってからだ。よく人から「ハ○ハ○のアツポン!」とか「○江のアツポン!」、「サ○アップのアツポン!」とか言われている、という噂だ。今日のアツポンは力強かった。後衛で拾いまくり、相手を崩しスマッシュを打ち続け、相手を圧倒した。E子さんも頑張った。前で凌ぎに凌いでいた。準決勝では惜しくも敗れはしたが、3位入賞を果たした。いつもの花火打ち師ではなかったのだ。今後の大会が楽しみになった。

10月17日(木)  野外体感温度 27度 朝涼気 昼蒸熱 夕寒気  場所 自宅裏畑
 今日は朝から抜けるような空の青さだ。爺様と婆様は山に柴狩りに行った。温泉に浸かり、日ごろの疲れとストレス流すためだ。奥様は豊田町で行われるレディースバドミントン大会に出かけた。今日は絶好なバドミントン日和だ、よく晴れている。
 前には家庭婦人大会とか言っていたがいつの間にやらお洒落な名前に変わっている。全国にも連盟がある。機知にとみ、覚束なくなってはいるが民主的な時代の流れを読む 若い?指導者が増えたのだろう。先人の到達点を引き継ぎ発展させたのだ。家庭に閉じ込められない婦人が多くなり、また、「既婚、未婚などで差別をするなんてもってのほか!!」なんて理由、かな?婦人であればみんな参加出来るみたいだ。こういうときの垣根は低いほうがいい。婦人がスポーツに親しみ、心も、体も健やかに暮らせ、しかもその手段がバドミントンとあれば鬼に金棒ならぬラケットだ。あるデータは全国に家庭婦人いやレディースクラブは1,000余り、人数では2万人近くを示している。
 
10月20日(日) 曇り時々小雨 室内体感温度 高 終日熱気高  場所 浜松サブアリーナ
 今日は浜松大会ダブルスの日だ。今日のために部員それぞれ新しいペアとこの2~3週間練習を重ねてきた。スマッシュからは8ペアが参加した。大会開始と同時にスマッシュメンバーが次々コールされコートに入って行く。戦績は思わしくなく、チームの雰囲気は次第に明るさを失いかけてきた。
 今日の大会打ち上げの宴はすでに”サガミ”で行うことに決まっている。大会打上げはお代わり自由の”せんざん”でやっていたが、前回行事の打上げを近くの”サガミ”で行い、500円の援助無料券を手に入れていたのだ。その券は午後5時以降から使えるものだ。このままでは早目の昼食会になってしまう。何としても5時前には終わりたくない。まだコールされない選手たちにいつも以上のプレッシャーがかかる。上位の部のペアが次々1回戦で敗退していく中、女子3部のNBちゃん、Eっちゃんペアが1回戦、2回戦と次々突破して行く。勝ち上がるたび生き生きした顔になる。
 マアちゃんは仕事柄滅多に大会には参加しない。普段みんなが休養を取っている日に働いているのだ。その分普段の練習量は多い。実力が大会成績に反映されない。試合慣れしていないのだ。BUNちゃんは練習日にはいつも仕事で練習不足だ。練習はするが大会には参加したことが無いマアちゃん!、練習はしないが大会には参加するBUNちゃん!このチグハグペアがなんとベスト4まで勝ち進んだのだ。これで3時半まではもった。もう1ペアベスト4まで勝ち上があった。勘定奉行と元祖Rペアだ。このペアは毎回くじ運の強さでもっている。今回もその実力より運力が勝った。運頼みのミス多発、ボロボロペアだ。応援団は多い。ゲーム中、ああせい、こうせいと指示が飛んでくる。性格は素直な2人だ。人の言うことをよく聞く大きい耳を持っている。忠実に船頭応援団の言付けを守り、1回戦、2回戦と勝ち上がった。試合始めは無いテクニックを駆使し、観客の喝采を浴びようとするパフォーマンスを求めていたのだ。練習時立てた綿密な作戦もどこやらへ、”とりあえず相手コートに返そう”作戦に変わった。
功を奏した。もっぱら相手のミスを待った。先導応援団も必死だった。500円がかかっているのだ。負け審をやり、シャワーを浴びて丁度5時だった。
 今回の大会では新しい出来事もあった。ひとつは新人部員が大活躍で、運営の中心になっていたことだ。
そして、いつもは自分たちでラインテープ張りやネット張りなど自前でしていたが、他チームの人たちが自主的に会場設営、大会の準備を手伝ってくれたことだ。大いに助かった。その心遣いを大切にして今後に生かしていきたい。12月に開かれる予定のの浜北交流混合団体戦では新体育館で、10面のコートのライン引きをしなくてはならない。とても時間もかかるし一つのクラブだけではやりきれないだろう。
 毎回大会後、反省をする。次回の運営にいかすためだ。今回も多くの反省点がでた。今後にいかしたい。それなりの成績を残した人も、そうでない人も和やかな食事タイムをともにした。
 次回の大会では参加チームの皆様方、大会運営にご協力を!
      

11月3日(日)  屋外体感温度 快適   居心地酔気高  場所 花の舞中庭
 「朝から飲むタダ酒はうめぇ〜!」 ちょいヤバかな?
 花の舞酒造は浜北にある老舗の蔵元だ。毎年行われている花の舞酒蔵開放に行って来た。県内主な38蔵元でも無料で開放するところは3つとない!スッポンスープも振舞われる。子供、下戸のために甘酒も用意された。酒粕もお土産に手渡される。年々規模も大きくなり、敷地内の会場では入りきれず、周りの道路のあちこちを占拠し、ゴザを敷きおつまみ持参で新酒を楽しんでいる。振舞い酒の噂を聞きつけ、やって来る人のために”なゆた浜北”からシャトルバスも運行されていた。それ飲め、やれ飲めと飛龍太鼓もドンドコドンドコ鳴り響いている。
 酒木さんはいち早く会場に着き、行列の順番を取っていた。新入部員のとんとんちゃんはすでに会場に入り、席を取り、案内までしてくれた。今日もみんな笑顔が素敵だ。
 宴が進むにつれ、次第に近回りの人達との情報交換も盛んになる。前の小父さんは何と清水から来ていた。バド話に何の抵抗も無く参加している。昔バドラーだったみたいだ。隣の豊岡のお兄ちゃんは、弟がやはり現役学生バドラーだとか。
 「バドって結構マイナーじゃあないじゃん。」
 すぐ前に綺麗なお嬢さんたちがいた。バドよりもっとマイナー?な趣味を持っていた。フラメンコだ。   「リズムが難しいの。」   丁寧に手拍子を教えてくれる。ひときわ高い手拍子がリズム良く叩かれると途端に周りが明るくなる。我われ盆踊り、手もみ拍子、演歌リズムとは一味違うのだ。掌のたたき方も違う。腕の振りから始まり、胸と腰のこと細かい指導もあった。お尻の○の向きまで及んだ。何事も極めるのは恥かしい。すっかりその気になった女子部員は浜北交流混合団体戦の前座として招待していた。勘定奉行も時間やら、費用の算盤を弾いている。にっこり笑顔で、
 「何とかなりそうだ!」 太鼓判がおりた。たまたま今回の団体戦の実行委員が揃っていたのだ。ものの1分で決まった。フラメンコダンサーもマネージャーを通し快く出演を受けてもらった。和気藹々の交流団体戦を目指し、いい機会にしたいのかな。
 噂によると今回の酒蔵開放では1300リットルの新酒が振舞われた。
 花の舞は今年も全国新酒鑑評会で金賞を得ている実力の蔵元だ。静岡中西部の蔵元は南アルプス300年伏流水と全国最高の静岡酵母を持っており、有名酒ならぬ銘酒を誇っている。
    
 「楽しんでバドが出来るのが一番ですよ。」
優しい言葉をかけてもらった。随分重みのある言葉だ。これでまた3年ぐらいは頑張れる。お会いするたびに元気付けられる。やはり一流選手だ。前にも、後輩に「もうコーチだもんね。」なんて言われていた。強さばかりでなく優しさがあり、選手としてもコーチとしてもやはり全国を制覇した人は違う。
   
                       

井田貴子選手(右)
嶋田友紀選手
(東北電力新潟)

 男子チグハグペアもボロボロペアも準決に進んだが、決勝ペアとの差は実に激しかった。3部実力ナンバーワンのアツポン選手が運悪く、準優勝ペアに1回戦で当たり敗戦したのも頷ける。大会は賞品にも気を使っていた。包装紙がミズノ、梱包箱はYONEX、中身はGOSENだった。各バドメーカーへの気配りだ。
 ”サガミ”に予約をいれ、会場へと向かった。1回戦敗退者は今回も楽しい夕食会もそぞろに、また浜北体育館での練習に励んだ。好きだなんだね、バドが!


厚生会体育館は山の中にある。今日の練習は13人。今日のトップはやはり部長だった。う〜っ燃えている。すでに研修センターに鍵を持ちに行き、蒸し風呂館内で換気扇を作動させ、ネットまで張っていた。う〜ん、やはりやる気だ。おかげで後からやってきた部員は心地よく涼しげに練習が出来る。
 最近の女子の練習はノック練習だ。なにやらローテーションをしきりにチェックしているようだ。浜松女子団体で1部まで登りつめた事があるのもなんだかわかる気がする。しかもその時は個人では2部、3部半々のメンバー構成での快挙だった。1部のメンバーがいないのによくやったと思う。前から女子は美人ぞろいで、くじ運と出席率はいい。
 クラブの練習試合はくじ引きで相手を決めている。人数が少なかったせいか、存分試合を楽しんだ。遅くなってからビジターのH谷さんがやって来た。さすが1部だけあって動きが素早い。律儀にビジター料を払い、技術的な指導もしてくれる。頼もしいかぎりだ。

 時間になり後片付けが終わると玄関前に集合する。毎回部長の連絡事項のお知らせが始まる。みんなも慣れたもんでほとんど聞いていない。
馬の耳に念仏”がこれほど似合うクラブもない。クラブには部長が3人もいる。機関紙部長、企画部長も部長よりある意味で権限がある。もっとすごい!浜松協会の理事もいるのだ。機関紙の記事依頼のあと、前回実行委員長より次回混合ダブルス大会の実行委員会をガストで行うと発表された。
 ミーテングが終わると恒例の鍵じゃんけんがはじまる。部長は鍵を持ちに行ったということで、じゃんけん免除。残ったものが輪になってじゃんけん。不運なもんが敗北感を味わい、暗夜の山道をひとり寂しげに返しに行く。単に勝ち負けでは決まらない。一人勝ちをしたとたん自らの不運を嘆くことになる。スマッシュのじゃんけんルールだ。まだ罠が張り巡らされている。これが異様に盛り上がるのだ。山の中の静けさ、夜陰の中で歓声と悲鳴が湧き立つ。遠くから見ていると恥ずかしい限りだ。何なら仲間になりたくない。今日はT子さんが初めて栄光の座についた。やはり神は見逃さない。今日からはビジターもじゃんけんの輪に入った。スマッシュは厳しい。甘えは許さないらしい。熱心な部員は大会を控え、じゃんけんの練習もしているのだ。
 じゃんけんが終わると、浜北オープン実行委員のメンバーはガストに一目散に走っていった。みんな元気で頑張っている。       
           
            
 男子ダブルスも凄い!何がどうなったのか分からない。線審も分からないみたいだ。判定に不満そうな選手が大きな声を上げる。線審も大変だ。シャトルが見えないのだ。しかし、見えないシャトルをいとも簡単に返球する。別世界の出来事だ。男子の試合はちっとも勉強にならない。
 今日は練習日だ一日バド三昧だ。浜北新体育館での練習だ。与羽娘はよく動き、タッチも随分早くなっている。幾分かがに股になり、ジャンプもするようになった。
 今回の研修で感心したことがまだある。小牧市のパークアリーナ体育館のことだ。最近建てられ、新浜北体育館とほぼおなじガラス張り。素人目には構造はそっくりだ。バドでいえばメイン12面、サブ8面の広さだ。主なスポーツが出来るよう、メイン、サブ共にコートには実線でラインが引かれている。市の担当者に聞くと答えは簡単明瞭だった。
 「この体育館は国際大会、全国大会レベルはほぼ開かれません。せいぜい県大会ぐらいです。いつもは、近隣の市民が使っています。市民がスポーツをしやすいようラインを引いています。」
 「ラインテープを使うと、剥がすときに徐々にフロアに傷が付くんですよ。」
なるほどね、同じ市でもこんなに対応が違う!管理ばかりでないみたいだ。
 グリンアリナ前の庭園より、スポーツ環境の充実や振興にも気を使って欲しいものだ。気って予算のことかな?うふっ
 スマッシュでもレディースが多くなった。独身だった女性が、いつの間にやらクラブの中で男を見つけ、レディースになってしまったのだ。また、最近入部してきた人もレディースだ。男が7つ(人)の敵と戦う間、平日の昼間っからバドミントン、なんてやっぱり女は長生きできるわけだ。スマッシュのレディースは素晴らしい。婦人大会にも積極的に参加をしているが、暢気で暇なわけではない。ひとりは介護の仕事についた。勉強もし、資格も取るそうだ。また、ある人は午前の部の仕事のほか、午後の部の仕事にも就いた。保育の資格を取るために夜間の学校に通い始めた人もいる。また、最近入部した2人も子作りに励んでいる。何事にも一生懸命だ。「いつも明るく元気良く!」を合言葉に努力をしているのだ。しかもお酒も強い。

 畑仕事のお茶の時間に、朝から出かけていた奥様が帰宅した。スマッシュ部員の成績結果はともかく満面笑顔での帰宅だ。めったに無いが勝っても負けても笑顔を絶やさない。明日からの練習にも力が入るだろう。奥様は試合の疲れでもう畑には来ない。一人で畑仕事だ。夕方からの野良仕事は薮蚊に悩まされる。薮蚊も生きるために一生懸命なのだ。
 レデース大会の日の夕飯はいつも美味しいカレーライスだ。
 


8月24日(土)  店内体感温度 28℃ 湿度 高い 不快指数 なし 場所 小松駅前 かるど 
 電車にはあと一歩のところで乗り遅れた。小松駅で降りると、あたしの畑のすぐ傍の遠鉄の社員が笑顔で出迎えてくれた。読まれていた。「あんまり酔っ払っちゃあだめだにぃ。」
 勘定奉行からやんやの携帯が鳴る。珍しいことに酒木さんは遅くなってやって来た。今回は化粧にずいぶん気を使ったようだ。化粧しなくても可愛く、美人だ。化粧をすると若返る。”ボン、キュッ、ボーン”の母とは思えない。新しい参加者が増えるたびに、乾杯もした。美味しい串焼きも頬張った。
 スマッシュの宴は違う。話題が多い。バドミントン談義の奥が深いが、実力はない。バドの話になると酒量は確実に増える。大会運営のことも話し合った。新体育館で行う年末の団体交流戦を新しい形式でやろうという準備の話だ。今までは2~4部の交流大会であったが、1部も含めてやろうって方向だ。前々、M好さんからも頼まれていた。大会といえば浜松以外の大会では4部制をとっていることが多い。なんとか浜松の大会も4部制にして、大会参加の条件を広げてもらったらという話もでた。バドミントンの普及につながるだろう。酔っ払っていても、こんな真面目な話が出来るのだ。目が座っている。
 こういう宴になるとスマッシュ部員はお店の迷惑になる。わずかな飲み食い料金で、入店より、閉店までお店に居座ってしまう。「お店に悪いわねっ。」なんて言ってもそれからが長いのだ。毎回々々赤面の至りだ。  
 今度の火付け役もやはり部長だった。昼中汗をかきかき仕事をしているとメールが!部長からだ。そこには思わずヨダレが流れ落ちそうな、そそる文が。・・・・”かるど”で串焼きでも食べながら、ビール飲みませんか。みんな来ま〜す・・・・
 ”かるど”下見をすでに終えているあたしにとって行けばもう3回目だ。いけない、いけない、行けない。う〜、行けば、よほど好きモノに見られてしまう。メールを見てはいけない。でも自然に携帯に手が。午後になると、酒木さんからもお誘いのメールが入る。次第に追い詰められていく。酒中さんも誘ってありますから。なんて言われると断れなくなる。なにせ酒中さんには恩義があるのだ。くじ運と、体力でもって2部に昇格した。{{・・・・あの時は凄かった。浜松3部シングルス大会でスマッシュ部員が1~4位を独占したのだ。おそらく浜松大会初めてのことだったろう。・・・・}}昇格後初の浜北ダブルス大会でペアを組んでもらい、4位にまで上がり、美味しい体験をさせてもらったのだ。その後あたしは、浜松の大会では1勝も出来ず、無念の3部降格。酒中さんは浜北大会後、1部に昇格し、もう大会には一生ペアが組めない雲上の人になったのだ。昔の話だ。あのときの御礼をしなくては。・・・・これで言い訳も出来た。
 中心気圧は945hPa(ヘクトパスカル)と発表されていた。浜北の’個人測候所’で、同時刻午後6時には977.8hPaを記録し、その後上昇に転じたのだ。吹き返しは怖いものの、そこは度胸で練習会場までたどり着く以外に無い。自宅を出てみると浜北大橋通りは凄かった。バス停の案内表示があちこちで倒れている。街路樹も倒れていた。浜北大橋も暴風で揺れているみたいで薄気味が悪い。豊岡村にたどり着くとあちこちで木々の枝が散乱し道をふさいでいる。今日はみんな来るのだろうか。一人でする練習もいいが、寂しい。会場に着くと、誰もいない体育館で遠慮することなくセンターコートにネットを張った。ひっそりとした体育館に携帯音が鳴り響く。

 スマッシュのメンバーは凄い。あの暴風雨の中、家を捨て、夫を捨て、子を捨て、親を捨て、中には外出禁止令の出た寮からもこっそり抜け出し練習に来たのだ。いくら気圧が上昇しているといっても少しは身の立場も考えてほしいものだ。10名足らずの練習で、体はよく動かした。一人は深酒、飲酒で始めっから終わりまで寝込んでいた。何を考えているのかわからん奴だ。帰り、駄目押しになんかのお礼だとかでキリンの”秋味”をもらって喜んでいた。懲りない奴だ。
 帰るころには風は強いものの星空がきれいであった。


 
 使ってみて、随分いいところもある。まず館内が明るい。お年寄りバドラーは心地よい。バドの審判台がないが、卓球の審判台が何とか使えそうだ。他の種目の人たちが使ってていないのがいい、なんて不謹慎かもしれないが、他球技の球がプレイヤー共々コート内に飛び込んでくるような危険性もなくていい。もっと凄い事がある!シャワーが使えるのだ。初物好きなアッポンはすでに入っていた。海津夫人、山奥夫人も入っていた。旧体育館のように冷や水を浴びせられることも無い。トイレも違う。洋式トイレも完備している。ペーパーは柔らかめだから、少し多めの方が無難だろう。なるべくここで済まそう。
 この体育館の凄い事がまだある。私たちのプレーが館内職員テレビで放映されているのだ。ビデオ録画ありの2Dだ。かなりのアップ撮影も出来るかもしれない。サブ入り口右上と、対角付近のカメラの位置を確かめ、いいプレーをしたら、ガッツポーズで決めたい。ハイタッチもいいだろう。これからは決めもポーズの練習もしなくては!スマッシュ部員は心も体も休まることはない。 
               
遠州鉄道小松駅前
串焼き 美味しいですヨ!!

南アルプス伏流水、静岡酵母
花の舞の”純米酒”お薦めですヨ。
ワシらも若っけぇ〜時バドしとったぞ。
浜北団体戦、楽しみです。